6-684-691 カズモモ  カズ×モモ


ザッ

気づいたらこんな所に来てしまった。
西浦高校のグラウンド。

「バカか、俺は・・・」


夏大初戦、俺たち桐青高校野球部は一年坊主しかいない、この新設野球部に負けた。



「・・・なあ、万が一にも負ける気がしねぇよな?」
あの時、慎吾に言われた台詞、正直俺だってそう思っていた。
去年優勝校だから、って言うだけじゃない。
経験も。
チームとしても。
練習量も。

どこよりも努力してきたし、
どこよりも素晴らしいチームだって疑った事無かったから。

なのに。


「あれー?河合くん・・・?だよね、桐青高校の。」
大きな声に振り返ると、そこには西浦高校野球部の監督がいた。

「こ、こんにちは・・・・えっと・・・」

「あ、そうか。名前は知らないよね? 私、百枝まりあといいますっ。」
にこっと笑顔で自己紹介をしてくれた。
      • こういう時、なんて呼べばいいんだろう。
監督?俺らの監督じゃなくても「監督」でいいんだっけ?
もう俺ら3年は引退してるし。
馬鹿にしてる訳じゃないけどやっぱり「女」だと思うとどうも調子が狂う。


若くて、しかもスゲーかわいくて。
今日はユニフォームじゃなくスーツ姿なんだけど・・・その、あれだ。
ブラウスがぴっちりしていて胸がさらに強調される感じで目のやり場に困る。

「ももえ・・・監督?」
「あははは。まりあでいいよ?」
「・・・そうはいかないッスよ。じゃあ・・・まりあ・・・さん」

「うわ、まりあ、なんて呼ばれたの久しぶりだわあ!!新鮮!!」
顔をくちゃっとさせながら豪快に笑う。
ホント、かわいいな、この人。

「・・・ところで河合君、どうしたの?ウチの野球部に用でもあった?
部活・・・の帰りって感じでもなさそうだけど?」
監督は俺の足元にある大きな紙袋に目をやった。

大学受験用の参考書やらが入った紙袋。
一般受験に備えるべく勉強を始めたところだった
野球推薦の話もいくつかあったけど、あの一戦以来、野球に打ち込む気が起きなくて

大学に行ってまでもう野球をしたくないと思っていた。

黙る河合を見て百枝は話を切り替える。
「ね、河合君。せっかくだからグラウンドとか見ていく?」

「え、あ、いや・・・」
そう言ってる内にぐいぐいと腕を引っ張られグラウンドに入る。

「お邪魔します・・・。えっと・・・野球部のメンバーは?」
「ん?今日はね、試験期間中なの。ロードワークだけして・・・
少し前までいたんだけどねー。
さすがに赤点取っちゃうとヤバいから、今日は早めに帰ったんだよ。
私も今帰るところ。」 
ニヒっ、と笑って見せた。

あらためてグラウンドを見て愕然とした。

うちの、半分以下しかないグラウンド。
どうみても他の部と共用で使っている感じだし、ナイター設備なんかもない。


こんな

こんな設備さえ整っていない連中に俺たちは負けたのか。
「河合君?こっち、ちょっと部室に来てくれるかなあ?」
「なんスか?」
「うん、部室に・・・差し入れのジュースかお茶か・・・あったと思うんだ?
せっかくだから飲んでいってよ」

「や、ホント、急に来たのはこっちだし・・・いいスよ」
そういっても百枝は聞かず、河合の腕を引いていく。

ガチャッ
「ちょっと腰掛けてて・・・えっと・・・」
百枝はロッカー上のダンボールを確認しながら飲み物をさがす。

「・・・グラウンド、他の部と交代で使ってるんですか?」
河合が、口を開く。
「うん、そうなんだー。ふふ、狭いグラウンドでびっくりした?
ラグビー部と・・・サッカー部と共同なの。だから放課後も時間いっぱい使えないんだよ。
あっ!桐青のグラウンドってすっごい広いんだよねー!うらやましいなー
あんなに設備が整っていたら、いろんな練習をみっちりできるんだろうなー」
色々妄想して百枝はワクワクしていた。
「あ、よかったー、お茶でいい?」
百枝がペットボトルのお茶見つけ、差し出そうと振り返ると
パイプ椅子に腰掛けた河合はうつむいていた。


「・・・笑っちゃいますよ。
俺んトコなんか設備も整ってるんですよ?練習なんかも野球部は優遇されてて・・・。
そんな状況でずっと・・・ずっとやってきた俺たちが
こんな設備も整ってないような1年ばっかのチームに負けたんスよ・・・」
「河合君・・・」


「はッ。やってらんないですよ。
なんだろうなあ。やっぱりキャプテンがこんなだから・・・
キャプテンが不甲斐ないから・・・チームを引っ張れなかったから負けたのかなー」
精一杯、強がって、笑ってみせる。

「ちがうよ、河合君。そうじゃないよ!?」
百枝が覗き込む。

「じゃあ!!なんで俺たちは負けたんスか!!」
勢いよく立ち上がり、いすがガシャンと倒れる。
河合は百枝の胸倉を掴み、そのままドン、とロッカーに押し付けた。
ブラウスを掴む手が、小刻みに震えるのが百枝にも伝わった。
「俺たちは強いと思ってた!!
      • どこよりも、どんなチームより
血を吐くような練習にも耐えて、経験も積んできたつもりだった・・・!!なのに!
なのに・・・俺が・・・俺がチームをもっと引っ張ってやれなかったから・・・だから!!」

「河合君のせいじゃない・・・!」
百枝は強い眼差しで河合に訴える。
「何が・・・何が解るって言うんだ!!
新設校で!1年しかいないチームで去年の優勝校を負かした監督のアンタに!!」

河合の手に一層力が入りブラウスの首元のボタンが1つ、2つ飛ぶと
胸元からふくよかな胸の谷間が覗く。
その視線に気づくと百枝は逃げようとするが一瞬のうちに大きな体全体で
ロッカーに押し付けられ、動きを封じられる。

「河っ・・・!!」
百枝の両手首を頭上で交差させ、抵抗できないよう片手で押さえつける。
金剛力といわれる百枝でも振りほどけない程の力で。

「黙れ・・・!! 順風満帆に事が進んでるアンタなんかに・・・アンタなんかに俺たちの・・・
俺の気持ちなんか解るはずがないんだ!!」
これ以上なにも聞きたくない、というように
百枝の唇を塞ぎ強引に舌を割りいれる。
「ふ、ンっ・・・!!」

逃げようとする唇を執拗に追いかけ、吸い付き、絡める。
そのまま残ったブラウスのボタンも無理やり引きちぎった。
ブラジャーを乱暴に引き上げると河合は百枝の胸を乱暴に掴んだ。
河合の大きな手にも余る程の大きな胸。
そのやわらかさと、しっとりと吸い付くような手触りと
自分の狂気の行動にくらりと軽い眩暈を起こす。

片手でやわやわと揉んでいると上気していく百枝の頬。
唇をみっちりと塞いでいるため、鼻からもれる息から、その熱さが伝わってくる。
指と指の間に引っかかった突起を指でキュッと摘むと百枝の体がびくんと跳ね上がる。
「んっ・・ぅ・・!」
その反応を見逃さない河合は乳首を指先でくりくりと捏ねる。
「・・ここ、好きなんだ?」
百枝の荒くなった息遣いと潤む目をみて河合は勝ち誇ったようにニヤリと笑った。
「これから、もっと気持ちよくしてやるよ。
アンタ達に負けたチームの主将にこれから犯される気分はどうよ?」
ようやく自由になった唇で百枝が言う。
「か、河合君・・・・間違ってるよ。桐青が負けたのはあなたのせいじゃない。
  • ・・勝った私たちが言うのも変だけど・・・
私たちだって・・・もちろん、負ける気で試合なんかしないよ?
でもね、私たちは桐青に胸を借りるつもりで試合に臨んだんだよ。
1回戦で桐青にあたったのも、あの日雨が振ってきたのも・・・。
桐青が弱かったから負けた、ってひと言じゃ片付かないんだよ。
あなただって、そういうの・・・本当はわかってるはず。」

「まりあさん・・・」
河合の手が緩み、百枝の両腕が自由になる。
百枝は河合の頭に手を置き、ナデナデしてやる。

「うん、でも、そうでも思わないとやってられなかったんだよね?キャプテン!?」
また、くしゃっと笑ってみせる。

「自分を責めちゃ、ダメだよ。桐青はすっごい、いいチームだもの!
今まで一生懸命チームを引っ張ってきた事、見れば解るよ。
河合くん、がんばったね。お疲れ様。」
「まりあ・・・さん・・・」


「きて。あなたが今まで背負ってきたものを少しでも軽くしてあげられるなら・・・
私が受け止めてあげる。」

百枝の手が河合の頬に触れ唇にチュッ、とキスをする。



「あ、あっ、あッ・・・かわい、く、んっ」
河合は百枝をロッカーの方に向け、手を付かせ足を開かせた。
後ろからスカートを捲り上げ下着の横から指を秘所にすべり込ませると
そこはすでにしっとりと熱を持っていた。
硬くなった突起を刺激すると百枝はさらにビクビクと腰が動いた。
「ん、や ぁっ・はっ・・・」
しんとした部室内には百枝の甘い吐息と、ピチュピチュと水音がいやらしく響き渡る。
クリトリスと一緒に乳首も執拗に攻められ膝ががくがくし、立っていられなくなると
百枝から切ない声が漏れた。
「か、河合君・・お願い、もう・・・」
「入れて欲しいですか?でも、まだダメっすよ」
クリトリスを攻めていた指を中に差し入れ何度もかき混ぜる。
「ん、あっ・・はぁん」

百枝の声が一層大きくなったのをみて河合は大きく反り立った自身を百枝の中に挿入した。

「ああああぁっ!!」
ロッカーがガタガタッと大きくゆれた。
後ろからいきなり攻められ、百枝は肩を震わせた。
「まりあさん、すっげぇ、いいですよ。
俺のがまりあさんの中に出たり・・・入ったり・・・丸見えですよ。」
「い、いわない・・・でぇっ」
大きくて丸い尻にキュッとくびれたウェスト。ゆさゆさと揺れる胸。
この眺めだけでもう、イキそうだ。
「きれいだ・・・まりあ、まりあ・・・っ」
更に激しく腰を打ちつけた。
「河合君、きて!も、っと・・・河合君!!」
「まりあ・・・まり・・・あ!!」


河合は百枝の中に自身を放った。



お互い背を向けて衣服の乱れを直していると
先に着替え終わった百枝が背中越しに声をかけた。
「さっき、私は順風満帆にチームを作ってきた、っていったよね?
それは・・・ちがうよ、河合君。私も今の硬式チームを作る前に
すごい挫折があったの。もう、野球にかかわるのは止めようって思ったのね。
・・・・でも、また戻ってきた。
河合君もまた、野球したいって思う日がきっと来る!!」
河合も着替え終わり百枝と向かい合うと、苦笑いをしてみせた。
「キャプテンてほんっと、大変よね。うちのキャプテンも一人で抱え込むタイプだから・・・
だから、心配、なんだよね。」

百枝がぽつっと呟きながらうっとりと遠くを見つめる。
「・・・えっ!? もしかして?」
「ん?やぁだ!!なーんでもないよぉ!!
ささ、受験生はとっとと家に帰って勉強しなさい!!」
真っ赤になった百枝にバシっと背中をたたかれ、
部室から追い出される。

「がんばりなさいよぉー!!」
百枝は河合がグラウンドを出て行くまでおおきく手を振って見送ってくれた。

「ホント、あの人にはかなわないよ。」
ポリポリと頭をかきながら
胸の中にあったモヤモヤを全部ぶちまけられた事と・・・
百枝とおいしい思いをした事を反芻し、
ぷっ、と笑った。


「・・・それにしても西浦のボウズ頭。あんなイイ女に想われてるなんて
羨ましいっちゅーか、憎らしいぜ!!
来年当たったら準太達にコテンパンにしてもらわねーと気が済まねえな。」


「・・・あいつら、ちゃんとメニューこなしてるかな?」
空を仰ぎ、河合は歩き出した。






最終更新:2008年01月06日 22:34