山崎将志「残念な人の仕事の習慣」(2010)
評価
★★☆☆
ひとこと
ダンナの蔵書を拝借。常識的な内容ではあるが、戒めのために読む意味はあるかも?
分類
目次
はじめに「来た球を打つ」のは本当か
残念な人は、前提条件で間違える
第1章 ビジネス編 できる人がやっている「損してトク取れ」方式
- 非効率な仕事を頑張らせない
- 「朝食無料サービス」で利益を得たゴルフ場
- 「忙しいから人を増やす」は何も解決しない
- 朝食無料サービスで、みんながWIN-WINになった
- ビジネスホテルに「大浴場」がある本当のワケ
- 33時間かかる仕事を劇的に短縮した仕掛け
- 餃子の王将が半額サービスをする理由
- 従業員のプロ意識を高めたスキ―場の斬新なサービス
- 勉強は、お金を「払って」するのではなく「もらって」するもの
- 「呼び出しボタン」が招いたファミレス店員の残念な習慣
第2章 コミュニケーション編 残念なメールは金曜夜にやってくる
- 昼間から疲れを想起させてはいけない
- 「どう思う?」と質問する残念な人
- メジャーリーグのインタビュアーに学ぶプロの質問力
- 「○○になりました」という報告はありえない
- 言語明瞭、意味不明瞭
- 相手に「いえいえ」と言わせるな
- WHO、WHAT、HOWと役職の関係
- 金曜の26時50分の悩み相談
- 「残念なメール」はやたらと長い
- メールはよい話と事務連絡、悪い話や相談事は対面で
- 件名につけた【緊急】。あなたにとって?相手にとって?
- 自分のタイミングではなく、相手のタイミングで話しかける
- ダメ上司ほど「帰り際」の部下を呼びとめる
- 「休日も働け」という暗黙の命令を回避するには
- 残念な人には「たとえば」がない
- 受け身の人のノート術
- ショップ店員の残念なコミュニケーション
- 「少々お待ちください」の少々は何分?
第3章 時間の使い方編 残念なタクシーに乗り込む残念な客
- 残念なタクシーに乗る人は、残念な時間を使っている人
- トップ1%の運転手が実戦するサービス業の真髄
- MKタクシー社員の「やる気スイッチ」とは
- 人間は意外にタフである
- 仕事を早く終えるには、「早く終える」と決めるところから
- 時間を詰めると、自分の弱点が見えてくる
- 18時に終わって何をするのか
第4章 働き方編 二流は「単純作業」と嘆き、一流は「実験の場」として喜ぶ
- 華やかなプロゴルファーの退屈な日常
- 仕事は飽きるが、ゲームは飽きない
- 仕事と賃金
- 「標準化の圧力」との戦い
- どう差別化するか
- それでも、仕事を楽しむ
- 高級ホテルの行く末と残念な日替わりランチ
- サッカー日本代表の岡田前監督に学ぶマネジャー論
- もしも「今すぐ首相に会いに行こう!」と言われたら
- 人間の活動には「稼ぐ」「使う」「休む」しかない
- 本業の合間に起業する「第二本業のすすめ」
- 1年前と同じ仕事をしている残念な習慣
第5章 イノベーション編 もしも書店から会計レジがなくなったら・・・
- 他業種の仕組みを盗む「ベンチマーク」の習慣
- レジ袋で2円引き
- ブックカバーは本当に必要か
- サービス業をエンジニアリングで考える
- カバン、コート、傘。これが問題だ
- 客は店に「Sometning New」を探しにくる
- 提案型の書店は支持されるのか
- 目的とマッチした書籍と出合えるかどうか
- こんな書店があったらいいな。
- 携帯電話に月1万円払い、50円の卵で悩む習慣
- 「払い慣れてもらう」のが商売
- 節約し続けると、必ず「節約疲れ」が起こる
- 目的がなければ、節約は続かない
- コストの削減は、3%よりも30%のほうが簡単
おわりに 出発点は「遊び」
凡人はただ時間の過ごし方を考えるだけだが、才能のある人は時間を使おうと努力する
(p108, ショーペンハウエル「意志と表象としての世界」)
メモ
- 朝食を無料化することで、遅刻者激減→レストランやキャディマスターの仕事量の平準化
- 大浴場を作ることで、大浴場利用者が増える(=ユニットバス利用者が減る)→ユニットバス掃除の手間軽減
- 半額メニューを設定することで、大量調理する機会になる→調理の腕があがる
参考文献
- ベンジャミン・フランクリン「フランクリン自伝」
- ジョセフ・マーフィー「マーフィー珠玉の名言集」
- ショーペンハウエル「意志と表象としての世界」
- ラ・ブリュイエール「カラクテール 当世風俗誌」
最終更新:2011年07月16日 11:23