小ネタ タジチヨ ◆VYxLrFLZyg
「しのーか。オレの耳元で、エロイこと言って?」
「ええ?エ、エロ!?なに?」
田島は自分の部屋で、逃げる篠岡の服のボタンを外しながら、
よくわからないリクエストをした。
「しのーかを気持ちよくさせるのも、好きだけど。 しのーかにエロイことされたい!」
手は一切止めないまま、にしっと笑いながら田島は篠岡にさらにリクエストする。
付き合いはじめて大分たつとはいえ、その行為に未だ慣れない篠岡は
顔を真っ赤にして、田島の手から逃れようとしていたが。
田島は器用に篠岡の手をかわし、篠岡のシャツのボタンをすべて外し終わった。
「ね、しのーか。エロイこと。」
目をくりっとさせて、篠岡の目を覗き込む田島に、
篠岡はほうっとため息を一つついて、抵抗を止めて、目を閉じた。
「何を言えばいいの?」
「なんでもいい、エローイ事!」
満面の笑みでそういいながらも、田島の手は篠岡のスカートを脱がせ、ブラも外していく。
自身もボタンを二つ三つ外しただけで、すぽっと脱ぎ捨てた。
「オレ、ゾクゾクしちゃう!」
篠岡にしてもらうことに田島は期待を高まったのか、身を震わせて。
マッパになってベッドに胡坐をかいてじっと待つ田島を呆然と眺めて、
篠岡は観念した。
恐る恐る近づいて、そっと抱きつき、おずおずと田島の耳に口を寄せる。
エロイこととは一体何を言えばいいのか、さっぱりわからないが
取りあえず、心に浮かんだ単純な質問を、してみることにした。
「・・・したい?田島くん。」
田島がひゅっと息をのむ気配が、篠岡に伝わり。
「私と・・・したい?」
篠岡が顔を真っ赤にしながらそう呟くと、田島の肩にくっと力が入る。
「もっと、言って、しのーか。」
熱の篭った田島の囁きが、篠岡の耳を打ち、恥ずかしさをどこかに飛ばして。
「田島くんって、いやらしいんだね。」
田島が再び息を飲んだのが伝わり、篠岡の頭の中で、何かのスイッチが入った。
「触って欲しい?田島くん。」
「・・・うん。触って欲しい。」
「どうしようかな?そんな頼み方では嫌かも?」
「・・・触って下さい。」
篠岡はふっと笑って、くるっと田島の後ろに回り、
ぎゅっと田島の背中に胸を押し付けながら、手を前に伸ばす。
「じゃあ触ってあげる。」
篠岡がぎゅっと田島のモノを握った瞬間、田島の背中が仰け反り、喉の奥から声を漏らした。
篠岡は握ったままじっとして、手を動かさない。
「し、しのーか。手、動かして?」
「いや。」
「し、しのーかっ!!お、お願い!」
「た、じ、ま、くん?」
「・・・・お、お願いします。動かして下さい。」
篠岡はそこで再び微笑んで、なるべく艶っぽく聞こえるように、
田島の耳に吹きかけるように囁いた。
「・・・・いい子ね。」
篠岡はゆっくり手を上下させて、田島のモノを刺激し始める。
「ふっ・・・・はっ・・。」
胡坐をかいていた田島の足が崩れて、前のめりになっていく。
篠岡はそれを追いかけるように、さらに田島の背中に自分の胸を押し付け、
手を動かすことを止めない。
「し、しのーか!!」
「・・・ゆういちろう。いけない子ね?」
篠岡がそう呟いた途端、田島の手が素早くベッドサイドのティッシュに伸びて。
と同時に、篠岡の手に田島のモノがひときわ大きく震えるのが伝わった。
「・・・はあっ・・・はぁっ・・・!!」
ベッドに前かがみに手をつきながら、大きく肩で息をする田島を眺めて、
篠岡ははたと我に返り、さっきまでの自分の言動に、真っ赤になった。
田島はくるっと振り返り、、きらっきらした目で篠岡を見つめて。
「おわーっ!! スッゲー興奮した!!」
「た、田島くん。そ、その!!わ、わわわ、私っ!!」
真っ赤になった自分の頬を、篠岡は両手で押さえながら、何か弁解しなければと
言葉にならない言葉を繰り返し。
「スッゲー!!ゾクゾクした!!気んもちよかったーっ!!」
羞恥心で真っ赤になった篠岡を田島はぎゅっと抱きしめた。
篠岡の両手を無理やり剥がして、唇で篠岡の唇を塞ぐ。
その勢いのまま、篠岡を仰向けに押し倒して、舌を差し入れ、篠岡のそれと絡めていく。
「んっ・・・。」
田島は手を篠岡の下腹部に伸ばし、きゅっと刺激を与えると、すでに十分滴っていて。
「しのーか、濡れてる。しのーかも興奮した?」
真っ赤になったまま涙目で田島を見上げる篠岡に、田島はにっと歯を見せて笑いかけ。
「興奮、した?」
質問を繰り返した。
篠岡は羞恥心を誤魔化すためかぎゅっと目を閉じて。
「あ、あの・・・。け、結構、た、楽しかった・・・かも。」
「だよなー!?すっげー興奮したよな!またやろーな!?」
にっかり笑いながら篠岡を見おろす田島に、篠岡は、ほんの少し恥ずかしさを治めて。
「してください、でしょ? 田島くん?」
顔は相変わらず真っ赤なまま、上目遣いで田島に訴えた篠岡に、
田島はにいっと笑いかけて。
「してください!!しのーかさん!!」
そういって再び篠岡の唇を塞ぎ、舌を絡めてくる田島を受け入れながら、
篠岡は両手を田島の首に絡めて、ぎゅっと抱きついた。
最終更新:2008年01月06日 19:12