金聖響+玉木正之「ベートーヴェンの交響曲」(2007)
評価
★★★☆
ひとこと
音楽学に詳しくない人にももっと楽しくベートーヴェンのシンフォニーを聴いてもらおうという一冊です。
分類
目次
第一番 ハ長調 作品21 「喜びにあふれた幕開け」
- 何かが始まる予感
- 音楽の美しさを味わう純粋音楽
- ベートーヴェンの青春の音楽
第二番 ニ長調 作品36 「絶望を乗り越えた大傑作」
- ベートーヴェンの遺書
- 堂々たる二つの音
- 「大指揮者」の時代の演奏
- メトロノームを活用したベートーヴェン
- ホールの残響とテンポ
- 指揮者の運動神経
第三番 変ホ長調 作品55『英雄』「新時代を切り拓いた『英雄』」
- 第1楽章すべてを支配する2連打
- ピリオド奏法と現代奏法
- 古楽器による演奏の流行
- ベートーヴェンの悪筆
- 一音一音の積み重ね
- ストーリー性濃厚な第2楽章
- ロックンロール状態の第3楽章
第四番 変ロ長調 作品60 「素晴らしいリズム感と躍動感」
- カルロス・クライバーの第四番
- 明るい音楽オタク
- 古典派とロマン派
- 様式美のソナタ形式
- 「不滅の恋人」のメロディ
- おもしろいヘミオラのリズム
第五番 ハ短調 作品67 「完璧に構築された構造物」
- 「運命」はひとまず忘れて
- 指揮者が緊張する第五番
- フェルマータは停留所
- 計算しつくされたバランス
- 音の変化が自然に引き出す、アゴーギク
- メロディ・メーカーではなかったベートーヴェン
- 3本の堅く太い柱ミ・レ・ド
- ブラームスの悩み
- 指揮者の脳内に響く音
第六番 ヘ長調 作品68 『田園』 「地上に舞い降りた天国」
- ヨーロッパの田園風景
- 音楽で見せてくれる風景
- ベートーヴェンの高い志と人間性
- 革新的だった5楽章の交響曲
- ある日突然好きになった『田園』
第七番 イ長調 作品92 「百人百様に感動した、狂乱の舞踏」
- 数字の持つイメージ
- 国民的作曲家となったベートーヴェン
- 独特の「間」はコブシのようなもの
- ベートーヴェン円熟の40歳
- 悲しみから喜びまで
- リピート記号の解釈
- 冷静かノリノリか
第八番 ヘ長調 作品93 「ベートーヴェン本人が最も愛した楽曲」
- 献呈者なし、の謎
- クラシックの中の古典回帰
- 妙味に富んだ音楽
- 形式を自在に操る天才
第九番 ニ短調 作品125(合唱付) 「大きな悟りの境地が聴こえてくる」
- 師走の風物詩は日本のみ
- 宗教心の発露
- 孤独な心を救済してくれる音楽
- 智天使ケルビム
- カオスからコスモスへ
- 古さと斬新さ
- あまりにも美しい天国の調べ
- 常識と「音の事実」
- 人間の声という楽器
- 「歓喜」の和音による終結
メモ
第6:音楽で見せてくれる風景
- 目で見た風景を心で感じ、その感じた気持ちを音にする。
- 「景色」でなく「情景」
- アンドレ・ジイドの「田園交響楽」
参考文献
最終更新:2010年08月22日 09:23