9-572 タジチヨ(田島誕生日ネタ)
「しのーかーーーーー!」
朝一番に篠岡を見つけた田島が飛んできた。
「オレオレ、今日たんじょーび!」
「うん知ってるよっ、オメデトオ!」
「プレゼントちょーだい!」
「えっ、ごめん何も用意してないよっ」
「じゃあ、ん!」
目を閉じて口を突き出す田島にきょとんとする篠岡。
「ちゅーでいーぜ!」
「……ええっムリだよ!!」
「えーオレ今日誕生日なのになー……チェー」
うつむいた田島に篠岡は罪悪感を覚えた。
「あああのゴメンナサイ……」
「じゃーほっぺたでいーよ!」
「へ?」
「こっちならいーだろ! な! 軽くでいーから!」
「ええ……」
「してくれたら今度の試合ゼッタイ打つからさ!」
「〜〜〜〜っ、……がんばってね?」
田島の頬にそっと篠岡が顔を近づけ、
触れるか触れないかの距離まで来た時に
田島はくるっと顎を振った。
チュッと音をたててキス完了。
「ごっそさーん!」
軽快な足取りで田島は去って行き
その場に取り残された篠岡は固まっていた。
「たじまあぁぁ!!!」
四番は切り込み隊長を始めとした野球部員から袋叩きにあい
監督からも自力金剛輪を喰らったが大満足な笑顔だった。
その場にへたり込んだマネジは真っ白になってしまい
いつまでも風に吹かれていた……
最終更新:2009年10月22日 22:49