石澤靖治「日本はどう報じられているか」(2004)
評価
★★★☆
ひとこと
海外のメディアでは日本はどう報じているのか、を国別にまとめたもの。
新書ということでコンパクトだけど、ぎゅっと詰まってます。
各章の最後に各国のメディア事情がまとまっているのも良いです。
特に、フランス・ドイツ・アラブ世界が興味深かったです。
ビンラディンが「ヒロシマ」をどう利用しているのか、は日本人にはショックかもしれない。
分類
目次
- イギリス
- ハイテク・トイレに驚き、痴漢を笑う~日本の社会風俗に「未来」を見る
- フランス
- 「経済の国」と「文化の国」の逆転~消えゆく“幸福なエキゾチズム”
- ドイツ
- 「日本の二の舞」にはなりたくない~経済無策への冷ややかな視線
- アメリカ
- 小泉は「沈みゆく船」の船長だ~「日本叩き」から「日本無視」へ
- アラブ世界
- アラブは「ヒロシマ」をどう理解したか~通じない「戦後平和主義」
- 中国
- メディアが煽る「反日感情」~ネット上でも広がる「ゆがんだ日本像」
- 韓国
- 新世代が主導する「新しい反日」~過去にとらわれないナショナリズムの出現
メモ
- イギリスのメディア
- 高級紙(右派):「タイムズ」、「デイリー・テレグラフ」
- 高級紙(左派):「ガーディアン」、「インディペンド」
- 大衆紙(右派):「サン」
- 大衆紙(左派):「デイリー・ミラー」
- フランスのメディア
- 高級紙(右派):「ル・フィガロ」
- 高級紙(左派):「ル・モンド」
- スポーツ紙:「レキップ」
- 経済専門紙:「レ・ゼコー」「ラ・トリビューヌ」
- 韓国の三大紙
- 「朝鮮日報」(右派、毎日と協力)、「東亜日報」(朝日と協力)、「中央日報」(日経と協力)
参考文献
- 「笑われる日本」
- 青樹明子「日中ビジネス摩擦」
- 渡辺浩平「中国ビジネスと情報のわな」
最終更新:2010年11月15日 23:38