3 小ネタ 罰ゲーム2
903 :小ネタ罰ゲーム3日目 栄口:2007/07/22(日) 01:39:23 ID:6WS49AqS
「おお~い、花井。ちょっといいか~?」
昼休みもあと少しで終わるころ、
机につっぷして寝てた花井を起こして、廊下に連れ出す。
「ど~した?栄口、めずらしいな。」
大口開けてあくびして、頭の後ろをぼりぼり掻く花井。
熟睡してたのか。悪かったな~起こして。
「いや、ちょっと相談があってさ・・はは。」
今から言わなきゃいけないことを思うと、ため息が出るぜ。
「あのさ~・・。今日は最後の罰ゲームあるだろ?」
「ああ、そうだな。一昨日は雨だったし、
昨日はミーティングだったし、まあ・・・・罰ゲーム実行したしな。
今日でやっと終わるかと思うと、せいせいするけど、恐怖のほうがでかいぜ。
そんで、それがどうかしたか?」
オレは深い深呼吸をひとつした。
「皆がさ、今日の最下位を阿部にしようぜって燃えてんだよ。」
「はああ!?」
904 :小ネタ罰ゲーム3日目 栄口:2007/07/22(日) 01:40:20 ID:6WS49AqS
仰天する花井。そりゃ~、びっくりするよな。
なんたって八百長けしかけるようなもんだもんなあ~。
「なんで!?いや~・・しかし、でも・・・気持ちはわからんでもないが・・・。」
キャプテンとしては許せないだろうが、個人的には賛成なんだな~、花井も。
恨みでも溜まってんのかな?
「いや~・・9組の連中がさ・・・もうノリノリなんだよ。
田島が確か言い出したんだけど、
いつもはストップに回る泉が率先して賛成してさ・・・・。
反対する奴が一人もいなくて、もうオレどうしようもないんだよ。」
「でもよ・・・。阿部を最下位にするの・・かなり大変だぞ?」
「そうなんだよ~。阿部、なんだかんだで何でもこなすじゃん。
最下位なったの見たことないもんね~・・・。」
オレと花井は同時に腕を組み、深く悩む。
「でさ、花井はさ、反対かな?賛成かな?」
「ええ!? オレはその・・・・うう・・・うううううう。」
すっごい悩むな~。花井、阿部になんかあんのかな?
「その、栄口はどうなんだ?」
「オレ?オレはそうだな・・・賛成かな?率先して阿部を狙い撃ちには
しないだろうけど、皆を止める気には全くならないから。」
そうなんだよな。
オレも阿部が困り果てるのを見てみたいんだな~・・・・。
「問題はさ、阿部がそれに気付いた時なんだよ。
間違いなくバレるだろうし、キレるだろうから、
そんときゃ花井、うまくフォローしてくれよな。」
905 :小ネタ罰ゲーム3日目 栄口:2007/07/22(日) 01:41:14 ID:6WS49AqS
「オレがそんなのできるわけないじゃねーか!!」
花井の顔が恐怖に歪む。
「大丈夫大丈夫。なんだかんだで阿部って花井には一目置いてるからさ。
オレの言うことは聞く気ないだろうけど、花井の言う事は多少は聞くだろ?」
「お前・・多少って・・・・当たってるけど・・・。」
「何してんだ?お前ら。」
低音ボイスが背後から聞こえた。
ぎくっとして振り返ると、案の定阿部だった。
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、何でもない。」
思わず両手をフリフリしながら、必死でごまかしを試みる。
「いやいや、何でもないぞ、何でも!」
花井もまったく同じリアクションで、流そうと必死だ。
「ふーん?まあ、どうでもいいけど、もう予鈴とっくになったぜ?」
阿部の、タレ目が、今は心底怖い。オレらを怪しみまくってる。
「おお、そうか!栄口、さっさともどれよ。じゃあ、また部活でな!」
花井がオレを必死に逃がそうとする。助かるぜ~さっすがキャプテン。
「おお、じゃあな、阿部、花井!」
二人に無理やり別れを告げ、自分のクラスまで全力疾走した。
後ろを振り返ることは一度もしなかった。
花井、うまく追求逃れたかな~・・・?
考えただけで、腹が痛くなってくるぜ・・・・・。
934 :小ネタ罰ゲーム 3日目阿部:2007/07/22(日) 21:58:26 ID:6WS49AqS
正直、嫌な予感はしていたんだ。
昼休み、花井と栄口が何か相談していたのを見てから。
部活中、皆、妙に俺を見て、ニヤニヤしていたから。
なにより、三橋が、一度もオレの目を見なかったから。
オレを最下位にする。
みんなの考えることなんてわかってたんだ。
幼稚なあいつらじゃ、そんな考えを隠すことすらしなかったからな。
率先してたのは田島だろう。
泉もなぜか乗ってきていた。
三橋はオレを陥れることは絶対にしなかったが、
庇うことは禁止されたんだろうな。
だから一度も目線あわせなかったんだろうし。
田島一人がどんなにがんばっても、
オレを最下位にすることなんて、できない。
田島だけをあしらえばいいのなら、そんなに難しくはない。
しかし、オレは甘かった。
935 :小ネタ罰ゲーム 3日目阿部:2007/07/22(日) 21:59:23 ID:6WS49AqS
まさか、絶対しそうにない巣山や沖まで、
オレを陥れることに参加してくるなんて・・・・・。
水谷はまあ、前回のうらみもあるかもしれないからなぁ・・・。
花井と栄口は敵には回らなかったが、味方にはならなかった。
実質1人対8人だぞ?
そりゃ負けるさ。
ちくしょう。
「え~と、じゃあ最終の罰ゲームは阿部って事で。いいな。阿部?」
花井の声が、いやに残酷に聞こえる。
「てめえら、覚えてろよ・・・・・・。」
精一杯の恨みを込めて睨みつけるも、みんなニヤニヤしてやがる。
「がんばれよ! 阿部! ほら三橋も応援してるって!」
「あ、阿部くん。が、がんばって・・。」
「いや~まさか阿倍が罰ゲームなんてな~?」
「お、そういえば阿部、最下位初めてなんじゃねえ?」
「初最下位が最後の罰ゲーム!ついてるんじゃねえ?阿部。」
「おいおい、そのへんにしておけよ。」
「阿部、がんばれ。」
「阿部ならきっとできるぞ。」
皆口々に好き勝手なことをいう。
こないだの水谷の気持ちが、今ならわかるぜ。
一生わかりたくもなかったのによ。
936 :小ネタ罰ゲーム 3日目阿部:2007/07/22(日) 22:00:52 ID:6WS49AqS
しかも、今日の罰ゲームはいったいなんだ?
今日だけは、誰も内容しらないからな。
一つ目も二つ目も、篠岡がらみだった。
今回もきっとそうだろう。
おれは一体篠岡に、何をすればいいんだ!?
ちっくしょ。とにかくやればいいんだろ!?
やってやるよ。なんでもな!!
びりびりと封筒を破る運命の音がした。
死刑執行書のように見えるその紙に花井の目が走る。
瞬間、花井の目は驚愕に見開かれ、顔面蒼白なった。
なんだ?なんだってんだ?読めないほどひどい内容なのか?
「栄口・・・・。すまん。代わりに読んでくれ・・・。」
花井が音を上げるほどの罰ゲーム!?
おそるおそる栄口がその紙を受け取り、蒼白になりながらも
何とか発表する。
「最下位の人は・・・田島くんと、ところかまず、オ、オナニー発言することを
辞めさせること。期限は一ヶ月。以下略。」
空気が凍りつく。いや、ただ一人、田島だけはわかってない顔してやがる。
「な!? そんなので絶対無理だ!!」
全員が凍りついたその空間で、
オレの声が、むなしく夜空に吸い込まれた・・・・・・・。
943 :小ネタ罰ゲーム 3日目作戦 阿部 :2007/07/22(日) 23:00:45 ID:6WS49AqS
「オレ、何がそんなに悪いのか、わっかんねえ。」
「いや、だからな、そういうことは人の前で
いっちゃだめなんだ。カンタンなことじゃねえか。」
部室で着替えをしてる最中、とりあえず罰ゲームの実行を試みる。
「なんでだよ?阿部だってするだろ?オナニー。」
「だから、その単語を出すなっていってるだよ。」
「なんでだよ?オナニーはオナニーじゃんか。」
「だから・・・・なんていったらお前に通じるんだよ・・・・。」
花井以下、ものすごい同情の目線がオレに刺さってるのを感じるぜ。
「阿部だって毎日オナニー1、2回はすんだろ?
あ、でもなんか3回くらいしてそー。」
「毎日するか、アホ。あんなのただの気晴らしじゃねーか。」
「おおおおお!!んで!?どんなの使ってんの?」
「いや、テキトーにネットから拾ってきたやつでって・・
そんなのはどうでもいいんだよ!」
いかん、どーも田島のペースに巻き込まれる。
「だから、お前がその単語使わないって一言言えば
この罰ゲームはそれだけで終わるんだよ!
たった今!一言!今後それ言わないって約束しろよ!」
「納得いかないことを約束なんてできねーよ。」
田島がケロっと反抗する。
こ、コイツは~!!
思わず握りこぶしつくってうめぼししてやりたくなったが
三橋じゃあるまいし、簡単にさせてくれないだろうから必死でこらえた。
944 :小ネタ罰ゲーム 3日目作戦 阿部 :2007/07/22(日) 23:01:37 ID:6WS49AqS
「ま、まあまあ、阿部。幸い期限は一ヶ月あるんだ・・・。
ボチボチやっていったらどうだ・・・?」
恐る恐る花井がそう助言してきた。
「くそっ!なんだよ!この罰ゲーム!最悪じゃねえか!」
思わずそう愚痴をこぼす。
「え~?そんなこというけど、三橋と水谷はちゃんとやったじゃんか。」
またもやケロ~と田島が抜かす。
「だから!!テメー自覚しろよ!お・ま・え・が罰ゲームの対象にされてるんだぞ!?
そこんとこ恥ずかしいとかちっとはおもわねーのか!?」
「にしし、全然。」
田島スマイルでケロっと答える
ブッチーンと何かが切れるのがはっきり聞こえた。
ケロケロケロケロ効果音つけやがって!!お前はカエルか!?
ピョンピョン跳ねんのか!?
「そもそも!今日の氷オニは一体なんだ!?
皆でオレをカタに嵌めやがって。花井!栄口!お前ら昼なんか話してたよな~?
オレを嵌める相談でもしてたのか!?」
「うわあ!阿部がキレた!」
「ちょ、花井なんとかしろよ。」
「栄口、阿部サマのご指名だぞ。」
「おおお、三橋がちっこくなってるぞ。」
「う、ううう、あ、あああ、ううう。」
「おい、三橋、別にお前が怒られてんじゃねーぞ。気をしっかりもて。」
くそ!みんな部室の端で集まりやがって!うっとうしい!
945 :小ネタ罰ゲーム 3日目作戦 阿部 :2007/07/22(日) 23:02:25 ID:6WS49AqS
「花井、栄口。」
ふうっと一つ軽い深呼吸をして、腕組して二人を指名する。
びっくうと二人で体を震わせ、じりじりと一歩前にでてきた。
「い、いやいやいやいや、決してお前をカタにはめてなんていないって!」
「そ、そうそう。阿部だってそりゃ最下位になるときだって、あるだろ!?
それが、たまたま今日だったっていう話だって。」
「ああああ!?」
なにふざけたこと抜かしてんだ!コイツラ!
「オレは今まで一度も最下位になってねーんだよ!しかもあれで
狙い撃ちにしてるの、ばれてないのかと思ってたのかよ!
あからさまに狙ってきやがってクセによ!」
ううっ!くそ、やべぇ!涙が出てきそうだぜ。
くるっと皆に背中をむけ、ロッカーに手を置き、深く深呼吸する。
「え~とよ、阿部?みんなちょっとムキになっただけなんだって。
ホラ、お前さ、昨日の罰ゲームですごい策を発揮しただろ?
だから、ちょっと、みんなさ、お前が華麗に罰ゲームこなすのを
見たくなっただけなんだって。」
何だよ、おだてんのかよ。
「幸い、今回のは期間も長いし、阿部も今日は興奮してるし、
もう、帰ろうぜ?」
確かに、花井の言うことにも一理ある。
今日はもう帰るべきだろう。
「そうだな、今日はとりあえず、帰るか。」
みんなが一斉にほ~とため息をついてるのが気にいらねえが。
コンビニで田島がよくオナニーオナニー叫んでるのが
モモカンの耳に入ったのかも知れねえな。
しかし・・・・オレに・・・できるのか?
作戦が必要だな。
962 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部 :2007/07/23(月) 20:45:58 ID:+sNBsFh3
作戦その1 再び正攻法
「その直接的な単語を出すんじゃなくて、ヌクとか処理するとかいえよ。」
「ヌク~?処理する~?な~んかピンとこねえ。」
「そもそもだな。フツー自分がどれくらい自家発電してるとか
恥ずかしくて人にはいえないもんだぞ?」
「じ・・自家発電?そんないいかたもあんのか?」
「女とヤんのは自慢になるけど、セルフサービスはプライドが邪魔するだろ?」
「わっかんねえ。ぜんっぜん邪魔しねえ。」
「家でやってて、家族に見られたら恥ずかしいだろうが。」
「いや?アニキとかに良く見つかるけど、コレも使えってエロ本くれるから、
恥ずかしいなんて思ったことねえ。」
オレの頭が・・・・おかしくなりそうだ。
常識が崩壊しそうだ。
ありえねえ・・・ありえねえよ・・・・・。
963 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部 :2007/07/23(月) 20:47:04 ID:+sNBsFh3
作戦その2 花井を巻き込む
「花井、ちょっと話があるんだ・・」
花井はびっくうと体を震わせ、
オレが言い終わらないうちにあせったように答えた。
「こ、断る。」
「なんだよ。まだ何もいってねえぞ?」
「だ、だが断る。」
「いいから話ぐらい聞けよ。」
「いーや、聞かなくてもわかるから断る。じゃ、じゃあな。」
そういい捨ててどこかに走っていきやがった。
何だよ、アイツ、何だってんだ?
964 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 閑話休題 :2007/07/23(月) 20:48:34 ID:+sNBsFh3
最後の罰ゲームが阿部になり、その実行に入って数日後、
屋上で、栄口と巣山の1組、3組の沖と西広が
昼食を食べていた。
「他の奴らはこないのか?」
巣山が栄口に問いかける。
「いや~。なんか呼びづかくってさ。だって、当事者がいるクラスだろ?
本人が来たらいやだな~って思ってさ。」
「うう。それは確かに・・・。」
沖が青ざめて答える。
「阿部と田島の対決はけっこう見ものだよね。」
「ええ!?西広、楽しんでるのか!?」
にこにこと笑ってうなずく西広に、沖と栄口は尊敬のまなざしを送る。
「ま、二人は声もでけーから、遠くで見てる分には楽しいが、
部室でやられるとうるさくて仕方ないな。」
巣山も結構楽しんでる様子だ。
「ああ~。ほんとオレ負けなくてよかった~。」
沖がほ~とため息をつく。
「全くだ。9組の策に乗ってみたが見事にはまったな。」
巣山が最後のパンの封を開けながら答えた。
965 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 閑話休題 :2007/07/23(月) 20:49:22 ID:+sNBsFh3
「しかし、阿部対田島か~・・・・・・。
栄口が、遠慮がちにいう。
「ちょっと反発しあう二人だからね。」
「阿部のあのえらそうな態度は田島の反感を買うだけだろうな。」
「あの上から目線、やめたらいいのにね。」
「・・・・・・賭けるか?」
巣山がにやっと企んだ。
「おお、巣山がそんなこと言うの、珍しいな~。」
「そうだね、面白いかもね。」
西広がのっかる。
「ええ?じゃあ二人はどっちに賭けんのさ?」
沖が不思議そうにたずねる。
「「田島」」
巣山と西広は声をハモらせて答えた。
「そ、それちょっと阿部がかわいそうだよ。」
栄口が慌ててフォローをいれた。
「じゃあ、栄口は阿部にかければいいんじゃない?」
西広がやはりニコニコと答える。
「ううっ!!・・・よし、オレは阿部に期待するよ。
田島のあのこっちが恥ずかしくなる発言は改善するべきなんだし。うん。」
「ええっと。でもおれも、田島だな。」
沖は田島派に回った。
「よっし、じゃあ表作るか。他の連中にも声かけよーぜ。」
「何を賭ける?」
「しゃれにならないのはまずいからアイス一週間分とかどうだ?」
「おお、それ、燃えるね!」
966 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 閑話休題 :2007/07/23(月) 20:50:19 ID:+sNBsFh3
カウント結果
田島:巣山・西広・沖・西谷・泉・浜田
阿部:栄口・三橋・花井
「これってさ、煽るのありか?」
当事者二人を抜いた闇会談で泉がふと提案する。
「煽るって、なんだよ?」
「いや、だからさ、田島を矯正させないように仕向ける。」
「煽るまいが煽ろうが、どうせ田島が治るとは思わねーけどよぉ。」
浜田がぼやく。
「こら、お前ら。田島が今のままだと、俺らだってそんな目で見られるんだぞ?」
「どういうことだよ。花井?」
「だからぁ、田島が所かまわず、オ、いや問題発言してるのをオレらが笑ってみてたら、
オレらだって毎日、オ、いやそういう行為をしてるって思われるってことだ。」
「「「「うっ!!!」」」」
全員が言葉を失う中、三橋は一人きょとんとしていた。
「そうだな~。野球部はサル軍団って思われちゃうかもね~・・・・。ははは。」
栄口が力なく同意した。
「だから、本当はみんな阿部を応援するべきなんだぞ?わかってんのか?それ。」
花井がぐるりと全員を見渡した。
「いや~、それでも、オレは田島に賭けるな。」
「そうだな、阿部には無理だよ。多分。」
泉と巣山は田島派であることを肯定する。
「そうだな~。花井が手伝えば、何とかなるかもよ?」
「ダメだ!!賭けはもう成立してんだ!花井、手を出すなよ?」
泉が鋭く栄口の発言をさえぎる。
「確かに、田島の教育は阿部一人には気が重いだろうなあ。」
おれだってむりだけど・・・と沖は続けた。
「罰ゲームが終わってから花井が教育すりゃいいんじゃねえ?」
浜田がまっとうなことを提案した。
「はあああ!?なんで・・・オレが・・?無理だ。そんなの。」
「じゃあ、とりあえず賭けの邪魔、すんなよ? いいな!」
花井は力なくうなずいた。
967 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部:2007/07/23(月) 20:51:52 ID:+sNBsFh3
作戦その3 暗号設定
「わかった。なんか新しい言葉を作ろうぜ。」
「はああ?」
「お前が毎日どんなに寂しい行為をしてるのか、正直おれはどうでもいいんだ。
ただ、罰ゲームをクリアしたいだけなんだ。ちょっとは協力してくれよ。」
「寂しい行為ってなんだよ。阿部、オレをバカにしてんのか?」
だって、お前はバカじゃねえか。
「いや、バカになんてしてねえよ。モラルの問題だからな。」
「ほんとか~?」
なんでそんなに単純なんだ。
「そうだな。今度から抜いた報告したいときは、『一仕事した』って言えよ。
それで俺らには通じるからよ。」
「ん~? まあ、いいけど。」
「よし!!じゃあ頼むぜ!」
なんだ、田島もきちんと話せば通じるじゃねえか
「無駄だったぜ。昼休み、また言ってたぜ。」
くそ・・・・。あの鳥頭・・・・・・。
968 :小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部:2007/07/23(月) 20:54:31 ID:+sNBsFh3
ココまで作戦は全部失敗だ。
まったくあのアホは何なんだ!!
このままではまたあのプロティンを
取る羽目になってしまう・・・・。
くそ!!絶対に嫌だ!
あんなまずいもの、二度と食べたくねえ!
作戦根本的な路線変更が必要か・・・?
6 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:42:18 ID:AkjtZ6V8
視点を変えて、アプローチを変えてみるべきか。
正攻法は全く通じないことがわかったしな。
どうする・・・・?
作戦その4 彼女を作らせる
オンナ作ってサルサルさかられて、野球への熱意が減ったら困る。
無理だ。
7 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:43:11 ID:AkjtZ6V8
作戦その5 篠岡に頼む
無理だ。オレが頼めない。
女と下ネタ話は絶対できない。
しかも篠岡だ。嫌だ。
8 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:43:55 ID:AkjtZ6V8
作戦その6 強制執行
オレの目の前で単語を出せば即殴る方針。
口で言って聞かねえなら、手を出すしかねえな。
「三橋~。オナニーするためのエロ本買いにいこうぜ!」
ブンッ! ヒョイ。
「昨日のエロ本よかったぜ。3回オナニーした。」
ブンッ! ヒョイ。
一発もあたらねえ~・・・・・。
「昨日からよ、阿部何してんだ?
オレを殴るなんて無理だぜ?やめとけよ。」
田島の反射神経には追いつけねえ・・・・。
9 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:44:43 ID:AkjtZ6V8
作戦その8 モモカンに頼む
いや、罰ゲームの放棄はオレのプライドがゆるさねえ。
10 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:45:37 ID:AkjtZ6V8
作戦その9 抜くという単語を刷り込む
「よお、田島、昨日は何回抜いたんだ?」
オレはなるべく明るく話しかけた。
「んあ?オナニーのことか?一回だけだぞ。
練習で疲れてたからな~。阿部は4回ぐらいか?」
「あほか、そんなに抜けるか。一回で十分じゃねえか。」
「おお、阿部のオナニーネタって何だよ?」
こいつ、もしかしてわざとその単語連発してんのか?
「だからテキトーにネットから拾ってきたアイコラとかで・・・
いやいや、オレのことはどうでもいいんだよ。
んで?今日も抜くのか?」
「ん~。今もってるエロ本はもうあきちゃっておかずにならねえんだ。
阿部、なんかいいの持ってないか?」
もう、耐えられねえ!
「アホか!!そんなの人にやれるかあ!!大事なコレクションだ!」
はっと周りを見ると、みんな驚愕の顔して見てやがる!
ちっくしょ!やってられっか!!
これじゃあ自分のダメージの方がでかいじゃねえか!!
11 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:46:44 ID:AkjtZ6V8
この作戦が失敗したら、もう後はねえ。
期限までもう数日もないんだ。
これが、最後のチャンスだ!
ちっくしょ、プライドも捨てればいいんだろ!!
最終作戦 おねだり
「なあ、田島。頼むって。」
「何がだよ?」
「オレを助けると思って、協力してくれよ。」
なるべく悲壮感漂うように、声とかも少し震わせてみる。
めったにないオレの弱気な態度に、田島は少しびっくりしたようだ。
「阿部。どっかおかしいのか?なんかヘンだぞ?」
よしよし、食いついてきたぞ。
すこし涙目になってみる。
「田島だって知ってるだろ?あのプロテインの味。
オレにあれまた食べろって、かわいそうだと思わねえか?」
味を思わず思い出したのか、田島の顔がぐにゃりと歪み、涙目になった。
「お、思い出させんなよ。阿部。うっわあ舌が思い出した。まっじぃ!!」
12 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目実行 阿部[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:47:44 ID:AkjtZ6V8
いいぞ!ここで一気に決めてやる!
そんな田島の顔をぐいっと掴み至近距離まで引き寄せる。
「そうだ、そのまずいものをお前はまたオレに食べさせたいのか!?
同情しないのか!?だから言うこと聞いてくれよ!」
田島がムッとしてオレの腕をばしっと払う。
しまった。ついついおねだりモード解除しちまった。
「うっせーな。オレが食べるんじゃねえんだ。
阿部はオレを納得させることできなかったんだから、もう失敗だろ?
あきらめて食べろよ。」
田島の・・・・残酷な台詞が・・・・
世界が崩壊する音に・・・・聞こえた・・・・・。
13 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目終了 モモカン[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:51:58 ID:AkjtZ6V8
「さて、罰ゲームの結果を聞こうか!?」
練習後のミーティングでモモカンの言葉が阿部に突き刺さる。
「どう?阿部くん?」
顔面蒼白な阿部が、ふらふらとうつろな目で一歩前へ出る。
「無理でした・・・。」
「そう、残念だったね。千代ちゃん 例のものを。」
「は、はい!」
篠岡が慌てながらあのま○いプロティンを数箱、阿部に差し出す。
力なくそれを受け取った阿部に、周りのあいまいな視線が集中する。
その中でも田島はにしにし笑っていた。
「田島くん。」
笑っていた田島に、モモカンの鋭い声が飛ぶ。
「はいっ!」
その声に、一同は嫌な気配を察したが
田島は全く気付いてないようだ。
にししと笑ってる田島に不意にモモカンの腕が伸び、がっちりと頭を捕らえた。
14 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目終了 モモカン[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:52:56 ID:AkjtZ6V8
「阿部くんがココまでやってもあなたに全く通じないって言うのは
一体どういうことかしらねぇええ?」
「ひっひいいいいいいい!?」
「私はこんなこと直接いいたくなんか、なかったよおおお?」
「いやあああ!!いたい!いたいぃいい!!」
「所かまわず問題発言することを今後は控えるって約束しなさい?」
「痛いイタイイタイいたい!!!!わっわかりました!!!
約束します!!ゲンミツに!!」
その言質が取れたところでモモカンはぱっと手を離した。
「破ったらわかってるわよ・・・ねえ?」
蛇に睨まれたカエルのように、田島はコクコクと頷く。
「千代ちゃん。お願い。」
篠岡が再びあのま○いプロティンを持ってきて田島に手渡した。
「い、いやだあああああ!!」
「うるさいよ。田島くん。黙って受け取りなさい。」
阿部と田島はま○いプロティンを手にがっくりうずくまる。
そんな二人に他の部員の同情の目線が向けられるが、
誰も、言葉は、かけない。かけられなかった。
「みんな!これから秋の試合に向けて気合入れてくよ!!
また気が抜けたりなんかしたら、また罰ゲームするからね!!」
「はっはい!!」
一同の返事がグラウンドに吸い込まれていった。
15 名前:小ネタ罰ゲーム 3日目終了 モモカン[sage] 投稿日:2007/07/24(火) 00:54:24 ID:AkjtZ6V8
練習後、いつものコンビニで一同は暗い顔をして集まっていた。
だれも、買い食いせず、ただたむろっていた。
「結局、賭けはどっちの勝ちなんだ・・?」
泉がつぶやいたぼやきに、花井が返事をする。
「いや、これ、モモカンの一人勝ちだろ・・・・。」
その言葉は、すべてを物語っていた。
最終更新:2008年01月06日 19:49