佐藤綾子「小泉進次郎の話す力」
★★☆☆
ひとこと
ダンナの蔵書から拝借。寝転がって小一時間で読領。
パフォーマンス学のプロがパフォーマンスの観点から政治家の
“マイクパフォーマンス”について書いた本。
十分条件じゃないけど、必要条件として読めば良い。
基本、人は他人の話など聞きたくないのだから。
分類
目次
第1章 小泉進次郎
- 「湯布院とかけて、なんと解く?」のブリッジング効果
- 下げるだけ下げて、急に持ち上げるコンシート話法
- 自分で自分の演説を聞く
- 聞き手を自然に主役に変える呼びかけテクニック
- 具体的な名前と数字をあげて話す
- あえて原稿を見ず、自信を演出する
- 聞き手に選ばせ、決めさせる
- 何を言うかより、にこやかな顔で言う
- 左右均等の視線で聴衆を飽きさせない
- 「聞き手はどんな人なのか」をよくよく知る
- ネタの変更は、臨機応変自由自在に
- 野次と拍手には十分な“マ”をおく
- 自分がどこからどう見えるか、よく知っておく
- 人気者の「父」を尊敬し、的確に引用する
- 響きのよい音とリズムで聞き手を引き込む
- 決め言葉、ワンフレーズで心をつかむ
第2章 小泉純一郎の訴求力
- グリンプスバイト 身ぶり手ぶり、視覚で噛みつけ
- サウンドバイト 「私は変人」、音で噛みつけ
- 繰り返される「郵政民営化」「自民党をぶっ壊す」で心を鷲掴み
- だれでも知っている歴史で納得させる「史実引用」
- 冷めた目で自分をピエロにして注目を引く
- ダイナミックなアーム使いは遠目まで引く
- クリントン流、表情筋の巧みさで飽きさせない
- 口角挙筋だけで「聞いてますよ」を表現する天才
- ワンフレーズ/ワンポーズを繰り返して印象付ける
- 「連辞」でリズムをとってたたみかける
- 「自分と視線が合った」と思いこませるアイコンタクト効果
第3章 これがオバマの演説だ
- 自分の出自を認めて演説のシンボルにする
- 聖書を度台とした格調高い理念を示す
- オバマが駆使する四つの言葉のマジックとは
- 巻き込み話法[We]の活用について
- 二元重複(コンデュプリケイション conduplication)
- 首句反復(アナフォーラ anaphora)
- 連辞
- 言葉がわからない人にまで伝わる非言語五つのパワー
- ボーカル効果の天才
- この表情筋の動きを見習おう
- アイコンタクトで引きつける
- 頭部とアームの動きでつくるパワーの伝達
- 爆発から説得へと声を買える
- 「力強く美しい未来」で話を締めくくる
メモ
- ブリッジング効果:言葉使い、話題、動作などで聴衆と自分との間に橋を架け、「なんと身近な人だろう」と思わせていくこと
- コンシート話法:
- 徹底的に下げておいて次に急に上げる手法
- 箇条書きの言い方で、襟を正して高い目線でフォーマルに聞かせる手法
- 内容は命令文でありながら、依頼文の形をとる手法
- アイコンタクトは3つで構成
- 見つめている時間の長さ
- 強さ
- 方向性
- 聞きやすい日本人の平均的な話の速度:1分間266文字(ノイズ等を考慮すると、実際のスピーチでは実質はもっと少ない)
- 連辞(レペティション):似たような音、似たような意味の単語を次々に並べ、接続詞を省くことで、聞いている人にたたみかける強いリズムを感じさせる。(頭が整理されている時に使うべし)
- グリンプスバイト:最初の一瞥の噛みつき
- サウンドバイト
- 二元重複:大事な言葉の繰り返し(ポイントは難しい言葉にしない。ex.change, hope)
- 首句反復:文頭の言葉の響きを揃えて引きつける
参考文献
最終更新:2011年02月20日 11:50