三浦展「シンプル族の反乱」(2009)
評価
★★☆☆
ひとこと
あまり期待せずに、でも一応読んでおこうかと思い購入。
でも、やっぱりイマイチだった。
ユーザー調査を集め、シンプル族というもの枠を作っているけど、
今まで言われてきたことの表層的な部分を括った感じがした。
とはいえ、私の隣の席の2つ下の後輩は間違いなく
「シンプル族」を目指しているように見える。
また、私自身にもバブル期の人とは相容れぬ感覚があるので、
あきらかに世代の違いはあると思う。
やはり、筆者がバブル期世代(新人類世代)であることが
最大の違和感なのかもしれない。
分類
目次
第1章 シンプル族とは何か?
- 自動車離れが進んでいる
- 自転車の人気が上昇
- 団塊ジュニアは上流ほどシンプル志向
- 住宅に求めるイメージも団塊ジュニアはシンプル、新人類委譲はモダン
- ロハスの本当の意味とは?
- 伝統派とモダン派に対するカルチュラル・クリエイティブス
- 日本でも増えるカルチュラル・クリエイティブス=シンプル族
- シンプル族 vs バブリー族
- 大衆消費社会化が終わり、シンプルライフ志向が拡大
- 経済発展を望む人が激減
- シンプル族は「進歩(モダン)の終わり」の人間像
第2章 シンプル族の価値観とライフスタイル
- シンプル族の生活原理
- 物をあまり消費しない。ためない。
- 手仕事を重んじる
- 基本的な生活を愛する
- シンプル族の志向性
- エコ志向
- ナチュラル志向
- レトロ志向・和志向
- オムニボア志向
- ソーシャル・キャピタル志向
- シンプル族の実態
- 無駄が嫌い
- 自然なものが好き
- 生活の細部までこだわる
- 道具を本来の用途とは違うことに使う
- 自分で物や料理を作るのが(昔から)好き
- 文化や歴史を感じさせるものが好き
- 古い物が好き
- 父母や祖父母から受け継いだ物を使う
- いろいろな人と出会いたいと思っている
- 職人が好き
- 日本が好き
- 世界遺産に感動する
- 「人」につながっているモノに価値を感じる
- 間に合わせのモノは買わない
- 自分にとって“過不足ない”“ちょっと不足”な暮らしが快適
- 自分が見える範囲でシンプルに暮らしたい
- 賢くよい物をもらう
- なんとなく、縁起物、守り神を持っている
- 「ボボス」との類似性
- 生活必需品にだけ金を使う
- 粗い肌触りを好む
- モダンな物、新しい物よりも古い物、貧しい物を好む
- 貧富の差を逆転する
- 消費者ではなくキュレーター
第3章 シンプル族の衣食住遊
- シンプル族の特徴
- ユニクロと無印良品が好き
- エコロジーとエコノミー
- 地場の物を好む
- 「天然生活」が人気
- シンプル族の「衣」
- ファッションはいたってカジュアル
- 和風志向が強い
- 圧倒的にユニクロと無印
- バッグも紙袋でいい?
- 若者は上流も下流も、ユニクロ、無印が好き
- シンプル族の「食」
- 自然食品志向が強い
- 土鍋や重曹も使う
- 贅沢だが実は経済的
- シンプル族の「衣」
- 自然素材を好む
- ヴィンテージ・マンションをリノベーションしたい
- 永く使っても飽きない価値
- 歴史こそがゴージャス
- コーポラティブハウスの魅力とは
- どんな人がコーポラティブハウスに住むか
- 人とのつながりを重視
- 子育ての観点からコーポラティブハウスを選ぶ
- コミュニティの価値を重視
- 永続、安定したものを希望する
- 家具も中古が好き
- 住むなら古い町が好き
- シンプル族の「遊」
- テレビは見ない
- シンプル族はアウトドアよりインドア
- 異文化への関心
- 地方と農業の新しいイメージ
- シンプル族向けの食品企画とは
- シンプル・プラスアルファができるか?
- 無印良品の分析
- 無印良品やユニクロに何かをプラスできないか
- 無印良品プラスの事例
結 シンプル族がつくる社会
- シンプル族は中流の質的変化
- シンプル族がつくる「共費社会」
- 新しい社会システムの提案が企業に求められる
メモ
参考文献
最終更新:2011年07月17日 20:29