歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」

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評価

★★★★

ひとこと

悩んだけど、★4つにしました。
複数のトリックが絡まった一作で、一つひとつのトリックは目新しくないが
キレイにやられてしまった。
テイストにはやや不満が残るが、謎解きとしては十分に楽しめた。


分類



ネタバラシ作品(この本より先に読め!作品)


ネタバラサレ作品(この本より先に読むな!作品)



気になる表現

わからないふりをしてみせるのも、円滑なコミュニケーションを図るうえでは重要である。(p234)

最近、桜の木を見たことがあるか?(中略)
花が散った桜は世間からお払い箱なんだよ。
せいぜい、葉っぱが若い五月くらいまでかな。見てもらえるのは。
だがそのあとも桜は生きている。今も濃い緑の葉を茂らせてる。
そして、あともう少しすると紅葉だ。(中略)
日本に桜の木がどれだけある。どれだけ見て、どれだけ誉め称えた。
なのに花が散ったら完全に無視だ。色が汚いとけなすならまだしも、
紅葉している事実すら知らない。ちょっとひどくないか。(p466-467)




メモ

怪しげな霊感商法に騙され生命保険がかけられて殺された人の調査をする元私立探偵の謎解き話

参考


主人公

元私立探偵 成瀬将虎

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最終更新:2012年05月24日 19:52