山本直人「世代論のワナ」(2012)
評価
★☆☆☆
ひとこと
ステレオタイプな若者論に待った、をかける書。
マスコミと就職活動との関係がメインで、かなり表層的な気がした。
「ダメ出しされなかった」若者が強い、のは実感するところだが。
分類
目次
はじめに 世代論という情報戦
- 斜め目線のタテ関係
- 増殖した世代論
- 世代間の冷戦
- 理解できなくても「認める」
1章 若者論というノイズ
- 非常識から超常識へ
- 「常識」は変化する
- 社会に好かれたい
- 留学は嫌われる?
- 情報かノイズか
- ガス化するため息
- 若者は誰が変えたのか
- らべリングの誘惑
2章 世代らべリングを解体する
- 「太陽族」から始まった
- 目エディアの代理戦争
- 全共闘という少数派
- 最大の客は最高の客
- 「団塊」という言葉の影
- 世代論の切り口
- 消費好きな世代
- 攻略された世代
- 就職が世代を色づける
- 世代論と若者論
3章 変質した世代論
- 変調と犯人探し
- 「カネ」が世代論の主役に
- クルマ離れの虚実
- 隠された世代内格差
- メディアの都合と本能
- マスメディアと二人三脚
- 「働かない」のか「働けない」のか
- 叱咤から憐憫へ
- 世代論は全世代へ
- 「自分探し」から「自分検索」へ
4章 就活に作られた世代
- 会社に向く矛先
- 「変わった」ではなく「変わっちゃった」
- 人事の過剰適応
- ドラクエ化した就活
- コミュニケーション能力という「解」
- 若手はコミュニケーション下手か
- 「ダメ出しされたなかった」若者が強い
- 伸び伸びのジレンマ
- 自信の相続
5章 職場に流れ込む「煽り」
- 「勉強熱心」か「情報熱心」か
- あえて断層を探る
- ライブドアという踏み絵
- メッセージ1「煽る」
- メッセージ2「鎮静する」
- メッセージ3「持ち上げる」
- メッセージ4「癒す」
- 価値観のレンタル
6章 手探りの対話から
- 情報が見せた未来
- 「活き造り系」の鮮度を保つ
- 「煮込み系」を煮詰めすぎない
- 「揚げ物系」を焦げ付かせない
- 「漬物系」のタイミングをつかむ
- ネットワークに踏み込む
- 変貌した社外ネットワーク
- 社内のナナメ関係のパワー
- 強まった家族の影響力
7章 楽しいタテ社会を作る
- 嫌われた会社
- タテ社会は苦しいのか
- 会社と職場の遊離
- 大家族という機能性
- 世代をつなぐのは言葉
メモ
参考文献
- 小谷敏「若者論を読む」
- 浅野智彦「検証・若者の変貌」
- 難波功士「族の系譜学」
- 小谷敏「若者たちの変貌」
- 馬渕公介「『族』たちの戦後史」
- 大野明男「世代論 社会学への一つの挑戦」
- 文春新書編集部「論争 若者論」
- 本田由紀・内藤朝雄・後藤和智「『ニート』って言うな!」
- 後藤和智「『若者論』を疑え!」
- 後藤和智「おまえが若者を語るな!」
- 難波功士「ヤンキー進化論」
- 海老原嗣生「『若者はかわいそう』論のウソ」
- 海老原嗣生「就職、絶望期『若者はかわいそう』論の失敗」
- 豊田義博「就活エリートの迷走」
最終更新:2012年02月18日 22:59