志岐デザイン事務所「デザイン・レイアウトの基本テクニック」(2005)

評価

★★★★

ひとこと

デザインに関する本。
主に印刷物のデザインについてだが、基本的なことが抑えられていて手元に置いておきたい一冊


分類



目次

Part1 デザインの基本
  • デザイン・レイアウトの考え方
    • はじめに考えること
    • 用途と目的にそってグループ化
    • 実際に原稿をグループ化してみよう
    • できあがったページを検証
    • ページの構成要素を考える
    • 本や紙面の基本用語
  • 文字
    • 文字の太さや組み方を変えて変化をつける
    • ファミリーで使うと統一感が出る。見え方を考えて書体を使い分ける
    • 全体のバランスを考えて文字を配置する
    • 色の性質を理解して効果的な配色を
    • 配色によっていろいろなイメージを表現する
  • グリッド
    • グリッドは枠組みのことで、見やすいレイアウトの基準
  • バランス
    • メリハリをつけるのがジャンプ率。ジャンプ率が変わると紙面が変わる
    • 色のジャンプ率を考えながら配色を決めていく
    • ホワイトスペースの活用がデザインの決め手
    • シンメトリーは安定感のある構成ができる
    • 構図はプロポーション(比率)で決まる
    • アクセントでメリハリをつけて紙面を引き締める
    • 躍動感と変化をつけるプラスアルファのテクニック
  • その他の要素
    • トリミングが紙面全体のイメージを決める
    • イラストならではの表現を使い分ける
    • 数字や仕組みを具体的なイメージで伝えるのがグラフ
    • 図版をよりグラフィカルに見せる工夫をする
    • 区別する、示す。ケイ線や矢印もデザイン要素の一部
    • 一目でわかる絵文字がピクトグラム
    • プラス1の知識
    • コラム:よく使う書体は10種類。まず、スタンダードな書体の使い方を覚える
Part2 デザインの実例 単行本
  • 本文
    • 単行本は文章が主人公。いかに読みやすい版面をつくるかがカギ
    • 実用書には読む要素+見る要素が必要。版面でその雰囲気を支える
  • 装丁
  • ビジネス
    • ビジネス書は書名が最も大切。タイポグラフィーで内容を表現する
  • 実用書
    • いかに役立つ本であるかを表紙で表現する
  • 小説
    • 表紙は作家とデザイナーのコラボレーション
  • 教科書・辞典
    • 教科書や辞典は、名にふさわしい「らしさ」で見せることも大切
  • 専門書
    • タイトルで内容がすぐわかることを最優先に
  • ルポ・エッセイ
    • 装丁全体でいかに魅力的な内容かを表現する
  • ノンフィクション
    • 読み手のありようを認識するのも大事な要素
  • 装丁家インタビュー
  • コラム:いい色だと思ったら、その色の成分を数字で把握する
Part3 デザインの実例 雑誌・ムック
雑誌
  • 本文
    • ライフスタイル
      • 欲しい情報を欲しいイメージで見せる
      • 情報を整理して全体のテイストを統一
    • フリーペーパー
      • 雑誌に負けない凝ったデザインと実用情報
    • スポーツ
      • 目からの情報をストレートに感じられるビジュアル
    • モノ情報
      • 商品の情報量と見て楽しい紙面。相反する要素を配合
    • 女性誌
      • ライフスタイルの変化を感じ取り、紙面に反映
      • 読者の車とのつきあい方にそってデザイン
    • ネイチャー
      • 一番いい状態で見せる。主人公は山や海の写真
    • ビジネス
      • 扱っているビジネスの局面を知って効果的なデザインを
  • 表紙
    • カルチャー
      • シンプルでさりげない、独特の世界を作り出す
    • 生活・PC
      • キャッチフレーズで内容の豊富さを物語る
ムック
  • 本文
    • スポーツ
      • バラエティに富みつつ、統一感のあるページ構成
    • ヘアスタイル
      • ワンテーマのムックは雑誌的な装いを凝らして変化をつける
    • カタログ
      • 柱を工夫して情報量の多い紙面に秩序を
    • ビジネス
      • 統一要素を強調してテーマ性をより打ち出す工夫を
  • 表紙
      • ひとつのテーマにのっとった「一冊まるまる感」を表現
  • ADインタビュー
オリジナルの小型グラフィックスをつくってみよう
  • カレンダー
    • 自分で撮った写真やイラストを使ってマイ・カレンダーをつくる
  • 名刺
    • 自分のイメージが伝わるような名刺をつくる
  • 封筒
    • 社用から私用まで目的に合わせた封筒をつくる
  • 洋風メニュー
    • ちょっと気どった雰囲気のレストランのメニューをつくる
  • 和風メニュー
    • 「和」のしつらえでおしながき風のメニューをつくる
  • 告知チラシ
    • 新聞の折り込みや街角で見かける告知チラシをつくる
  • 案内状
    • 引っ越しの通知やコンサート。個性的でシックな案内状をつくる
  • ポストカード
    • 季節のご挨拶や、特別な日に贈るポストカードをつくる
  • 手書きチラシ
    • 手書きならではの優しいニュアンスを活かしたPOPチラシをつくる
  • コラム 締め切りと格闘の日々
Part4 実録ワークフロー デザイナーの仕事
  • メイキング1 書籍をつくる
  • メイキング2 装丁をつくる
  • メイキング3 月刊誌をつくる


気になる表現




メモ

  • ジャンプ率
    • 文字:タイトルなど最も大きく使う文字の字幅や字高と、本文で使う文字の大小比
    • 写真:紙面の中で最も大きく使う写真と、最も小さな写真の面積比

  • アート紙:塗工紙の中で最も高級。口絵、美術書、カレンダーなど。
  • コート紙:塗工紙。アート紙より紙表面につけた顔料が少ない。
  • 上質紙:非塗工紙のなかで一番白い。JIS規格の印刷用紙A。

  • 色カブリ>色浮き:ある一色に色の傾向が帯びる、余分な色がかかっている状態

参考文献

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最終更新:2010年12月23日 16:51