島田荘司「奇想、天を動かす」(1989)
評価
★★★☆
ひとこと
なんとなく「乱歩」テイストで幕を明け、いわゆる社会派路線のミステリです。
一応、本格派と社会派の融合と言われていますが、私には「社会派」と感じました。
「本格」と思うと、謎解き部分はやや物足りないかもしれません。
分類
ネタバラシ作品(この本より先に読め!作品)
ネタバラサレ作品(この本より先に読むな!作品)
自分のような前科者がこんな言い方をするのは口はばったいが、
宮城刑務所にいると、昭和そのものと向き合っているような心持ちがしました(中略)
そう、あるいは、昭和という、強引な急成長の時代の歪みとか、つけといったものですね、
そういうものが、ずいぶんあそこに詰め込まれているなという、そういう感じを受けました。(p131)
メモ
- 冤罪事件として扱っているもの
- 亭銀事件の平沢貞通
- 島田事件の赤堀政夫
- 丸正事件の李得腎
- 牟礼事件の佐藤誠
- 小松川事件の李珍宇-本書の登場人物のモデル
参考文献
主人公(or探偵役)
最終更新:2012年05月17日 22:37