2009年09月
9月
バドミントン混合ダブルスの潮田玲子(25)=三洋電機=が22日、本戦開幕に向け、都内で行われた会見にペアの池田信太郎(28)=日本ユニシス=とともに出席。「男性の球は恐怖心で目をつぶってしまったときがあった。怖がらずに前に入りたい」と誓った。“開眼”した潮田が、国際大会初勝利を目指す。
見た目は似ていても、実際は別種目といわれるのが男女のダブルスと混合ダブルス。男子のスマッシュの初速スピードは300キロを超え、女子トップレベルの250キロよりはるかに速い。未体験のスピードに、潮田は苦戦し続けている。
ペアを結成して5カ月。これまで国際大会3大会に出場したが、本戦では未勝利。直前の日本代表合宿では混合ダブルス専門の連動した動きも特訓した。潮田は「プラスになった。練習の成果を発揮したい」とキッパリ。池田は「初戦から厳しい戦いだけど、集中して1試合でも多く勝ちたい」と宣言。両目を見開いて、悲願の国際舞台初勝利を目指す。
~4月のペア結成以降、国際大会の本戦では未勝利。初の初戦突破へ池田は「日本開催だし、勝ちたい気持ちは強い」と話した。今月フジテレビのスポーツ報道番組「すぽると!」でナビゲーターデビューした潮田は「収録は休みの日で調整するので練習に支障はない。まだ第2回も撮ってないんです」と話し、あくまで競技を最優先することを強調した。
~4月のペア結成以降、国際大会の本戦は未勝利。潮田玲子(25=三洋電機)は「予選は個々の力で勝てるけど、本戦になると相手のコンビネーションに対応し切れない」と話し、初戦突破への課題にコンビネーション強化を挙げた。この日もコンビの反復練習をしたが、池田信太郎(28=日本ユニシス)は「考えすぎてプレーが混乱した」と反省。だが「一番そばで応援してくれる妻のためにも結果を出したい」と、7月に結婚したばかりの新婚さんらしい意気込みを語った。
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潮田:最初は探り探りでやってたけど、今はバドミントンに対して本当に勝ちたい、という思いが伝わってきます。ビデオを見るなど勉強しているな、と感じます。私にとっては、やさしいお兄ちゃんという感じ。気を遣ってくれる。
池田:勝負に対してすごく貪欲(どんよく)で負けず嫌い。練習に対する意識も違って、改めて刺激を受けました。一緒に組むことになってからは、学ぶことが多かった。僕にとっては大きな存在。そばに来てくれて、バドミントンも充実した。明るくて、オンとオフの切り替えがうまい。練習のときは集中するし、練習を離れるとチームのみんなとワイワイやっている。可愛いらしい一面もあります。
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武内:潮田さんにとって「オグシオ」という存在は。
潮田:自分の足跡で、すごく大事なもの。でも、自分の中では良い意味で過去のものになってます。今は「オグシオ」を越えて、「オグシオ」で残せなかった成績を残したい。
武内:小椋久美子選手の存在は。
潮田:自分がやってこられたのは彼女のお陰。お互いにそれぞれの頑張りが刺激になれば、と思ってます。
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武内:潮田さんは拠点を東京に移しました。
潮田:環境の変化はすごく感じます。自分でやらないといけないことが増えた分、自分で何でも選択することの大事さを感じます。良い意味で自己管理できてます。
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武内:キャスターなどとの両立は大変?
潮田:練習に支障がない範囲でやらせてもらってますし、すごく刺激になってます。もっと頑張らないとというモチベーションアップにもつながっている。色んな挑戦ができて幸せです。
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武内:混合ダブルスと男女のダブルスとは全然違うものですか。
池田:運動量も求められる役割も変わってくる。本当に新しいことをやっているという感じがします。男が後ろにいて、女子が前にいるという形をつくれないと、いつまでたっても相手から攻撃されてディフェンス一辺倒になる。そうなると守りきれなくなることが多い。専門的な動きは、頭では分かっているけど、体に覚えさせることが難しい。少しずつ自然に試合に出るようにしないと。
潮田:配球も動き方も違う。まだ女子ダブルスのくせが出てしまうので、もっと勉強して混合のプレーを覚えないと。女子は全部をカバーしてもらえないので、色んなところをカバーしなくちゃいけないんですけど、逆にそれが信太郎さんの迷いになるなどしちゃいます。
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武内:全日本社会人選手権は、どういう気持ちで臨んでました?
潮田:タイトルを取りたいという思いで臨んだんですが、どこまでいけるか試したかった。挑戦すると思ってやりました。まずは勝ち負けよりも内容を重視しました。
武内:注目先行で、プレッシャーは。
池田:1試合目からプレッシャーとの戦い。プレッシャーを、どうプレッシャーじゃなくすかが大変でした。
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武内:22日からヨネックスオープンです。
潮田:いつも変に力が入って、あまり良い成績を残したことがない。声援を力に、初戦突破したいと思ってます。
池田:世界と戦える力はあると思うけど、なかなかその力が出せない試合が続いている。まだ世界と差はあるな、と思ってます。お互い、まだプレーに迷いがある。体が自然に動けるようになったときは、良いプレーができると思う。とにかく練習して、頭で考えてることを自然にできれば。自分としては、もっと上からの球を強くして、配球を考えないとと考えてます。
潮田:私は前衛での働きを強化しないと。たまに飾りになっているときがあるので。ハハハ。信太郎さんがいっぱい動いて、私はよけているだけ、みたいな。もっと球に触れられれば、信太郎さんも楽になると思う。あとは男性の球をしっかり返せるレシーブ力を鍛えたい。
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武内:混合で目標とするところが100として、現状は。
潮田:まだ30ぐらい。社会人選手権で優勝できたけど、技術的には、改めて本当に弱いなと思った。ますます強くなりたいとか、うまくなりたいと思った。
池田:僕も30ぐらいですね。形になるときはなるけど、今は個々の能力でやっているだけ。決勝も相手の方が混合らしい動きをしていて、展開も楽に進めていた。僕たちは個々の能力で離されないように頑張ってついて行っていただけ。まだまだ課題だらけ。でもお互いの能力はあると信じている。30が100になるスピードは頑張れば早くなると思うので、頑張っていきたい。
◆バドミントン 全日本社会人選手権最終日(11日、千葉県総合SC体育館) 池田信太郎(28)=日本ユニシス=、潮田玲子(25)=三洋電機=の「イケシオ」が混合ダブルス準決勝で小宮山元、浅原さゆり(日本ユニシス)組を2―0、決勝で平田典靖(トナミ運輸)、前田美順(NEC・SKY)組を2―1で下し初優勝。ペア結成後、初のタイトルとなった。女子ダブルスは北京五輪4位の末綱聡子、前田美順(NEC・SKY)組が初Vを決めた。
最後は平田のショットがオーバーし、1時間25分の死闘に幕が下りた。イケシオは照れくさそうに抱擁。両手で床をたたいて喜んだ池田は「ゴリラみたいでしたね。もっと格好いいのが良かったのに」と頭をかいた。何もかも新婚さんのように初々しい光景だった。
1―1で迎えた第3ゲームも19―20と、どう転んでもおかしくない大接戦。潮田は「勝ちたいと思うと緊張が増すので負けてもいいと思って開き直った」と勝因を語った。
池田は7月に婚姻届を提出したばかり。応援した妻・真子さん(26)は、池田のリードによる2人の“おしどり夫婦”ぶりを見せつけられたが「ヤキモチはありません。玲子ちゃんには逆に信太郎さんを引っ張ってほしい」と、笑顔で“コート妻”潮田にカカア天下を勧めた。
4月のペア結成から半年。国内初戴冠で最初の目標はクリアした。しかし、海外3大会では結果を出せず世界ランクも178位。「後ろから信太郎さんが決めてくれると気持ちが乗る」(潮田)という必勝パターンも固めつつ、22日開幕のヨネックス・オープン(東京体育館)から新たな通過点を目指す。
~“日本一”に君臨した美男美女ペアは2012年ロンドン五輪出場に向け、大きな自信と勲章を手にした。
真っ白なシャトルがわずかにラインをオーバーした。池田はうずくまって、拳でコートをたたく。潮田は小躍りして喜びを爆発させた。次の瞬間、2人はごく自然にハグ。互いの背中にまで腕を回す力強い抱擁は、執念で勝ち獲った勝利と同じくらい熱かった。
1時間25分にもおよぶ熱闘。第3ゲームを2度のジュースの末に制して頂点に上り詰めた潮田は、「負けてもいいから思い切ってやろうと…。相手より引かなかったのがよかった」と笑顔が広がった。 平日の昼間ながら、無料開放された千葉県総合SC体育館の観客席にはイケシオ目当てに約200人のファンが集まった。ペアを結成して5カ月。初のタイトル獲得に池田は「不安もあった。試合を重ねるごとに自分たちの形ができた。優勝の瞬間? ゴリラみたいでしたね」と苦笑い。
潮田は北京五輪女子複8強。07年世界選手権複で日本男子史上初の銅メダルを獲得した池田。実力は筋金入りだが、ここまでの道のりは決して平たんではなかった。
潮田は昨年11月、小椋久美子(三洋電機)との人気ペア「オグシオ」の電撃解散を決断し、一時は引退も考えた。熟考の末、年明けに池田との混複結成が内定。だが、7月に写真誌にデート現場を激写され、さらに同月、都内で車を運転中に接触事故を起こしていたことも、明らかになった。コート外での度重なる“アクシデント”に周囲に「もうダメかも…」と苦しい胸の内を吐露したこともあった。
それでも、池田の励ましもあって「結果を出せば周りも納得してくれる」と日本代表合宿では1日平均6時間、シャトルを打ちまくった。
池田も北京五輪出場後、引退が頭をよぎった。8月には複との兼任から混複一本に絞る苦渋の決断。そんなとき、7月に結婚し、この日も熱視線を送った新妻・真子さん(26)が心の支えとなった。「潮田さんとの仲を言われるけど、信太郎さんを100%信じています。優しくて熱い人ですから」。よき理解者とは来年、挙式をあげるつもりだ。家庭を守る「最愛の妻」と、“コートの妻”潮田。男として奮い立った。
12年ロンドン五輪への大きな一歩。日本協会も今後はイケシオ専門の外国人スパーリングパートナーを招へいする計画を練っている。池田は「もう一皮むけた強いペアになりたい」と意気込めば、潮田も「世界でみればまだ弱い。もっともっと強くなりたい」。世界を相手に、真の戦いが始まる。(山田貴史)
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決勝の相手は今年4月のアジア選手権3位の平田・前田組だった。1ゲームずつを取り合って迎えた第3ゲーム。17―17となった場面で潮田は「ここまで来たら勝っても負けてもどっちでもいい」と開き直ったという。2度マッチポイントを与えたが、19―20の場面では相手の平田が痛恨のサーブミス。20―21とリードを許しても「初の国内で負けたくないという気持ちが強かった」という池田が鋭いスマッシュを決めて逆転劇につなげた。
初優勝で勢いに乗るイケシオは、今月22日開幕のヨネックス・オープン・ジャパン(東京体育館)で国際大会本戦初勝利を狙う。現在の池田・潮田組の世界ランキングは178位。世界と対等に戦うべく、関係者によると今月17日から4週間、インドネシアのセティアワン・マリサ組と合同練習を行うことが決定。世界ランクこそ25位だが女子のマリサは北京五輪4位の実力者だ。また、来季以降、海外の強豪国から専任コーチを招へいする計画もあるという。「ジャパンオープンでは1回戦を突破したい」と潮田。3年後のロンドン五輪へ向け、イケシオの長い戦いは始まったばかりだ。
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相性抜群の美男美女のペアだが、7月に結婚した池田の妻真子さんは「やきもちはないです」。同じ年の潮田を「玲子ちゃん」と呼んでいる。日本代表の朴ヘッドコーチは「毎日どんどん良くなっている。早い段階での世界のトップ10入りが目標」。年内だけで6つの国際大会出場を計画している。【高田文太】
冷た~い汗が、流れ落ちた。8強入りを果たした5回戦の試合時間はわずか25分。その1時間30分後。同じコートの準々決勝で、イケシオが国内初の“試練”を味わった。潮田は「自分たちが変なリズムになった」と苦笑いで振り返った。
得点のたびに絶叫する昨年の北海道王者ペアに、序盤は飲み込まれた。ペア結成5カ月のイケシオ。コートで発する声はお互いに遠慮がちだった池田は「1ゲームを取られて苦しい場面もあった。まだ数カ月でどちらがリードするというのはないので…」と“亭主関白”にはなりきれない。
それでも、第2ゲーム以降、池田のスマッシュや潮田のプッシュなど多彩なテクニックを駆使してリズムを取り戻した。国内デビューを飾った前夜も宿泊先に近いレストランでコーチらを交えてプレー談義。課題を共同作業によってクリアしている。「国内で勝てないと世界では勝てない。わたしたちは挑戦者だけど、まずは国内(タイトル)を獲る」と潮田。2人での初の頂点まであと2勝。勝利の美酒は“夫婦グラス”で傾ける。(山田貴史)
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4強入りを決めた池田・潮田組だが、準々決勝では第1ゲームを奪われるなど苦戦を強いられた。潮田は「反省点もあるが、プレッシャーのかかる場面で勝てたことが良かった」と話したが、視察した日本代表の朴柱奉ヘッドコーチは2人に厳しい評価。潮田がテレビでキャスターを務めていることもあり、「まだ世界レベルではない。経験が少ないので連続して練習することが必要。今は練習、練習、練習です」と言い切った。
◆バドミントン 全日本社会人選手権第4日(10日・千葉県総合SC体育館) 混合ダブルスで池田信太郎(日本ユニシス)、潮田玲子(三洋電機)の「イケシオ」は4強入りを決めた。しかし試合後、日本代表の朴柱奉ヘッドコーチが2人にダメだし。“練習のオニ”になることを厳命した。
「世界レベルじゃない。経験がまだまだ。練習が足りない。今はとにかく練習、練習、練習しかないんだ」。バルセロナ五輪ダブルス金メダリストでもある韓国人コーチは、日本語でバッサリ切り捨てた。
怒りの原因は試合内容。5回戦は圧勝突破したものの、準々決勝は多田亮太、工藤亜紀(JR北海道)組に大苦戦。ミスが続いて第1ゲームを奪われ、第2ゲーム途中から冷静さを取り戻して何とか逆転勝ちした。
朴ヘッドは15日から始まる代表合宿で、潮田と競技に対する姿勢なども含めて徹底的に話し合う考え。「混乱して変なリズムで試合をしてしまった」と反省する潮田は混合での初タイトルが見えたものの、その先に“オニのしごき”が待っている。
混合ダブルスの池田信太郎(28=日本ユニシス)潮田玲子(25=三洋電機)組が苦しみながら準決勝進出を決めた。5回戦でストレート勝ちし、多田亮太、工藤亜紀組と対戦した準々決勝では日本人ペア相手に初めて1ゲームを失ったが、2-1で逆転勝ちした。11日は準決勝、決勝が行われる。
イケシオが苦戦を強いられた。準々決勝第1ゲームはミスが目立ち、7-7から5連続失点するなど15-21で失った。第2ゲームも開始から3連続失点で「やばいと思った」(潮田)という展開。8連続得点で逆転すると第2、第3ゲーム目を連取して準決勝進出。池田が「いい薬になった」と言えば、潮田は「プレッシャーのかかる中で勝てたのは明日につながる」と、イケシオ結成後初のタイトル獲得に意欲を見せた。
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アジア3位の実績を持つペアを相手に、何度も話し合いながらプレーした。審判から「早く構えに入るように」と注意を受けたほど。それぞれ男女のダブルスで五輪を経験した実力者2人だが、「僕たちは混合は初めて。あらゆる戦術を吸収しなければ」と池田。
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池田信太郎(28=日本ユニシス)潮田玲子(25=三洋電機)組が、ペア結成から半年足らずで初タイトルを手中にした。準決勝は小宮山元、浅原さゆり組に21-17、21-13のストレート勝ち。決勝は平田典靖、前田美順組に23-21、15-21、23-21と、奪った2ゲームはともにジュースまでもつれ込む接戦を制した。決勝第3ゲームは、相手ペアに2度のマッチポイントを握られながらもしのいで逆転する、勝負強さを発揮。
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“イケシオ”として国際舞台で3大会に出場したが、本戦での初戦突破が壁になっている。池田は「男性の球を、いかに彼女が上手に取るかがカギ」と分析し、潮田は「DVDでトップ選手の動きをイメージできるようにしている。優勝しか見ていない。しっかり戦って結果を残す」とVを見据えた。
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ロンドンでのメダルに向け、退路を断った。オグシオを解散している潮田に続き、池田もダブルスを捨てた。7月に結婚したばかりの池田にとっては潮田との2人だけの時間が増えることになるが、「妻も応援してくれている。彼女(潮田)にも紹介してあります」と“新妻公認”の仲であることを強調した。
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~ 国内デビュー戦を飾ったイケシオだが、コート外での“課題”はクリアされていない。4月のコンビ結成後、オリジナルユニホームの製作を表明したが、計画が頓挫したままなのだ。池田は「そうなんです。じゃあ、全日本総合(12月)までにやりますか」と自らにノルマ。だが、その直後、「(期日設定の)ハードルを上げすぎちゃったなあ」と苦笑いを浮かべていた。
最後は池田が渾身(こんしん)のジャンピングスマッシュを相手コートにたたき込んだ。2歳年下の新妻が観客席から見守った池田。潮田も母・睦子さんが声援を送った。
池田「少し緊張したけど、練習通りにできた」
潮田「明日につながる試合ができました」
4月のコンビ結成から5カ月。海外遠征3戦を経て、待ちに待った2人の国内デビュー戦にテレビカメラ8台が集結した。“イケシオ用”に割り当てられた第1コート上は鈴なりの観客。相手は1回戦から勝ち上がったペアだったが、北京五輪を男子複、女子複で経験した“イケシオ”はわずか22分であっさりと料理した。
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潮田が昨季限りで小椋久美子との「オグシオ」を解散し、池田との混合ダブルスに転向。だが、海外3大会では3戦3敗(予選除く)と結果が出ていなかった。先月末、日本代表の朴柱奉ヘッドコーチから「混合ダブルスのイメージが足りていない」と怒られ、2人は先月の世界選手権決勝のDVDを見て混合ダブルスの動きを研究した。
さらに、先月限りで池田が坂本修一との男子ダブルスペアを解散して混合に専念。「とにかく足を動かして一辺倒の動きをしないこと」(池田)を意識し、この日は「自分たちのやりたいようにやれた」(潮田)と成長を実感した。10日の5回戦に勝てば全日本総合選手権の出場権を獲得するが、潮田は「もちろん優勝しか見てない」と力強く宣言した。
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混合ダブルスの池田、潮田組が準々決勝で逆転勝ち。第1ゲームは15-21で失ったが、潮田は「自分たちのプレーができれば勝てる。冷静にやろう」と気持ちを切り替え、積極的に攻めた。
池田が「競った試合で勝てたことがよかった」と収穫を口にする勝利で、イケシオ結成後初のタイトルまであと2勝。潮田は「国内で勝てないと世界で勝てない。優勝を目指して頑張りたい」と意欲を見せた。
とはいえ混合は2人にとって未知の領域。1回戦敗退した8月の台湾オープン後、「男子のスマッシュを受ける動きのイメージができていない」と痛感した潮田は、強豪ペアの映像を繰り返し見て練習を重ねてきた。
今大会では初タイトルを目標に置く。「まずは一試合ずつどう戦うか。課題を見つけ克服していくことが大事」(池田)と世界を見据える2人。今後、「イケシオ」が、ファンを魅了できるか。(青山綾里)
バドミントン混合ダブルスの池田信太郎(日本ユニシス)、潮田玲子(三洋電機)組が9日、千葉県体育館で開かれた全日本社会人選手権の4回戦にシードで登場し、ストレート勝ちで国内初戦を飾った。
ロンドン五輪でのメダル獲得を目標に今春ペアを結成。海外の国際大会では8月の台湾オープンで予選を勝ち抜いたが、1回戦で敗退。北京五輪に出場した実力者同士も、混合での不慣れを痛感し、DVDなどで動きやリズムを研究した。
その成果で連係よく拾い、強烈なスマッシュを放った。潮田は「自分たちのやりたいようにプレーできた」と笑顔を見せ、池田は「まだまだ世界に通じるプレーじゃないが、一つ一つ課題をクリアしていきたい」と抱負を語った。【藤野智成】
◆バドミントン 全日本社会人選手権第3日(9日、千葉県総合SC体育館など) ペア結成後初の国内大会出場となった混合ダブルスの池田信太郎(東京)潮田玲子(大阪)組が初戦の4回戦に臨み、佐藤伴哉、山本奈津子組(鳥取)を2―0で下し、ベスト16となる5回戦へ進んだ。
池田、潮田組が国内デビュー戦をストレート勝ちで飾った。多くの報道陣が集まる中、試合時間わずか22分で完勝し、潮田は「後半は思い切って戦えた。あすにつながる」と笑顔だった。
2人が口をそろえて「少し緊張があった」と振り返る第1ゲームは、潮田が8連続を含む13点を挙げた。第2ゲームは池田が踏ん張り、相手ペアを突き放した。
先月下旬の台湾オープンは1回戦で敗れた。潮田は「ミックスのイメージが足りない。2人で合わせることを意識したい」と課題を挙げた。
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課題のコンビネーションについても「危ないのはなかった」と池田。潮田は「前半にポイントを取って勢いに乗った。やりたいようにできた」。大勢のファンの後押しも受け、上機嫌だった。
バドミントンの人気選手、潮田玲子(25)が9月2日放送のフジテレビ系「すぽると!」(後11・55)で初ナビゲーターを務める。「〇〇シオ」と題するコーナーを持ち、プロビーチバレーの浅尾美和(23)、西堀健実(28)組にインタビューした。7月に芸能プロとマネジメント契約を結び、これがデビュー戦。「新鮮で楽しかった」とアスリートの強心臓を見せた。
「〇〇シオ」は水曜放送の「水曜LADY’S DAY」内のレギュラー企画で、潮田が女性アスリートと本音を語り合う新コーナー。初回は、浅尾、西堀と美女アスリート三つどもえの「(タ)(ケ)(ア)(サ)シオ」が誕生した。
3人はペアならではの秘話や選手、競技生活、ユニホームなどについて語り合い、“恋バナ”も。「結婚は32歳ぐらいまで」と西堀、浅尾は「ロンドン五輪が終わったら。27歳で結婚して子供を産んで」と人生設計を披露。潮田も「30歳ぐらいまでにはしたい。現役中でも結婚はアリ、と思うようになった。安定や頑張れる力になれば」と率直に語った。
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五輪取材を通し、潮田を見初めたフジの岡泰二プロデューサーは「とても聡明な人。彼女がメーンでナビゲートするコーナーがあったらおもしろい」と出演をオファー。現場での潮田は、ディレクターのカンペの指示に素早く対応し、質問もスムーズで新人とは思えぬ進行ぶり。「最初は緊張していましたが、プライベートでお付き合いがある浅尾選手だったので、途中からは楽しめました。自分が聞きたいことを素直に聞けるのは、新鮮だったしおもしろかった」と振り返った。
秋に大事な大会が控えるため、今後の出演は未定。潮田は「ゴルフの宮里藍選手やモーグルの上村愛子選手と対談してみたい」と“第2戦”に意欲的で、番組サイドは早い出演を調整している。
07年のバドミントン世界選手権男子ダブルスで銅メダルを獲得した池田信太郎(28)、坂本修一(30)組=日本ユニシス=がペアを解消したことが3日、分かった。池田は今年4月からペアを組んだ潮田玲子(25)=三洋電機=との混合ダブルスに専念する。
池田、坂本組は昨夏の北京五輪にも出場し、全日本総合では2度目の優勝を決めた日本のトップペア。池田は“イケシオ”でロンドン五輪を目指しながら男子ダブルスでも活動を続けてきた。しかし「体力的な問題もあり、二兎(と)を追うのは難しい」と同社の阿部秀夫副部長。8月の世界選手権後に代表コーチらと話し合って解散を決断した。
池田の混合専念でイケシオは完全な集中モードに入り、坂本は遠藤大由(22)と新たなペアを結成。ともに今月の全日本社会人(7日から千葉ポートアリーナ)で国内戦デビューする。
バドミントンの潮田玲子(25)が2日放送のフジテレビ「すぽると!」(後11・55)で初ナビゲーターを務める。美女アスリートと女心を本音トークする新企画「水曜LADY‘S DAY ○○シオ」が不定期で設けられる。
“デビュー戦”はビーチバレーの西堀健実=たけみ=(28)、浅尾美和(23)組との「タケアサシオ」対談。収録には「試合より緊張している」と臨んだが、和やかに進行役を務めた。結婚観についても「現役で結婚するのも良いかな? と思いだしました。優しくて楽しい人が理想です」と笑顔。また、自作料理の写真を披露すると、浅尾から「これは男性に食べさせたら良い!」とお墨付きももらった。
7月に大手プロダクション「セント・フォース」と契約。池田信太郎(28)との混合ペア“イケシオ”で2012年のロンドン五輪を目指し、引退後のスポーツキャスター転身に向け、活動の幅を広げる。「お会いしたい方はたくさんいますが、特にゴルフの宮里藍選手やモーグルの上村愛子選手と対談をしてみたい」と語った。(スポニチ)
最終更新:2009年11月14日 21:57