高橋昭男「大切なことは60字で書ける」(2005)

評価

★★★☆

ひとこと

60字で書く、ための本ではない。
短くすることはあくまでも手段。
伝わる文とはどういう文か、それを作り上げる過程を追体験できる一冊。

分類


目次


  1. メッセージは文章の「核」
  2. 積極文と消極文の違いを知る
  3. メッセージを60字にまとめる
  4. ラブレターに学ぶ
  5. 積極文の基本
  6. 「消極文」は隠れた主役
  7. メッセージを光らせる
  8. 好感度メッセージを心がける
  9. 数字を味方につける
  10. すべてを語るな
  11. 常に順序を意識する
  12. 正確さは美徳ではない
  13. 生煮えのカタカナ語を使うな
  14. 視点でメッセージは変わる
  15. 「ひな型」を活用すべし
  16. 使える「ひな型」 Q&A
  17. 使える「ひな型」 時系列
  18. 使える「ひな型」 箇条書きの活用
  19. 使える「ひな型」 並行方式
  20. 使える「ひな型」 積み重ね方式
  21. 使える「ひな型」 段階式について
  22. 使える「ひな型」 「起承転結」の強み
  23. 使える「ひな型」 「序破急」
  24. トップダウンを心がける
  25. 順序のトレーニングをやってみる
  26. 情報の鮮度に注意する
  27. 見出しに気を配る
  28. とにかく書く


気になる表現



メモ

  • 短さのルール
    1. 一文一義主義
    2. 修飾表現を極端に削る。(形容詞・副詞の使用を避ける)
    3. 接続助詞を使わず、終止形で文を止める。

  • どちらの文を書こうとしているのか、意識する
    • 積極文:読み手に対して何かを要求する
    • 消極文:事実・状況を伝える(報告書、マニュアル、プロポーザル等で有効)

  • 文を短くする作業
    1. キーワードを見つける
    2. 目的語を見つける
    3. 目的語の部分を要約する
    4. 目的語を要約した上で、動詞を加える
    5. もうひとつのメッセージを要約する
    6. ふたつのメッセージを合体させる
    7. 60字前後にまとめる

  • 文の構成
    1. 伝えるべき情報を選択する
    2. 分かりやすく説明する要素(3大原則)を示す
      • 最初に全体像を述べる
      • 次に細部への説明をする
      • 重要なことから説明していく
    3. 3大原則に従って、情報の提示順序を決める

    • ex.ジャンケンを説明するのに必要な項目
      1. 勝ち負けの決め方
      2. ジャンケンとは?
      3. ジャンケンのやり方
      4. 「グー」「チョキ」「パー」の表現の仕方
      5. 勝負がつかない場合、どうするか
      6. 実際にジャンケンをやったときの例
    • 並べ替え(2→3→4→1→5→6)

参考文献

  • 鈴木信夫「マイナスからのスタート」
  • 林芙美子「浮雲」
  • 向殿政男「ファジイ理論がわかる本」
  • 武田邦彦「日本社会を不幸にするエコロジー幻想」
  • 柳沼重剛「ギリシア・ローマ名言集」
  • 池田香代子「世界がもし100人の村だったら」
  • 夏目漱石「草枕」
  • 大石正道「生態系と地球環境のしくみ」
  • 三宅次郎「街角のエコロジー」
  • 阿部一「カタカナ英語の勘違い」
  • 永戸豊野「環境問題チャレンジブック」
  • 柳田国男「日本の文学」
  • ケリー伊藤「キミの英語じゃ通じない」






本書が引用されている文献

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最終更新:2011年05月01日 20:40