塩野七生「ローマの街角から」(2000)
評価
★★★☆
ひとこと
1994年から1999年に
フォーサイトに掲載されたコラム集。今から15年以上も前の内容なのではあるが、現代にも十分通じる問題のようにも感じる一冊。
通常のエッセイよりはかなり「政治」に寄っているため、タイトル買いすると若干とっつきは悪いかも。。。
分類
目次
- ローマに住むこと
- なぜローマ史を?
- 社会に入っていく「資格」
- サミット再考
- 石油、このむずかしき課題
- 難民問題
- 文化と経済
- ないものねだり、はやめましょう
- 武器としての言論
- 「有事」的頭脳
- 司法と公正との間柄
- 「百パーセント病」
- 穏健主義の一面
- 一神教の「影」
- 挙国一致内閣
- 世界の現実
- 動機、について
- ユリウス・カエサル
- インタビュー
- 葡萄酒
- 民主主義の新解釈
- アテネの敗因
- 司馬遼太郎
- 「右」と「左」
- ひとまずの選択
- ローマと東京
- 罪と罰
- 外交と外政
- 政治家たちへ
- 強国の嘘
- 「イフ」的思考のすすめ
- 危機とその克服
- 不調のときはどうするか
- 国家の「溶解」
- 西郷隆盛の言
- 若き過激派
- 「公」と「私」
- 八月十五日に寄せて
- 王女ダイアナ
- 修道女マザー・テレサ
- 手段と目的
- 凡才の害毒
- ショッピング
- 概嘆、言い換えればグチ
- 思考停止
- 戦略と戦術
- 「オリーブ」政権
- 東京の街角から
- 敗北の因
- 無題
- 黒沢明
- 中田クン現象
- 政治と経済
- 小沢氏へのお節介
- ユーロ誕生
- 首相の「外遊」
- 『日蝕』によせて
- ユーゴ空爆に想う
- ヨーロッパの精神
- 人それぞれの責務
- 英語を話すサルにならないために
- 21世紀臨調への提言
- ゴーン氏の「常識」
- 「善意による実験」の世紀が終わる
人間は、口に出したからにはまじめに考えるようになることもあるから面白いのだ。(p43)
戦術ならば大量生産は可能でも、戦略はオーダーメイドでなければ役に立たない(p214)
メモ
- イタリアの大学入試問題(国語・成熟試験):1問を選んで解答する。
- 国別民族別にしばしば生れる深い嫌悪や拒絶意識の源泉は、どこにあると思うか。
- (イタリアの国民作家)マンゾーニにおける標準語確立の重要性と、書き言葉と話し言葉の両方において、マンゾーニはイタリア語をどう評価していたかを論ずるように。
- 第一次世界大戦は、強大ないくつかの帝国の崩壊で終わった。だが、それによる地政学上の急激な変化は強大国間の新たな構想の種にならざるをえず、それが第二次世界大戦につながり、現在でもなおヨーロッパの政治に深く影を落としてる。この問題について分析し、解説するだけなく、自身の考察も加えて論ぜよ。
- ギリシャの政治と文化におけるアテネの地位を、ポリスというかの国の政体の特色と価値を述べることで省察せよ。
参考文献
- ゲーテ「イタリア紀行」
- 山本七平「ある異常体験者の偏見」
- 山本七平「一下級将校の見た帝国陸軍」
- 山本七平「私の中の日本軍」
- 平野啓一郎「日蝕」
最終更新:2010年08月21日 18:17