河合望「ツタンカーメン 少年王の謎」(2012)
評価
★★★☆
ひとこと
エジプト展とツタンカーメン展に行く前の予習として購入。
正直、うまい文章とは言い難いので、
古代エジプト史や発掘に関するエピソードの知識がないと、少々読みづらい。
また、ややタイトルと中身がずれてしまっているのも残念。
(編集が勝手につけたんでしょうけど)
とはいえ、当初の目的には適っていたと思う。
「宗教」が絡むと人は最も過激で排他的で破壊的になるのは、昔から変わらない。とはいえ、戦前の日本人が天皇のことを「神」と思っていたのと同程度に古代エジプト人もファラオのことを「神」と思っていたのだと思う。
盗掘問題よりも“無かったことにする”ことが繰り返されてきたことに心が痛んだ。
分類
目次
第一章 ツタンカーメン王募の発見
- 謎のファラオ、ツタンカーメン王
- ハワード・カーター
- カーナヴォン卿
- カーナヴォン卿との発掘調査開始
- 王家の谷の発掘調査史
- 未知の王墓を求めて
- 発掘調査打ち切りの危険
- 王墓入口発見
- 王墓の内部を覗く
- 秘密裏に玄室に入る
- 本格的な調査開始
- ツタンカーメン王墓の調査
- 玄室の公式オープニング
- 宝庫に入る
- 危機が訪れる
- 厨子の内部を探る
- 石棺の発見
- 三つの人形棺
- 黄金のマスク現れる
- 黄金のマスクを外す
第二章 ツタンカーメン王の呪い
- 王墓発見後のカーターとカーナヴォン卿
- タイムズ社との独占契約
- カーターとカーナヴォン卿の確執
- カーナヴォン卿の死
- ツタンカーメン王の呪い
- 出土遺物の分配をめぐって
- 王墓から秘密裏に持ち出された遺物
- 本当のツタンカーメン王の呪い
- 二〇一一年のエジプト革命時における盗難
第三章 古代エジプトの黄金時代と異端の時代
- 新王国時代第一八王朝のはじまり
- 国家神アメンとアメン神官団
- アメンヘテプ三世の治世
- アメンヘテプ三世の建築活動
- 「太陽王」アメンヘテプ三世とアテン神
- アメンヘテプ三世と四世の共同統治説
- アメンヘテプ四世の即位
- アテン神殿の建設
- アマルナ美術
- 新都アケトアテンの建設と遷都
- 進化するアテン神
- アメン神への迫害
- アマルナ時代の庶民の信仰
- アテン信仰の教義
- 世界宗教への試み
- アクエンアテン王の対外政策の失敗
- アクエンアテン王をとりまく女性たち
- 短命の王スメンクカラー
- 謎のファラオ、ネフェルネフフェルウアテン
- アクエンアテン王の死と埋葬
- アマルナ宗教改革の失敗
第四章 ツタンカーメン王とその治世
- 出生の謎
- DNA鑑定で探るツタンカーメン王の両親
- 父親は誰なのか?
- 母親は誰なのか?
- 乳母と養育係
- ツタンカーテン王子の即位前の状況
- ツタンカーテン王の即位
- ツタンカーテンからツタンカーメンへ
- アケトアテンの放棄とメンフィス遷都
- アクエンアテン王とティイ王妃の再埋葬
- 信仰の復興
- ツタンカーメン王の復興建築活動
- 「神の父」アイと「大将軍」ホルエムヘプ
- ツタンカーメン王時代のエジプトと西アジア
第五章 ツタンカーメン王の死と埋葬
- 王の墓
- 王の死
- 王の死因の謎
- 王の埋葬
- ミイラ製作と葬送の痕跡
- 墓泥棒に狙われた王墓
第六章 第一八王国の終焉
- 未亡人アンケセナーメンの企て
- アイの即位
- アイとホルエムヘプの確執
- ホルエムヘプの復讐
- 歴史から抹殺されたファラオたち
メモ
参考文献
- 内田応之「いにしえの美しい色 X線でその謎に迫る」
- 内田杉彦「古代エジプト入門」
- 大貫良夫「世界の歴史1 人類の起源と古代オリエント史」
- 近藤二郎「エジプトの考古学」
- 近藤二郎「アメンヘテプ三世とその時代」
- 吉村作治「ツタンカーメンの謎」
- 吉村作治「エジプト 王家の谷」
- 日本オリエント学会「古代オリエント事典」
- ハワード・カーター「ツタンカーメン発掘史」
- イアン・ショー「古代エジプト」
- クリスティア―ヌ・デローシュ=ノーブルクール「トゥトアンクアモン」
- ザヒ・ハワス「黄金王ツタンカーメンの素顔」
- トマス・ホーヴィング「ツタンカーメン秘話」
- ヤロミール・マレク「岩波 世界の美術 エジプト美術」
- ニコラス・リーヴス「図説 黄金のツタンカーメン」
- ニコラス・リーヴス、リチャード・H・ウィルキンソン「図説 王家の谷百科」
最終更新:2012年09月15日 11:32