6-706-712 アベチヨ 阿部君初めて物語
篠岡と付き合い始めて3ヶ月。
今日は土曜日。
教育委員会の御偉い様が学校に来るとかで、部活は無し!
父親は仕事、母親+弟は試合で居ねえ。
家に、俺1人。
もうすぐ、篠岡が家に来る。
これは、チャンスだよな?
その、そろそろいいよな?
部屋は掃除した。
ベッドのシーツは替えた。
ティッシュOK。
ゴムも用意した!(枕の下!)
朝、シャワーを浴びて念入りに身体を洗った!
指、震えていたどうしよう?
ちゃんと、ボタン外せるかな?
俺、ブラのホック外せるかな?
フロントホックだったらどうすりゃいい?
やっぱ、痛がるかな?
あーうん、基本は優しく!だよな?
挿れる前に、1回イかせるんだよな?
指は1本づつ、十分に慣らしてから増やす。
後は、えーっと。
『女の子は言葉を欲しがるものだよ。』(by西広)
そう、ともかく誉める!可愛いとか綺麗だよとか。
それから、ちゃんと好きだよって。
本やDVD、西広から得た知識で一生懸命シュミレーションする。
『女の子は繊細な砂糖菓子で出来てるんだよ。』(by西広)
うん。壊さないようともかく優しくする!
うわ、マジ緊張してきた。
部屋にサードランナー欲しくなってきた!
て、サードランナーに見られながらヤんのかよ、俺!?
1人ボケ突っ込みやってたら、
ピンポーン!
ついに、篠岡が家に来た!!
部屋に上がって、お茶して、他愛無い会話しながら2人で雑誌見て、
ページめくろうとした時、お互いの指が触れて、視線が交わる。
慌てて離す篠岡の手をつかんで、抱き寄せる。
うわ、篠岡小せえ。華奢だよ!
やっべ、俺の心臓すっげえドキドキしてるの聞こえちゃう?
つか、篠岡震えている?
ヤバ、怖がらせた!?
慌てて、腕の力を抜けば篠岡が潤んだ瞳で見てきて、そして閉じた。
OKって、事ですよね??
片手を顎に添えて持ち上げ、唇にキスを落とす。
最初は触れるだけ。
そっから柔らかな唇を割って、舌を滑り込ます。
逃げる篠岡の舌を絡めとったところで、軽く舌を噛まれた。
びっくりして、顔を上げれば、
悪戯が成功した子供のような笑顔で、赤い舌をペロっと出してる。
やっべ、マジ可愛い!!
篠岡を抱き上げ、お姫様抱っこでベッドに運ぶ。
キスを交わし、ワンピースを脱がす。(よかった、ボタンない!!)
ブラのベースは眩しい白!
淡いブルーのレースとリボンが、ひらひらと何かエロイ。
スパッツを脱がせれば、ブラとお揃いのショーツ!!
(後で、スパッツじゃなくレギンスだと訂正された。)
スラリとして引き締まった脚に、ピンクのペディキュア。
あまりの素晴らしい姿に感動して、固まってしまった俺に、
「阿部くんも脱いでくんなきゃヤ。」
なんて、可愛い事言うもんだから、一気に脱いで覆い被さる。
「篠岡、凄く綺麗。可愛い。」
忘れずに、思った事を言葉にする。
焦らないよう優しく、丁寧に身体を撫上げる。
震える手で、ブラを外す。
半裸の篠岡が、俺の腕の中に居る。
潤んだ瞳で、俺を見つめている。
髪の毛、額、瞼、頬、そして唇にキスを落とす。
お互い真っ赤な顔で、嬉しそうに、恥ずかしそうに、2人で笑いながら抱き合う。
首筋、鎖骨、肩、胸、キスを落とすたびに擽ったそうに身をよじる。
壊れてしまわないように、そっと優しく触れていく。
ウエストから尻を撫で、おヘソのキスをする。
片足を持ち上げ、太ももを撫で、内股、ふくらはぎ、足の甲にキスをする。
最後の1枚に手をかけ脱がす。
恐る恐る、ソコに手を伸ばせば、既に濡れていた。
「あっ、はっ、んっ、んっ。」
篠岡の反応を見ながら攻める。
「ソコ、駄目ぇっ!」
1番反応のいいところを執拗に攻め立てれば、篠岡は仰け反ったあと力が抜けた。
息の荒い篠岡に触れれば、ビクッと反応する。
イったばかりで、敏感になっているのか?
力の入らない今のうちにナカを慣らしておこう。
ゆっくり指を1本入れる。
篠岡は痛いのか、顔をしかめる。
ゆっくりと、徐々に2本、3本と増やす。
優しく、ナカを掻き乱す。
十分慣らしたと、思う。
が、篠岡はまだ辛そうな顔をしている。
もしかして、もう1度イかせたほうがいい?
決意して、ソコに顔を埋め、舌を這わせる。
篠岡の、味がする。
「あ、阿部くん、汚いよっ!」
舌の感覚に驚き、抗議する篠岡を無視して、もう1度執拗に攻め立てる。
「阿部くん。あべくん。あべ、くんっ!」
俺の名前を呼びながら、さっきより、短い時間でイった。
「わ、わたしも、シていい?」
上目遣いで篠岡が聞いてきた。
何を?と聞く前に、
「わたしだけじゃ、ヤなの。阿部君も気持ちよくなって?」
起き上がって、篠岡から触れるだけのキスをしてきた。
「駄目?」
不安げに、首を傾げ聞いてくる。
そんな事ない!と、首を振る。
嬉しそうに抱きつかれ、勢いあまって押し倒される。
アレ?嬉しそうにキスしてくる篠岡に、予定には無かった事だけど、まあいいか。
ちゅ、ちゅ、ちゅうぅっ。
なんて考えていたら、チリリと胸元に感じる熱い痛みにびっくりする。
「へへっ、浮気出来ないように跡つけちゃった。」
「浮気なんかしねーよ。」
またもや、悪戯が成功した子供のような笑顔で言うんだから、怒れない。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。
降り注ぐキスが、段々と下の方へ移動してくる。
ちょ、篠岡サン?そっちは、ヤバイって。
俺の焦りを無視して、ガチガチになったモノに篠岡の手が触れる。
「う、あぁっ!」
触れられただけで、反応した俺を見て嬉しそうに、またあの笑顔で、
「阿部君、カワイイ。まるで、声出して、オンナノコみたい、ね?」
と、同時にきゅぅっと、ニギってきて扱きだす。
うぁっ、はぁっ。
リズミカルな動きに、声が漏れる。
あぁ、俺、もう自分の右手じゃ満足できないカモ。
なんて考えていたら、イきそうなところで、手が止められる。
イかされずに済んだ事に、ホッとしたのと同時に勿体無ぇと、思う。
手が疲れたのかな?と、篠岡を見れば、
篠岡が、すっげぇ真剣な顔で、俺を見つめてきて、
「いきます!」
と、同時にヌルっとした暖かいものに包まれる。
ふぇ、フェラッ!?フェラチオですかっ!?
咥えられちゃっていますよ!
サオを左手で支えて、右手でタマを揉む。
暖かくて、ヌルヌルしていて、手には無い吸われるという感覚に、
あっという間に、俺は、篠岡の口内にブチ撒けた。
「ご、ごめん。」
やらかしちまったと、慌てる俺に、
「阿部くんの、だから、へーき。わたしで、気持ちよくなってくれたんだよね?嬉しい!」
なんて、とびっきりの笑顔で言うもんだから、
イったばかりなのにもう復活しました。
覆い被さり、キスをする。
口の中に広がるマズさに顔をしかめながら、篠岡のソコに手を伸ばす。
フェラして感じていたのか、ソコは濡れていて、すんなり指が入る。
うっし、コレならいけるよな?
ゴムを取り出して装着し、篠岡の耳元で囁く。
「入れっぞ?」
ちょっと不安そうな顔をした後、頷いて抱きついてきた。
もう1度キスをしてから、負担をかけないように一気に貫いた。
暖かくて、キュウキュウと締め付けてきて、直にもイきそうになる。
我慢しろ、俺。篠岡はもっと辛いんだ!
やっぱり痛いのか眉間に皺を寄せて、しがみついてくる篠岡を抱きしめキスをする。
「も、動いていいよ?大丈夫だから。」
篠岡の言葉に、我慢するのを止めて思いっきり腰を動かし、イった。
後始末をした後、篠岡を抱きしめる。
「ごめん。あんま、優しく出来なかった。」
「そんなこと無いよ!わたし、すっごい嬉しいの。」
ニッコリ笑って、ちゅっと、鼻先にキスをしてくる。
「こうしていられるだけでも嬉しいの!阿部くんに喜んでもらえれば、もっと幸せ!」
コロコロ変わる表情。色んな篠岡。
授業中、部活中、学校帰り、デート中、ベッドの中、の篠岡。
俺の好きな、大好きな篠岡。
幸せそうな篠岡を抱きしめながら、西広の言葉を思い出す。
『女の子は繊細な砂糖菓子で出来てるんだよ。でもね、
女の子は生まれながらの女優だから、演技でどんなコトも出来ちゃうんだよ。』
抱きたい、イかせたい。
でも、またイかせてもらいたい。
男のプライドと、篠岡から与えられる快楽を天秤にかけ、悩んだ挙句、
考えるのを放棄して、とりあえず篠岡を抱きしめて眠りについた。
終わる。
「なー、何で阿部は凹んでんの?」
「あー、鬱陶しいよな。」
本人居るところで、田島と泉はよく聞けるなあ、と感心する。
水谷が昼飯のときに聞き出したことを話している。
「面倒だから詳しくは聞かなかったんだけどさ、土曜日にデートだったんだって。」
「フラれたー?」
「うんにゃ、ヤったぽい。」
更に栄口が加わり、不思議そうに聞いてくる。
「じゃあ、何で落ち込んでんの?」
「暴発したとか?」
「勃たなかったとか?」
水谷が正直に言っていいものかちょっと考えた後、小さい声で話す。
「上手かったんだって。」
「「は?」」
「だから、篠岡がえっち上手かったんだって。」
水谷が真っ赤になって、叫ぶ。
「へー。篠岡ってば意外!」
「阿部だっせー。」
「阿部って、男兄弟だけだっけ?女に夢見すぎじゃねーの?」
「女子の方が積極的だったりするしねー?」
沖まで加わり、阿部の駄目出しが始まった。
会話が聞こえているだろう阿部に、三橋がフォローに行くが、
「あ、べくん。どんまいっ!」
「うわわわわわんっ!」
見事にトドメをさした。
泣きながらグランドを飛び出す阿部を見送りながら西広と巣山が、
「阿部、もう立ち直れないかもな。」
「まあ、大会終わってからでよかったよな。半年ありゃ立ち直んだろ。」
結局にところ、俺を含めみんな阿部が羨ましいんだろ?
しゃーねえ、監督に怒られる前に副主将を迎えに行きますか。
栄口に三橋のフォローを頼み、俺は阿部が走っていた方に向かった。
終わる。
「タマの付け根舐めると喜ぶよ。」
「男も意外と乳首感じてるよね?」
「誉めるとかは?おっきーとか、こんなの初めて!とか。」
「それ、駄目だって!比較対象が居る事になっちゃうから!」
次々と耳に入ってくる情報に、頭がパンクしそうになる。
どうして、こうなったんだっけ?
「千代、アンタまだヤってないの!?」
きっかけは友達の、この一言だった。
「ヤるも何も、まだ3ヶ月だし、部活あるし。」
「もう3ヶ月、だよ。」
「でもちょっと解るかも。阿部って、野球馬鹿っぽくてそーゆーの疎そう。」
「水谷なんかと違って、硬派っぽいよね?」
「これは、千代がリードするしかないねっ!」
と、現在の状況に至る。
「無理だよ。出来ないよ。」
恥ずかしくて、難しそうでへこたれる、わたし。半べそで愚痴れば、
「何言ってんの?千代!」
「アンタは1人だけ気持ち良くしてもらうつもり?」
「いつも部活を頑張ってる阿部を喜ばせたいと思わないの?」
その言葉に驚いた。
「えっ!阿部くん、喜ぶの?」
「当たり前でしょう?」
「だから、千代頑張れ!」
阿部くんが喜ぶ。
その一言が心の中で響く。
部活では直接役に立てないけど、阿部くんを喜ばせることが、わたしにも出来る!?
「わ、わたし頑張る!もっと詳しく教えて!!」
頑張った結果、阿部が泣きながらグランドを飛び出すハメになる事を篠岡は知らない。
最終更新:2008年01月06日 22:37