大木英男「マーケティング部」(1999)
評価
★★★☆
ひとこと
図解でわかる部門の仕事シリーズです。
初めてマーケティング部に着任した管理者には必読書。
分類
目次
第1章 マーケティング部の機能
1.マーケティング部の組織・機能は画一的ではない
- 強い権限を持つアメリカ型のマーケティング部
- 多様な日本企業のマーケティング部
- マーケティング部のポジション
- マーケティング部は他部門とどのように関わるか
2.企業タイプによって異なるマーケティング部門
- メーカーのマーケティング部
- サービス業のマーケティング部
- 流通業のマーケティング部
- 外資系企業のマーケティング部
- 生産財メーカーのマーケティング部
第2章 マーケティング部の業務
3.マーケティング情報に関する業務
- マーケティング情報は、どのような時に必要なのか
- 情報を管理し使用する
- マーケティング情報システムを構築する
4.マーケティング問題に関わる業務
- 新製品開発に関わる業務
- 宣伝・販促に関わる業務
- 流通に関わる業務
- 価格政策に関わる業務
5.マーケティング部員に必要な心構え
- マーケティング発想・知識・テクニックを身につけるために
- マーケティング部のスタッフに必要な心構え
- マーケティング部の管理者に必要な心構え
- マーケティング部のスタッフをどう育成するか
- マーケティング部のスタッフはどのように自己トレーニングをするか
第3章 マーケティング部の仕事の進め方
6.新製品開発における典型的な業務の流れ
- マーケティング担当者がブランド・製品マーケティング計画の概要を組み立てる
- 開発部門との間で開発チームを設置する
- 開発の目標を具体的な計画にする
- 新製品コンセプトを検討する
- 試作品を作る
- 製品計画をまとめ、承認を得る
7.プロモーション戦略における典型的な業務の流れ
- ブランド戦略・マーケティング戦略を確認する
- 宣伝広告部門にマーケティングに関する計画を説明する
- 宣伝部とディスカッションしてプロモーション計画を作成する
- 宣伝部と協力して広告・宣伝活動を推進管理する
- 実施した広告の効果を測定する
- 結果を分析し今後の方向を宣伝部と協議する
8.社内への情報提供における典型的な業務の流れ
- 社内の他セクションから情報提供を要請される
- 情報提供システムのいくつかのタイプ
- 情報提供後のフォローをする
- 必要な情報がなかったらどう対処するか
9.トップなどへの対応における典型的な業務の流れ
- 役員などからマーケティング問題や仮説が提出される
- マーケティング部長などを通じて仮説検証を要請される
- 問題点や仮説を整理する
- 仮説検証の方法論を検討する
- 調査など情報収集・分析を行う
- レポートを作成して部長に報告する
- 部長と担当者が当該役員などに「事実」を説明し提言する
10.海外マーケティングに関する典型的な業務の流れ
- 海外部からマーケティング問題について相談を受ける
- 問題点を整理し、それに必要な情報は何かを明らかにする
- 海外の調査機関に調査依頼をする
- 海外部と共同で現地市場を視察する
- 調査結果を分析してマーケティング戦略を作成する
11.マーケティング部で起こるトラブル
- マーケティング戦略失敗の責任に関するトラブル
- 情報の信頼性と解釈に関するトラブル
- 調査会社との間で起こるトラブル
第4章 マーケティング部門に必要な知識・スキル
12.業界・商品に関する知識
- 業界の実態について知っているか
- 自社および他社製品やブランドの市場ポジションについて知っているか
- マーケティング投資の基本的考え方を知っているか
13.マーケティングに関する一般的知識・スキル
- マーケティング戦略に関する理論・スキル
- コミュニケーション戦略に関する理論・スキル
- 製品戦略に関する理論・スキル
- 価格戦略に関する理論・スキル
- プロモーション戦略に関する理論・スキル
- 流通戦略に関する理論・スキル
- 統計・解析に関する理論・スキル
- 情報収集に関するスキル
- 消費者行動に関する理論・スキル:その考え方
- 消費者行動に関する理論・スキル:おさえるべき点
- マーケット・セグメンテーションの理論とスキル
14.マーケティングに関する最近の理論・スキル
- テレ・マーケティング
- ワン・トゥ・ワン・マーケティング
- ブランド・マーケティング
- エコロジカル・マーケティング
- メディア統合としてのIMC
- IMCとその背景
- Web・マーケティング
- データマイニング
15.マーケティング・リサーチに関する知識・スキル
- 調査仮説を設定して、調査企画書を作成する
- どのような調査方法があるか
- 調査結果をどのように集計するか
- 集計結果をどのように分析するか
- リサーチの報告書をどう作成するか
- 効果的なプレゼンテーションをするために
- 調査結果を解釈できない時はどうするか
- 自社で実施する調査
- 外部機関に委託する調査
16.典型的な真―kティング問題
- 製品・ブランド戦略に関するマーケティング問題
- プロモーション戦略に関するマーケティング問題
- 価格戦略に関するマーケティング問題
- 流通戦略に関するマーケティング問題
- 社会的なマーケティング問題
第5章 マーケティング部門の最新動向
17.知っておきたい最新動向
- インターネットによる情報収集が行われている
- 外部機関とのコ・ソーシング化が進んでいる
- スタッフの専門化が進んでいる
メモ
- マーケティング部員の自己トレーニング
- 問題の本質を把握する能力開発
- 肌で変化を感じる⇒事実かどうか確認する⇒その原因・背景を考える⇒どこにどう影響するか考える⇒それによってどこにどういった新しい現象が生じるかを考える
- 自分の土俵をつくる
- 情報に強くなる
- じぶんなりのブラウザを考える。情報の仕分け基準をもっておく
- 戦略的思考能力を高める
- 戦略定義を明確にし、常日頃からその基準で意思決定し、見直す習慣をつける。
- コミュニケーション能力を高める
- チャンスを逃さずあらゆる機会を通じて意識して訓練する
参考文献
最終更新:2011年05月04日 11:30