日本エッセイスト・クラブ「法か、掟か」(2008)

評価

★★★★

ひとこと

ぎょっとするタイトルだけど、09年版ベスト・エッセイ集ということで
どれも味があるものばかり。老いについて考えさせられるエッセイが多いのが特徴。
「鎮海の桜」「九十五歳の歌」「『大丈夫』について考える」「鎮魂歌」「ゴム手袋とラブロマンス」
「名前に思いを馳せて」「内緒の話」などが好きです。

分類

目次

  • 夫たちの怖い秘密
    • 江戸言葉(出久根達郎)
    • 親鸞を書くということ(五木寛之)
    • ほとびる(平松洋子)
    • 落語は駄洒落から始まる?(小佐田定雄)
    • おばちゃんの会(中島誠之助)
    • 表紙デビュー(清原亜希)
    • 千代女と芭蕉(安嶋彌)
    • プーさんの鼻のララバイ(俵万智)
    • 鎮海の桜(加賀乙彦)
    • 落椿(富岡恵子)
    • 妻との修復(嵐山光三郎)
    • 九十五歳の歌(石田多絵子)
    • 逢坂と枕草子と男女の仲(酒井順子)
    • バシャンとチャポンーカバに会うたび(坪内稔典)
    • サイエンステッカーと『源氏物語』の自然観(ハルオ・シラネ)
    • 「大丈夫」について考える(矢吹清人)
    • 道産子はのどかでゆるい(久田恵)
    • 夫たちの怖い秘密(中野京子)
  • ペットの扶養控除
    • 祖母とわたし(三浦しをん)
    • 鎮魂歌(木村泰司)
    • オウムの物まね、犬のおしゃべり(岡ノ谷一夫)
    • シュリーマンと日本(但木敬一)
    • 悪妻盆に帰らず ことわざパロディの愉しみ(森真紀)
    • 食を以って天と為す(平井健一)
    • ゴム手袋とラブロマンス(笠原浩)
    • 明智光秀の妻(井上慶雪)
    • 政子夫人(大西峰子)
    • ことばに命を吹きこむ 演劇と朗読(久米明)
    • 名前に思いを馳せて(糸見偲)
    • タイトルは難しい(沼野充義)
    • 明治天皇を食べようか(楊逸)
    • 忘れ得ぬ福山空襲(松本悦子)
    • 増穂の小貝(近藤健)
    • 本間中将の初恋(谷口真弓)
    • 親父の小言(山藤章二)
    • ペットの扶養控除(大津秀夫)
  • 死ぬのによい日だ
    • ぼくの大切な友だち(山田太一)
    • 小林秀雄先生と勲章(吉井長三)
    • 山高きが故に・・・・・・(浜本淳二)
    • ケータイ(森充子)
    • 平成版聖なる結婚(原田ひ香)
    • “好きなもの”三つ?(志村忠夫)
    • 身についた音(青木奈緒)
    • あき姉さんの戦後(吉川愛)
    • 離島甲子園(村田兆治)
    • 中栗(真鍋笑子)
    • 内緒の話(熊澤依子)
    • 匂いあれこれ(富岡幸一郎)
    • ひげ(有馬哲史)
    • 川柳に親しむ(加藤哲美)
    • 転ぶ老女(十勝花子)
    • 静かに深く心にしみこむ、夫婦の絆(児玉清)
    • 長寿より長精?(黒田勝弘)
    • 気難しい恋人との付き合い方(マーク・ピーターセン)
    • 死ぬのによい日だ(丸元康生)



気になる表現

怪我人でも急病人でも、人は「大丈夫?」と聞かれると、ふつう反射的に「大丈夫」と答えることが多い。(中略)
また、相手からそう言われると、聞いた方も「大丈夫」と安心しがちである。もちろん大丈夫なこともあるが、
中には、本当は「大丈夫ではない」どころか、命にかかわる状態の人もいる。(p84)

メモ



参考文献

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最終更新:2012年12月30日 00:58