伊東乾「指揮者の仕事術」(2010)

評価

★★★★

ひとこと

何の気なしに手にした一冊だったのですが、
新書としてはとても分厚い内容だったように思えるので★4つに。
単なる楽屋落ちではなく、科学的な話も書かれていて楽しい一冊。


分類

目次」

イントロダクション なぜ音を出さない音楽家が生まれたのか?
  • 優れた監督が選手の力を千倍にも生かす
第1章「攻撃と守備」から考える
第2章 聴こえない音を振る
第3章 リハーサルこそ真骨頂
第4章 「正しく直す」って何だろう?
第5章 言葉に命を吹き込む仕事
第6章 片耳だけで聴く音楽?
第7章 「総合力」のリーダーシップ
終章 「夢見るちから」を生かすために



気になる表現



メモ

  • サイトウメソッド:日本生まれの型から入る指揮法。俳優が器用に指揮者の真似ができるのもこの型から入るため
  • ソリストの音程のズラしテクニック
  • 長短リズム、強弱リズム

  • 耳の遠かったベートーヴェンも自分の声だけははっきり聴くことができた。第9は彼の心の叫びを表している。

  • 歓喜の歌:死の賛歌の側面
これから先、死という試練を超えて、私たちはどこに行くのか分からない。
誰も本当のことを知らない。でも、誰しも進んで行かねばならない人生というこの道を、
朗らかに、最後の日まで歩んでいこうではないか!

  • 第九は当初は「合唱なし第九」

  • カトリック教会とプロテスタント教会。プロテスタント教会がなければバッハのマタイや第9は生まれなかった。


参考文献

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年02月18日 00:47