大前研一「超訳・速習・図解 企業参謀ノート[入門編]」(2012)
評価
★★★☆
ひとこと
企業参謀の前にまず読んでみた。
この本に限らず、いったんエッセンスを読んでから、
本書に入るのはとっつきやすいような気がします。
分類
目次
- 問題から目を背けるな。“決断”ができない人は生き残れない!!
- 問題の中身はどおうなっているか?事の本質を手にする方法を教えよう
- 日本のビジネスパーソンはアメリカより「2時間」遅れている!
- 企業の生き残り!その“天国と地獄”を分ける大事な要素
- 「成功のカギ」を素早く見つけ出す方法
その戦略思考力の欠如がハッキリ表れるのは、
「やれることがあるのに大ごとになるまで何もしない」という点だ。
失敗が誰の眼にも明らかになるまで、物事を引っ張るという性癖だ。
参謀は3年先を読み、3年後の成功をみなに約束する力を持たなければいけない
メモ
- 日本人が「what if~?」という思考法が苦手な理由
- 「答え」とは考えるものではなく、見つけるものになっている
- 言霊信仰。悪いことはなるべく考えない。
- 日本人に欠けている「分析力」や「概念を創り出す能力」を養成する具体的な方法
- 断片的な知識の吸収より、因果関係のパターンを増やす
- 「しょうがない」とあきらめずに、代案を考えるクセをつける
- パッケージの中身を見抜く訓練をする
- 中期計画の戦略ステップ
- 「願望の設定」とその「定量化」
- 基本ケースの確立:もし何の対策もしないままなら?
- 原価低減改善ケースを算定
- 市場・販売改善ケースの算定
- 戦略的ギャップの算定
- 戦略的代案の摘出
- 新規事業への参入(多角化)
- 新市場への転出(ex.海外市場)
- 上方、下方または双方へのインテグレーション
- 合併、吸収(e製品群の拡充、経営力の強化目的)
- 業務提携(e販売網の共有化、部品の共同購入、技術提携当)
- 事業分離(効率的に事業経営)
- 撤退、縮小、売却
- 代替案の評価・選定
- 中期経営戦略実行計画
- PPMが浸透しなかった理由:銀行資金のオーバー・ローン
- KSFを見つける=「負けないためには、何ができるか」
- 原料確保がKSF:レアメタル、コーヒー
- 生産設備がKSF:造船業、鉄鋼業(規模の経済が支配する産業。但し不景気時には大きなリスク)
- 設計がKSF:航空機産業、超高級車、医家向け医薬品、医療機器(=基礎研究がKSF)
- 生産技術・技術特許がKSF:半導体
- 品揃えがKSF:制御部品、標準化された部品を扱う業者、ネット店舗
- 販売力・販売網がKSF:自動車、清涼飲料水、損保・生保
- サービスがKSF:エレベータ、営業車
参考文献
最終更新:2013年12月28日 01:28