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oikoの読書ノート
小笠原信之「伝わる!文章力が身につく本」
小笠原信之「伝わる!文章力が身につく本」(2011)
伝わる! 文章力が身につく本 (基礎からわかる“伝わる!"シリーズ)
評価
★★★★
ひとこと
私にとって、本書の内容の30%くらいが新たな発見でした。
「目から鱗が落ちる」といった類の本ではないものの、
★4つをつけるのは、本の構成・例文などが非常に論理的で理解しやすいから。
「入門書なので文法的説明は少なめにした」と書かれていますが、
文法をベースに書かれていますので丸暗記しなくてもいいところに好感が持てました。
具体的には、読点の付け方や、語句の並べ方など、勉強になりました。
分類
日本語
ソフトカバー
目次
第1章 文の土台を固めよう
正確に伝える
1.主語をはっきり出す
2.推量は「~らしい」、断定は「~である」
3.主語と述語を近づける
4.「副詞と動詞」「形容詞と名詞」を近づける
5.具体的・客観的に伝える
6.専門用語は初出時に説明する
7.読点を感覚で打たない
あいまいさをなくす
8.「そうした中」とはどんな中か
9.「が」は逆接のときしか使わない
10.「とか」「かも」で文を終わらせない
11.「~だろう」を多用しない
12.漢字とひらがなを使い分ける
13.何でも「こと」「もの」で片づけない
14.修飾語句には置く順番がある
15.こそあど言葉を乱用しない
16.一つの文にあれこれ詰め込まない
17.「れる」「られる」はなるべく使わない
スッキリさせる
18.重ね言葉は文を稚拙にする
19.似た意味の言葉を繰り返さない
20.一つの述語でまとめてみる
21.「~的」「~化」「~性」を乱用しない
言葉のレベルをそろえる
22.難しい言葉と易しい言葉を交ぜない
23.話し言葉を混入させない
24.語句を対等な関係にそろえる
25.「と」「に」「や」は最初の語句の後に置く
構文を意識する
26.短ければ良い文とはかぎらない
第2章 内容を豊かにしよう
文に変化をつける
27.「~です」よりも「~だ」「~である」で伝える
28.過去の話に現在系を入れる
29.同じ言葉を繰り返さない
ステレオタイプ表現に注意する
30.決まり文句を避ける
31.比喩表現を避ける
表現を引き締める
32.文を飾りすぎない
33.無駄を徹底的に削る
文をやわらかくする
34.漢語より和語のほうが優しい
35.“ひらがな”のほうがやわらかく響く
36.「まず」「そして」を極力削る
37.談話を入れて文をリアルに
文に動きを出す
38.文に“動き”を出すひと工夫
39.文に“迫力”を出すひと工夫
文にひと味加える
40.敬語をきちんと使いこなす
41.謙譲語をきちんと使いこなす
42.「て」でつなぐか「、」で分けるか
43.「そうだ」「ようだ」「らしい」の使い分け
品をよくする
44.カタカナ語を乱用しない
45.「?」「!」を乱用しない
46.体言止めは情報不足
47.「~たいと思う」を使わない
インパクトを強める
48.キーワードを盛り込む
49.すごさを一目でわからせる
50.「ので」と「から」ではインパクトが違う
51.語順を変えて文を強く
読み手を説得する
52.事実を紹介したら、その意味も明らかに
53.強い具体的・客観的根拠をつける
54.自信をもって断定形にする
55.感動や感情を押しつけない
第3章 語法を意識しよう
主語
56.主語を示す「は」と「が」の使い分け①
57.主語を示す「は」と「が」の使い分け②
58.主部と述部「~したのは~からだ」
助詞
59.行く先を示す「へ」「に」「まで」
60.「で」と「に」を使い分ける
61.「~がしたい」「~ができる」
62.対比を表す「は」の使い方
助動詞
63.「れる」「られる」を使い分ける
64.「せる」「させる」を使い分ける
65.セットで覚える副詞と文末
述語・述部
66.セットで覚える名詞と動詞
67.特定の名詞には、特定の数え方
第4章 組み立てのノウハウを知ろう
文章の組み立て
68.必要な材料を集める
69.書く前に徹底的に考える
70.話を組み立てる
71.平べったい内容を立体的に
72.実用文の基本は“結論先行”
73.前文(リード)を立てる
74.論文・小論文は序論→本論→結論の流れに
75.話はどこからでも始められる
76.“出だし”で読み手をひきつける
77.一つの段落に一つの話
78.“同じ仲間”を同じ段落に集める
79.主題から目を離さない
80.“結び”をうまくつける
巻末特集 知っておくと便利なこと
表現・表記の基本ルール
同音同訓異義語一覧
言い換え表現一覧
書き終えた後にすること
気になる表現
メモ
読点の打ち方ルール
文の主題・主後となる語が長いとき、その後に
引用を示す「と」の前に(引用かっこの代用)
接続詞・逆説の助詞の後に
原因・理由・条件などを表す節の後に
時を表す言葉の後に
名詞や動詞に終章語が二つ以上つくとき、それぞれの間に
文・節・句・語などを並列的に並べるとき、それぞれの間に
言い換えや説明のとき、その間に(「つまり」「すなわち」と同義)
挿入句のあるとき、その前後に
強調するとき、強調語句の後に、
独立語の後に(呼びかけ・応答・驚嘆などの言葉)
格助詞を省略したとき、その後に
読みを区切らせたいとき、区切らせるところに
仮名が続いて読みにくいとき、分割するところに
「A。そうした中、B。」という文が成り立つ条件
AがBより先に存在すること
Aはすでに知られた、大きな広がりのある事実であり、Bは新しい事実である。
話の中心はB。(Aは導入の「まくら」役にすぎない)
BがAから出てきたのは、連鎖反応を起こしたり、出てくる必然性があったりという、何らかの関係があるから。
ひらがなにすべき言葉
形容詞:こと、もの、ところ、とき(=「~の場合」のとき)、うち、わけ
補助用語:~てみる、~ておく、~てくる、~ていく、~てほしい
代名詞:あなた、どなた、これ、あれ
助詞:ぐらい、ほど、ながら、など
副詞:あえて、あくまで、いかにも
接続詞:しかし、あるいは、また
修飾語句の順番
長いものを遠くに、短いものと近くに
状況を説明・描写するときは、大状況→小状況の順
間違いやすい重ね言葉
あらかじめ予定する(改善:予定する)
沿岸沿い(改善:沿岸)
犯罪を犯す(改善:罪を犯す)
被害を被る(改善:害を被る)
お体ご自愛ください(改善:ご自愛ください)
元旦の朝に(改善:元旦)
最後の追い込みに入る(改善:追い込みに入る)
辞意の意向を表明する(改善:辞意を表明する)
酒肴(改善:●●を肴に一杯やる)
従来から(改善:従来)
すべて一任する(改善:一任する)
製造メーカー(改善:製造業者・メーカー)
雪辱を晴らす(改善:雪辱する)
捺印を押す(改善:捺印する)
まず第一に(改善:まず・第一に)
みぞれ交じり(改善:みぞれ)
話しことば
いろんな (改善:いろいろな、さまざまな)
~けど (改善:~けれど)
~じゃない(改善:~ではない)
すごく (改善:とても、非常に)
~してる(改善:~している)
~なんて(改善:~などは、~とは)
~みたいだ(改善:~のよう)
対等な関係
品詞をそろえる
表現の丁寧さをそろえる
内容をそろえる(ex.プラスイメージ、マイナスイメージ)
対等な語句の並べ方
○と○、○、○
○に○、○、○
○や○、○、○ら
○とか○、○、○など
○も、○、○、○も
○やら、○やら、○やらで
「て」でつなぐ vs 「、」で分ける
て:二つの事柄を一つのかたまりとして捉える。「て」の前後の事柄が「意志でコントロールできる動作・状態同士」又は「コントロールできない動作・状態同士」であること。
、:先の事柄が完了してから後の事柄をする、と捉える。
ようだ・そうだ・らしいの違い
ようだ:様子からでた表現
そうだ:外面に現れた様子からの表現。(実際には試してない)
らしい:根拠がある場合
ので・から
インパクトの違い:ので(客観性が強い)>から(主観性が強い)
主語を表す「は」vs「が」
主語が新情報なら「が」、旧情報なら「は」
従属節の主語には「が」
見たり聞いたりしたままの事実を素直に表現するときは「が」
主部と述部の組み合わせパターン
~は、~からだ
~は、~にある
~は、~ことだ
~することは、~ことだ
~には、~がある
行く先を表す「へ」・「に」・「まで」
へ:方向(出発点からの移動方向を表す)
に:目的地(移動先を表す)
まで:過程(移動のプロセスに重き)
場所を表す「で」vs「に」
で:自分の意志による行為に用いる
に:物の在りよう(状態)、場所に重点がある。移動の帰着点の場合にも。
れる/られる
5段動詞:れる (ex. 走れる)
上1段/下1段動詞:られる (ex. 見られない、寝られない)
カ変動詞:られる (ex. 来られる)
サ変動詞:れる/られる (ex. 案じられる)
せる/させる
5段動詞:せる (ex.走らせる)
上記以外:させる (ex.見させる、寝させる、来させる)
名詞&動詞セット
将棋を指す、碁を打つ
手紙を認める
忙しさにかまける、汚名を着せられる、私情をはさむ、弱点を突く、スタートを切る、万全を期する、盲点を衝く
意義をはさむ、物議を醸す、議論を呼ぶ
参考文献
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最終更新:2011年03月24日 15:38
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