2006年
12月
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初戦の韓国戦はチームの戦略からペアを“解消”し、別の試合を戦った。続く台湾戦は、勝利が決まった後の消化試合。「チームに貢献したかったので、本当にホッとしている」と、潮田は笑った。
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10月
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― 日本代表はどこまで進出すると思いますか?
予選で強いチームと対戦するので厳しいとは思うんですが、頑張ってほしいです。前回がベスト16だったんで、今回はベスト8以上は期待したいですね。前回のほうが自国開催で日本に有利な点が多かったと思うんですが、私はアウェイ(ドイツ)で戦う今回のほうが、いい結果がでるんじゃないかなって気がしてます。
― それはなぜ?
最近、バドミントンの国別対抗戦のユーバー杯が日本であったんです。バドミントンでいうW杯みたいなものなんですが、自国開催なんで、いい条件で調整できるとか環境がいいとかアドバンテージも多いし、目標は達成できるって思っていました。でも、結果的には納得いく成績が残せなかったんです(第2シードの日本は準々決勝で第4シードのオランダに逆転負け)。私たちが負けちゃったせいでチームが負けたんで…。言い訳じゃないですけど、ものすごいプレッシャーを感じました。会場に1万人も入ってくれて、すごく盛り上がっていたんですが、プレッシャーがかかり過ぎて…。
サッカーの場合、自分たちとは比べものにならないくらいプレッシャーがあったと思います。それでもベスト16に入れたんで、本当にすごいなって改めて思いましたね。今回は、環境的な条件が整わない分、精神的にはのびのびやれるんじゃないかなって思います。だから、ベスト8以上に入るんじゃないかなって期待しています。
4月
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02年にオールジャパンのシングルを制したパワーの小椋久美子と、技の潮田玲子。中学・高校時代からライバルだったふたりは、ペアを組んで世界と戦うため、ともに三洋電機に入社。社会人1年目の02年から将来を嘱望され、特別枠で全日本チーム入りして世界の大会を転戦していたのだ。
「最初のうちは、実力もないのに国際大会へ出させてもらって、という迷いもありました。互いにケガでも苦しんだし…」
こう話すふたりだが、04年に全日本社会人とオールジャパンのペア2冠を達成して「やっと周りの評価に実力が追いついてきたかな」という気持ちになれたという。
そのころからバドミントン協会制作の指導ビデオなどに出演するようになり、競技の広告塔としての役割を与えられたが「まずは結果を出すこと。それでマスコミに注目され、バドミントンが少しでもメジャーになっていけばうれしい」と、若いながらも大役を引き受けていたのだ。
最終更新:2009年08月12日 03:03