日本推理作家協会編「Marvelous Mystery」(2010)

評価

★★★☆

ひとこと

「スペインの靴」以外はすべてシリーズものだとのこと。
単独で“ミステリー”として面白かったのは「スペインの靴」だった。乱歩的。
それ以外ではやはり横山秀夫が一歩抜きん出ているか。



分類

収録作品

  1. 横山秀夫「罪つくり」
  2. 桜庭一樹「脂肪遊戯」
  3. 門井慶喜「早朝ねはん」
  4. 三上洸「スペインの靴」
  5. 大崎梢「標野にて 君が袖振る」
  6. 薬丸岳「オムライス」
  7. 北森鴻「ラストマティーニ」

ネタバラシ作品(この本より先に読め!作品)

ネタバラサレ作品(この本より先に読むな!作品)


気になる表現

人は誰だって、テメエでテメエの生きざまを決めてんだ
自分の一言で、他人様の人生を変えられるなんて自惚れは持つんじゃねぇ(p69)


メモ

  1. What do it. 謎解きもさることながら、刑事の心の葛藤・人間ドラマも見どころ。★★★
  2. What do it. どんどん太る女の子の話。
  3. 古い仏画をめぐる推理。どこかで聞いたことあるような展開。
  4. 極上の足を見つけた靴職人の話。乱歩的な雰囲気 ★★★
  5. 老婦人が突如「あさきゆめみし」を購入して行方不明に。若干、少女小説的な展開。
  6. why do it. 若干消化不良気味。
  7. why do it. 老バーテンダーが店を閉める話。ミステリ色は少なめ。連作で読まないと物足りないかも。北森鴻「香菜里屋を知っていますか」にも収録。

参考


主人公(探偵役)

  1. 警察官 敷島一雄(倉石シリーズ)
  2. 中学生 矢井田賢一(田中紗沙羅シリーズ)
  3. 神永美有(美術コンサルタントシリーズ)
  4. 靴職人 奥野慎一
  5. バイト書店員 多絵(成風堂書店事件メモシリーズ)
  6. 刑事 夏目信人(夏目シリーズ)
  7. マスター 工藤(香菜里屋シリーズ)

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最終更新:2011年05月05日 12:30