城主
松田元輝・元賢
別名
玉松城
遺構
曲輪群・土塁・石垣・横堀群・井戸・土橋・出丸・寺院跡
歴史
概要
西備前の雄、松田氏累代の居城。臥龍山の山頂から尾根沿いを加工した連郭式山城。金川城を取り囲むように対岸の矢原城をはじめ
徳倉城や西谷城など周囲の山に支城を構え防御を固めている。遺構は、山頂最高部に不等辺五角形の本丸を置いている。本丸は南面以外は土塁で囲まれており、本丸北西には櫓台を擁す。本丸東北には巨大な井戸がある井戸曲輪が存在し、堀を挟んでその先は出曲輪群が所狭しと尾根上に展開する。出曲輪群の一番東の山腹には井戸がある。出曲輪群北には三の丸に当たる北の丸がある。北の丸は酢漿草型をしており二段に分かれ最高段の北西部に小規模な虎口を擁す。北の丸北には堀切が4条通って尾根を切断している。本丸南西には道林寺丸を中心とする曲輪群が所狭しと存在し、道林寺丸の主要曲輪には石垣が使用されている。本丸東南には、枡形虎口が存在しその奥の細長い曲輪群が大手曲輪とされる。大手曲輪南には二の丸が存在し二の丸南には土塁が巡っている。二の丸を中心とした曲輪群が形成されている。さらに二の丸東には小規模な曲輪群が密集している出曲輪が存在する。なお、二の丸の南の山腹には出丸が存在する。本丸南は小規模な帯曲輪が存在するが他の方面よりは特に防御物は見受けられない。
交通
縄張り図
所在地
岡山市中区丸ノ内
交通
自家用車
御津支所に停めさせてもらう。
公共交通機関
津山線『御津駅』下車徒歩30分(道林寺丸への登城口)
登城口
御津支所の裏から行く登城口と明覚寺から高架を越え西に行く道林寺口がある。
注意
本丸下にある天守の井戸は深くて危険。
写真
遠景写真
城内写真
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本丸 |
本丸北西土塁 |
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本丸枡形虎口 |
大手曲輪井戸 |
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二の丸 |
本丸北西の出曲輪群 |
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北の丸(三の丸) |
北の丸下の曲輪 |
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北の丸北西の横堀Ⅰ |
北の丸北西の横堀Ⅱ |
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北の丸北西の横堀Ⅲ |
道林寺丸 |
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道林寺丸石垣 |
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登城記録・感想等
ぴっちゃん 05/12/26(晴)
備前ではおそらく五本の指に入る大きさの城跡で、結構楽しみにしていたのですが、遠いと言うことでなかなか訪れる機械が恵まれなかったのですが、やっとくることができました。K氏とともに初の登城です。今回は、登るのが簡単な道林寺丸の方から登って行くことにします。30分位したら道林寺丸が見えてきます。ここの側面は石垣が!やはり石垣があると城跡にきたなぁという気になります!
道林寺丸で小休憩。ここからはベンチとかありますが木々が鬱そうとしていて特に見晴らしは良くないようです。なお道林寺丸の一番広い曲輪は整備されていましたが、それ以外の小曲輪群はほとんど手つかずですのでどこまでが曲輪なのかわからないものも多数ありました。そこからしばらく歩くと本丸です。本丸の北西から土塁状のものが東にかけて回っていますが、北側は道によって崩されているのか不自然な格好で崩れています。この崩された道の先が天守の井戸という非常に大きく深い井戸があります。のぞくと落ちそうで怖いですね。
その後本丸に戻りK氏はここで休憩していましたが、私は北の曲輪の方に行ってみることにします。本丸と北の曲輪の間にある小曲輪群を通るのですが、ここの曲輪も道林寺丸の曲輪群と同じようにどこまでが一つの曲輪なのかよくわかりません。この曲輪群の東に井戸があるらしいのですが、行ってみるもそれらしいくぼみは埋まっていました。と、寄り道をしましたが引き返し北の曲輪へ。北の曲輪は道が無く切岸を直登してみるも、立て札がたってるだけの荒地でした。北の丸の中央には虎口があるようですが、荒れていてよくわかりません。北の丸を北に進むと見事な堀を三本見ることができました。縄張図では、もう一つあるはずなのですが、四本目はわかりませんでした。
再び本丸に戻り、K氏とともに二の丸の方へ。本丸のすぐ東南に枡形がありますが、形こそわかりますがだいぶ崩れてるような印象を受けます、さらにその先は細長い曲輪があり(途中石組みで囲まれていた池?井戸?がありますが・・何なんでしょう?)所々土塁が残っています。この細長い大手曲輪を越えると二の丸。二の丸も本丸には及びませんが、それなりに広い。二の丸南には土塁が巡っているそうですが、確認できませんでした。ここからの眺めは御津の町並みが望めかなり眺望が良かったです。
この城は広いくていろいろ見るところがある為一日では回りきることが難しいので、今回はその先の出曲輪群までは行かずに帰りました。
こた 05/12/26(晴)
ぴっちゃん 08/12/30(雪)
二度目の登城。今回は前回いけなかった出曲輪がある御津支所の登り口から登ります。道はそれなりに整備されていますが、九十九折りの登城は結構足にきます。40分位歩いたでしょうか?やっと小曲輪群が見えて城内にに入ったことに気づきます。出曲輪をみて二の丸に行きますが、前にきたときより少し城跡の様子が変わってるようです。というのも季節はそう変わらないはずが、前きたときより少し荒れてる気がしました。前は眺望が良かった二の丸からの眺望が木々が茂っていて良くありません。二の丸から大手曲輪を越えて、枡形虎口を抜け本丸へ。本丸は前回同様静まりかえってます。前回とは荒れてる感じがしましたがそのほかは大きな変化はないようです。その後、本丸周辺をうろうろして帰りました。
居館候補地
日置氏陣屋があった場所と考えられる。
参考文献
「日本城郭大系 13」「改修赤磐郡誌」
更新日
2010年02月25日
最終更新:2010年02月25日 00:19