横山秀夫「第三の時効」
評価
★★★☆
ひとこと
F県警連作短編。
最初の三作品がいい。後ろの三作品は連作ものとしては十分に楽しめるものの、
「警察内部の人間ドラマ」に重きが置かれている感じです。
各編のタイトルの付け方が秀逸。
解説によると、モジュラー型警察小説というらしく日本では珍しいのだそうな。
個性派の三班長がしのぎを削るF県警ものは続編が気になるシリーズものです。
分類
収録作品
- 沈黙のアリバイ(2001)
- 第三の時効(2002)
- 囚人のジレンマ(2002)
- 密室の抜け穴(2002)
- ペルソナの微笑(2002)
- モノクロームの反転(2002)
ネタバラシ作品(この本より先に読め!作品)
ネタバラサレ作品(この本より先に読むな!作品)
メモ
- アリバイ崩し。ドラマ展開が珍しいパターン(一班)★★★
- ミスディレクションを誘う展開(二班)★★★★
- ミステリ色は若干薄い。連作ものの中の話としては一番特徴をだしている。(一・二・三班)
- 密室もの。でも今までにはない新手の密室ものといえる。(三班)★★★
- 間接犯罪の犯人を追う。展開は多少無理があるかも。(一班)
- 一班と三班が一つのヤマを共に追う話。(一班・三班)
参考文献
主要登場人物
- F県警強行犯シリーズ
- 一班班長:朽木
- 二班班長:楠見
- 三班班長:村瀬
最終更新:2010年12月23日 00:45