楠木新「人事部は見ている。」(2011)
評価
★★★☆
ひとこと
内容は「人事部はこう見ている」だけど、これだと売れないだろうな。
体系だったものではなく、著者が見聞したことを集めたような一冊。
とはいえ、なかなかこういう本は無いと思うので、人事部に縁の無かった人にはそれなりに面白いかもしれない。
分類
目次
第一章 人事部は何をやっているのか
- いつだって評価は割り切れない
- 人事部は、フリーハンドを持っていない
- 「やはり企業は、経営方針を明確にしないといけませんね」
- やるべきことは、異動と評価と・・・・・・
- 人事部員だって嫌われたくはない
- 社員の誰も知らない就業規則
- 交渉をまとめるしたたか者の仕事
- 制度を企画する理論家は何を考えているか
- 給料を支払うための縁の下の力持ち業務
- 採用担当者に共通する性格
- エリートコースと目されることも多い
- 経営方針と人事と組織との連動
第二章 考課と異動の不満の矛先
- 公平な人事異動をしても7割は不満を持つ
- 人は自分のことを3割高く評価している
- いきなり評価基準が変わることもある
- 人事部は経営陣の言いなりで人を見る目がない?
- 圧倒的に大変だったリストラに関する体験
- 採用を左右するのは「偶然」や「相性」
- 社内で相性の問題を解決する奇策
- 考課でミスをしたら、その後の機会に修正する
- 人事部員は出世するから嫌われる?
第三章 社員の「情報」を集めるルール
- なぜ人事部のオフィスに入ると緊張するのか
- 人事部の機能は担当する社員数に規定される
- 1人の人事部員が把握できる人数
- 伝聞情報で人を評価するジレンマ
- 人事部員にとってどのような能力が重要か
- 規模に左右される人事担当者の仕事
- 社員の「情報」を集めるルール
- 社員と直接つながることがいいのか
第四章 人事部員が見た出世の構造
- 社内経歴を見るだけで会社の評価が分かる
- 時代によって人事評価の尺度も揺れている
- 目標管理だけでは真の評価はできない
- 評価されるポイントは職場内での評判?
- チーム仕事と一匹狼の功罪
- 力量のある社員を優遇すればよいわけではない
- 日本の中間管理職は会社の外部者?
- 昇格させる人は転勤させ、配置転換もする
- どこにでも行く、どんな仕事でもこなす社員
- 女性の働き方は変化してきた
- 役員を選ぶ基準は忠誠心
- 社長は一番仕事ができるサラリーマン?
- 支店長ポストを100万円で買う
- 結果的にエラくなる人と長く一緒にやれる能力
- まずはエラくなる人と「出会い、知りあう」こと
- 大手企業の内部管理機構で活躍できる能力
- 課長クラス以下までは実力勝負
- 部長クラスの出世を人事部から見れば
第五章 正義の味方はしっぺ返しを受ける
- 人事は裁量権が残されている仕事だ
- ラインマネジャーのバックアップを
- 現場のマネジャーと人事部はどんな「やりとり」をしているか
- 異動構想の提出と人事評価の原案作成
- 個別案件こそが人事部の存在意義
- 正義の味方になるとしっぺ返しを受ける
- できる部下を抱え込み、できない部下を放出したがるということ
- 交渉する労働組合もいろいろ
- 「楠木さんは、30分しか彼を見ていない」
- がんばれ人事部員
第六章 曲がり角に立つ人事部
- 映画にも表れる日本の雇用の曲がり角
- 「雇用リスク」をどのように配分するか
- 正社員偏重のままではやっていけない
- 組織や上司への「表面的」な忠誠心
- もっと社外に雇用機会を求める
- 一律管理も変容が迫られる
- 転勤・配置転換にも変化が
- 雇用保障と強力な人事権はセットの関係にある
- 整理解雇は労働者間の利害調整
- パッケージをほどく
- 働き方の多様化に舵をきる
- 最近は、なぜ正月でもこんなに忙しいのか
- 今のままの人事部でいいのか
第七章 社員の人生は社員が決める
- 正社員は多すぎる?
- 新卒採用中心では、専門家集団はつくれない
- 個別交渉が多くなる
- 支援社員が成否を分ける
- 「出世」を重視したマネジメントとはたらく意味
- ご褒美から自己選抜のシステムへ
- 選択は相性を乗り越える?
- ライフサイクルの視点
メモ
- 人事部の主な仕事
- 社員の異動や人事評価(考課)
- 給与や退職金、労働時間などの社内の労働条件
- 労働組合との交渉
- 将来に向けての人事制度を企画・立案
- 給与管理や勤務管理、システム対応などの総務
- 新卒採用や中途採用
- 社内研修全般
- (再就職の斡旋)
参考文献
最終更新:2011年12月01日 22:53