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大前研一「民の見えざる手」(2010)

評価

★★★☆

ひとこと

実は大前研一の書を読むのはこれが初めて。
やや敬遠していたところがあったのだけど、
先入観を持たずに読んだら、新たな知識習得になりました。
特にメルケル首相とサッチャー元首相について興味が出てきた。


分類

目次

プロローグ 経済学は、もう未来を語れない
  • 「景気循環説」にしがみつく人々
  • ミクロがマクロを支配する世界
  • バーナンキを信じてはいけない
  • 1人の人間が経済をひっくり返す
  • イギリスの空の色を変えたサッチャ―
  • 半端なエクスキューズは認めない
  • 「税金を使わない」のが前提条件
  • 「官の見える手」の後に「民の見えざる手」
  • 無限のクラウド・ソーシング 「民」は「神」に通じる
第1章(現状認識)“縮み志向”ニッポンと「心理経済学」
  • 「有望な日本人経営者」はどこにいる?
  • 「世界トップ100」に日本人は4人
  • サムスン電子の売上目標は「36兆円」
  • 「拡大路線まっしぐら」の中国企業
  • 日本の消費者は「お金があっても使わない」
  • 独メルケル首相「新社買い替え金」の先見性
  • 消費者の「その気」を削ぐ日本の補助金
  • 「超高級旅館」と「牛丼」は繋がっている
第2章(目前にある鉱脈)拡大する「単身世帯」需要を狙え
  • 高級ブランド市場「半減」の衝撃
  • 数字を追うと、最後は「価格競争」になる
  • ブランド離れは「金がないから」ではない
  • 「自分たちの顧客」は誰なのか?
  • 「夫婦+子供2人」はマジョリティではない
  • 総合スーパーの低迷は「必然」である
  • 安価で安易なプライベートブランドの罠
  • 「価格」と「価値」を混同した失敗例
  • 顧客の顔を見て「価値」を提案すべし
  • 価格は「認知された価値」で決まる
  • コンビニ“三国志“時代の鍵は「生鮮」
  • 「小型食品スーパー」に注目
  • 「駅」を制する者が優位に立つ
  • 「右脳型商品」も取り込むネット通販
  • 左脳型商品でもアマゾン「独り勝ち」
  • “主戦場”はリアルからネットへ
  • 人は選択肢が増えると選択しなくなる
  • 電子マネーで巨大な“新大陸”が誕生
  • ポイントビジネスは消費をどう変えるか
第3章(外なる鉱脈)「新興国&途上国」市場に打って出る
  • 新興国が繁栄し始めた二つの理由
  • 帰国した知的労働者が成長に拍車
  • アジア3か国だけで日本の5倍規模
  • 中国経済「第2ステージ突入」の衝撃
  • 国内だけで「16万店舗」の企業も
  • 中国“攻略”には最低20年かかる
  • 「加ト吉」の人材育成法が正解に近い
  • 中国よりも魅力的なインドネシア
  • 「年率50%成長」を続ける日本企業も
  • 30代の若手社員が現地法人で活躍
  • 超・親日的な巨大市場を見逃すな
  • 「ロシア脅威論」から「お客様論」へ転換を
  • 「核弾頭の再利用」でエネルギー100年分
  • ウラン濃度と再処理で一石二鳥
  • 日本では“敗者”でもロシアでは大活躍
  • 日露「ビジネス安保」を構築せよ
  • ウクライナはIT産業レベルの高さが魅力
  • 英国兵を使って「世界一安い」作物を生産
  • ルーマニアはEU加盟が外資の呼び水に
  • 人件費月3万円で“中国依存症”から脱却
  • 海外進出には「マインドセット」改革を!
第4章(規制撤廃が生む鉱脈)真の埋蔵金=潜在需要はここにある
  • 無限のアイデアを生む「戦略的自由度」
  • ラップトップPCほか「定番」開発の秘訣
  • ヒット商品は、身近なところに隠れている
  • 「戦略的自由度」を国の政策に応用すると
  • 国は“患部”以外を緊急手術するヤブ医者
  • 個人金融資産があれば簡単には死なない
  • 「国民のグッドライフ」をアジェンダにせよ
  • 「増税」「税金財源」「外国頼み」は全部ダメ
  • ヒントになるのは中国の都市開発
  • 源泉その1 大都市「市街化調整区域」
  • 源泉その2 湾岸100万都市構想
  • 源泉その3 「容積率」を大幅緩和せよ
  • すべてのルールは住民が決める
第5章(20年後のグランドデザイン)「人材力」と「地方分権」で国が変わる
  • 「日韓逆転」は20年前から始まっていた
  • サムスン「社員3000人」留学制度
  • 国力は「人口」より「人材力」で決まる
  • 国を挙げて「英語」「IT」を強化した韓国
  • 経営者視点をもった「李明博」の実行力
  • 「就職氷河期」は不況だけが原因ではない
  • 間違った人材の採用はダメージも二重
  • アジアからの留学生も「苦手」?
  • 日本では人材までが“ガラパゴス化”
  • 米国で“即戦力”の「軍人採用」企業が急増
  • 「寄らば大樹」という発想を捨てよ
  • 「ボーダレス留学生」を積極活用すべき
  • 「子ども手当」「高校無償化」の不毛
  • 北欧型ロハス教育「三つの大切なこと」
  • 民主党の基本政策改善案①「基礎自治体」
  • 八百屋さんが小学生に算数を教えたら・・・
  • かくして行政コストは10分の1にできる
  • 地方にこそ逸材がいた戦国時代に倣え
  • 改善案②成人年齢を18歳に引き下げよ
  • 改善案③個人IDでさらに行政カット
  • 改善案④新興国を支援する多極外交
エピローグ(発想の転換)そして個人は「グッドライフ」を求めよ
  • 「国が富む」とは個人が生活を楽しむこと
  • 定年後のライフプランなき50代日本人
  • 老後は「会社にいた時間」よりずっと長い
  • 現役時代とは違うコミュニティに入れ
  • どんな趣味も「遅すぎる」ことはない
  • 「価格破壊ウィークエンドハウス」のすすめ
  • 定年後に「毎年250万円」捻出する法
  • “いざ鬱病”が国の無駄遣いを助長する
  • もう「政」「官」には頼まない



気になる表現一覧


メモ

  • 韓国:1997年のIMF危機以降、グローバル化&IT化に舵を切る
  • ドイツ(メルケル):「スクラップ奨励金」
    • 日本のエコカー減税は消費刺激策の足かせが多い
    • 消費刺激策のポイント
      1. 「貯金を崩してでも今、買うべき!」と思わせる心理誘導
      2. 個人が自発的に消費するインセンティブを与える
  • 2010年の世帯構成 (出典:国勢調査)
    • 単身世帯 32.4%
    • 夫婦と子供 27.9%
    • 夫婦のみ 19.8%
  • インドネシア(ユドヨノ):過去の脱税を不問に付すことで隠し資産を申告させる

  • 戦略的自由度:現実的に見て戦略を立案すべき方向の数のこと。
    • 自動車の場合は自由度2
      1. 人間工学的改善
      2. 制動装置改善
    • ダメなコンサルは問題の「原因」を見ずに「現象」を見ている。

  • 整数論(役所)と少数論(民間企業)
    • 従来20人でやっていたことを翌年は12人できるようにする、という発想が少数論

  • いざ鬱病:今の政府が無策なので「将来が心配」という国民病

参考文献

  • 大前研一「さらばアメリカ」
  • 大前研一「企業参謀」

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最終更新:2012年11月03日 10:06