山口真美「センスのいい脳」(2009)
評価
★★★☆
ひとこと
認知心理学のことを話題にした本です。
内容はやや散文的で、あまりロジカルな感じはしませんし、
タイトルや見出しが(おそらく編集者がつけたのでしょうが)煽りっぽくて嫌なのですが
彼女が話したい内容そのものは興味をそそられるものも。
「身体はだまされない」が面白かったです。
分類
目次
- センスがいいってどんなこと? センスを科学する
- 赤ちゃんのセンス
- 見ることで脳を鍛える
- 視覚の文法
- なにが見えますか
- 人は美しい形を見る
- 「かわいさ」からは逃げられない
- お母さんは大事なお客
- 感覚を研究する
- 幽霊はなぜ見えるのか 感覚は歪む
- 「行間が読めない」のは当たり前
- 盲点という盲点
- 脳は勝手なことをする
- ありえない話だから騙される
- 大人は影に気づかない
- 新緑と紅葉はどちらが美しいか 色覚とセンス
- 色は訓練しなくても見える
- 赤を見分ける生物は少ない
- 色の見え方は人それぞれ
- 見えないはずの色が見える
- 昼間でも夕方でも白は白
- 原色の国とアースカラーの国
- 本当は怖い「目かくし」 感覚を遮断する
- 内と外との架け橋
- 感覚がないと耐えられない
- 脳は睡眠中に働く
- 金縛りにかかるわけ
- 幻覚かヒーリングか
- 目かくしの危険性
- 視覚はどんな世界にも適応できる
- 身体感覚をゆるがすめがね
- 「見えない」ものが見える
- 身体はだまされない 「新しい感覚」と「古い感覚」
- 動作はだまされない
- 見えない障害物を避ける
- 両目が距離をつくりだす
- 遠近法は学ぶもの
- 赤ちゃんは感覚に正直
- 見えない人の世界
- どんな絵が“うまい”のか 絵画とセンス
- 大人びた絵、子どもらしい絵
- おおざっぱに捉える
- 言葉の代わりに得たもの
- 文字が読めない人たち
- はじめて見ても絵がわかる
- 写実性と社会性
- 部分を見る、全体を見る
- 触角で描いた絵
- 絵らしくする方法
- 個性がなければ生きていけない 感覚の多様性
- 色に匂いを感じ、数字に音楽を聞く
- 共感覚者発見テスト
- 共感覚は誰にでもある?
- 視覚の人と触角の人
- 脳がすり替わる
- どうやって目的地にたどりつくか
- 帰り道がわからない
- ハーメルンのネズミ
- 外国語は習うな! 感覚を鍛える
- 感覚は鍛えられるか
- 先入観を持て
- サルの顔が見分けられますか?
- 覚えやすい顔、覚えにくい顔
- 赤ちゃんはマルチリンガル
- 人の能力には限界がある
- 赤ちゃんはあえて覚えない
- 大人はCMに釣られやすい
- 他人のセンスを理解するために 進化する感覚
- 大阪のおばちゃんが派手なわけ
- 味覚は親譲り
- 原始的な感覚と言葉
- バリアフリーは想像力
- 先入観をリセットする
- 感覚の未来
メモ
- 赤ちゃんの視力:コントラストのはっきりした色のほうが見えやすい。
- 生まれたばかりの赤ちゃん 0.02
- 生後6カ月 0.2
- 6歳 大人と同等
- 原色の国とアースカラーの国
- アジア:黄色、赤のはっきりした色が好まれる
- 日本:色味はあいまいだが、明度が高い
- ヨーロッパ:明度が低いシックな色遣い
- 子どもはおおざっぱに世界を見る
- 老人は記憶で世界を見る
参考文献
- 山口真美「視覚世界の謎に迫る」
- コンラート・ローレンツ「動物行動学」
- 山口真美「赤ちゃんは世界をどう見ているのか」
- 宮田隆「眼が語る生物の進化」
- 大山正「色覚心理学入門」
- 北岡明佳「だまされる視覚」
- 一川誠「大人の時間はなぜ短いのか」
- アラン・ボブソン「夢見る脳」
- 本田仁視「視覚の謎」
- 牧野達郎「知覚の可塑性と行動適応」
- 河野泰弘「視覚良好」
- メルヴィン・グッデイル「もうひとつの視覚」
- リチャード・E・シトーウィック「共感覚者の驚くべき日常」
- ジョン・ハリソン「共感覚」
- ルカ・トゥリン「香りの愉しみ、匂いの秘密」
最終更新:2011年07月25日 00:00