向田和子「向田邦子の恋文」(2002)
評価
★★★☆
ひとこと
たったの5通の手紙なのに「遺された者」の喪失感が読後に拡がる。
向田邦子との出逢いは国語の教科書で読んだ「字の無いハガキ」だった訳だが、
あの末妹の和子氏がまとめた向田邦子の秘められた恋の話。
33歳で失った恋。その後の20年、何を考えて生きたのだろうか・・・と考えさせられる一作。
分類
目次
第一部 手紙と日記
第二部 姉の“秘め事”
- 帰ることのない部屋で
- 遺品の整理
- 茶封筒のなかの“秘め事”
- 『父の詫び状』へのお詫び
- 故郷もどきへの“嫁入り”
- 『ままや』の暖簾をたたむ
- 私の知らない姉
- N氏との出逢い
- 父のよそ見
- 母の率直な思い
- 旅先のポートレート
- 茶封筒を開ける
- 二人の死
あとがきにかえて ひとにぎりのナンキンマメ
命あるものを最優先すべし(p85, 邦子の言)
「どうしたの?」と声をかけられるのは、相手にほんのわずかでも余裕やスキがあるときだ。
なにかたいへんなことがあったのだ。(p153)
メモ
参考文献
最終更新:2012年02月29日 22:58