田丸公美子「パーネ・アモーレ」(2001)
評価
★★★☆
ひとこと
ローマ人の物語を読んでいる途中、つい口直しに読みたくなって手にした一冊。
田丸氏のことは知らなかったが、イタリア人気質などにも触れられていて面白かった。
そして通訳という仕事のむずかしさや語学や言語への向き合い方は勉強させられる面もあり、
軽妙なエッセイだけれども、それだけじゃない面白さがありました。
分類
目次
イタリア語通訳奮闘記
- 通訳はその言語の文化に同化する
- 通訳すごろく
- 西太后と東太后
- 全裸のマッサージ
- 嘘つきは通訳の始まり
- 嘘つきゲーム
- イタリア人はタイトル好き
- 聖夜のプレゼント
- イタリア男の「マンマ・ミーア」
- 来日デザイナーのお仕事
- イタリアの安全事情
- イタリアの精神科医事情
- 熱情的なナポリ人
- 大空の死
- くどきから逃れるテクニック
- 通訳付き電話
- すさまじい悪戯
- イタリア女婿はきれい好き
- 臨機応変の裏工作
- 二人のデザイナーの思い出
- 愛が最優先
- ヴェネト通り協会名誉会員
- ガイドのタブー
- イタリアン・ファミリー
- ガイド時代の日本考察
- 通訳=売春婦論・イタリア版
- ナポリを見て死ね
- イタリア流人生の楽しみ方
- 自業自得
- 親の鏡
- 愛の勇者
- 私の値段
- 桜と気づく人もなし
- おしゃれな実業家
私が出会った人たち
- ネオレアリズモの息子マッシモ・トロイージ
- 強気な女王様ジーナ・ロロブリジダ
- 最後の俳優マルチェロ・マストロヤンニ
- 「夢」を作るフェリーニ監督
- イタリアン・マッチョの代名詞フランコ・ネロ
- ファッション界の帝王
- 爆弾男アルベルト・トンバ
- 盲目のテノール歌手アンドレア・ボチェッリ
- 恐妻家の社会学者フランチェスコ・アルベローニ
- 人嫌いのベストセラー作家スザンナ・タマーロ
- 挑戦するカメラマン、オリヴィエーロ・トスカーニ
- サクセス・ストーリーの主人公ルチャーノ・ベネトン
- セクシーな建築デザイナー、エットレ・ソットサス
シモネッタ以前
- 青雲の志
- 学園生活
- 英語重視のカリキュラム
- ペンパルを持つ
- 英語合宿
- 英作文コンテスト
- 青天の霹靂
- 大学入学
- 大学生活
- 通訳ガイド修業
- ガイドデビュー
- フリー通訳時代のできごと
通訳ア・ラ・カルト
- 発展途上通訳の反省帳
- 同時通訳デビュー
- 苦手は料理とスポーツ
- 差別用語は大変
- 予習は手を抜くな
- 言葉はお国柄を表す
- 英語通訳がうらやましい
- 言語間の落とし穴
- 英語名はサラ
- 現物支給で通訳
- 食事をめぐる悲喜こもごも
テレビはウンコみたいなものだ。
毎日の習慣になっているけど、じっくり自分の排泄物を見る人は誰もいない。
それと同じで、みな暇潰しに眺めて時間を無駄にしていえるだけだ。(p181, オリヴィエーロ・トスカーニ)
メモ
- 登場する有名人
- アルベルト・トンバ
- ロベルタ・ディ・カメリーノ(女性デザイナー)
- オリヴィエーロ・トスカーニ(ベネトン アートディレクター)
- ファウスト・マナーラ(精神科医)
- ニコラ・トラサルディ
- ルチアーノ・ソプラーニ(デザイナー)
- ミケーレ・デ・ルッキ(デザイナー)
- ジャンニ・アニエッリ(フィアット社長)
- ミラ・ショーン(女性デザイナー)
- マッシモ・トロイージ(映画監督兼俳優)
- ジーナ・ロロブリジダ(女優)
- マルチェロ・マストロヤンニ(俳優)
- フェデリコ・フェリーニ(映画監督)
- フランコ・ネロ(俳優)
- アンドレア・ボチェッリ(テノール歌手)
- フランチェスコ・アルベローニ(社会学者)
- スザンナ・タマーロ(女性作家)
- ルチャーノ・ベネトン
- エットレ・ソットサス(建築デザイナー)
参考文献
最終更新:2011年10月14日 21:38