宮部みゆき「名もなき毒」(2006)

評価

★★★☆

ひとこと

今多コンツェルンの娘婿 杉村三郎のシリーズ2作目。
「悪意」をテーマにした一作。
首都圏で連発する無差別毒殺事件の犯人探しと、
杉村の職場でのトラブルが奇妙に絡まりながら進行する。
宮部みゆきらしい、テーマ設定で素材はよいのだが、
全体のストーリー展開というか、調理法が雑なのが残念。

第三作もあるそうですが、園田編集長のその後が気になります。



分類



ネタバラシ作品(この本より先に読め!作品)



ネタバラサレ作品(この本より先に読むな!作品)



気になる表現

究極の権力は、人を殺すことだ
他人の命を奪う。それは人として極北の権力の行使だ。
しかも、その気になれば誰にでもできる。だから昨今多いじゃないか(中略)
だから私は腹が立つ。そういう形で行使される権力には、誰も勝てん。
禁忌を犯してふるわれる権力には、対抗する策がないんだ。(p320-321)


メモ


参考



主人公

今多コンツェルンの娘婿 杉村三郎

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最終更新:2012年02月18日 20:22