1-400-404 ミズチヨ ◆PnLMx.4c.A
「え〜と、あの、し、篠岡」
水谷文貴は狼狽していた。
放課後、夕暮れのオレンジが差し込む部室、密かに思いを寄せるマネージャーと二人きり、
まさに青い春な状況下に今自分はいる。
忘れ物を取りに来た部室に千代が来たとき、文貴は心の中でガッツポーズをしたし、
会話のうまい切り返し方を考えたりして、胸が高鳴った。
もっと楽しんでいい状況なのだ。
それにもかかわらず、文貴がうろたえているのは、それまで談笑していた千代が急に真剣な顔になり、
私水谷君が好き鍵は閉めたからと言って自分に馬乗りになってくるというAV並の展開にもつれ込んだからであった。
「なぁ、その、しのーか、ちょっとコレはその、イロイロとまずいっって、」
「黙って」
千代が文貴の唇にポン、と指をおく。
そのまま自分の唇を指でなぞる熱に浮かされたような千代の表情に、
文貴は恐怖や緊張とは違った感情で胸が震えた。
(伏し目気味で、目がウルウルしてて、顔赤くて、めちゃくちゃイイ、イイんだけど…!!)
手を引っ込めた千代は文貴のへその上あたりに両手をおいて馬乗りになっている。
気を遣っているのだろう、少し前のめりになっているし、そう重くない。
(このままだと、お、オレの息子が————)
むしろ自分の上に好きな女が乗っかっているという十代高校球児にとってはイレギュラーなシチュ
エーションによって、千代の重さを文貴は妙に高揚した気分で受け止めていた。
問題はそこではなく、千代の座っている場所にあった。
(篠岡の、尻に—————!!)
「…ぁ!」
「!や、やっべ…」
千代が今までよりさらに顔を赤くし、振り返って自分の尻に当たる違和感の正体を確認するのを、
逃げ出したい気持ちで見ながら文貴は呟いた。
千代が向き直りもじもじしながら口を開く。
「あの、水谷君、これってオチ」
「わーーー!!いいいい!言わなくていいから!!!」
その可愛らしい口から男性泌尿器の名前が出てくるのは居たたまれなく、必死で遮る。
少し残念な気がしたのはきっと気のせいだ、そうだ。
「でも、嬉しい。これって水谷君も私のこと好きって思っていいんだよね?」
いや篠岡、その考え方はちょっと、と思ったものの、文貴が千代を好きなのは事実だし、
千代のはにかむような笑顔を見ると水を差す気にもならず、言わずにおいた。
「…篠岡。オレも篠岡のことが… …? …ってコラコラコラ!ちょ、しのっ…ぅ!」
千代の笑顔で穏やかになった文貴の理性に千代がまた訴え出る。
千代が下腹のあたりに据えていた腰を落とし、体を前に倒し、自らの股間がいきり勃った文貴の主
張に当たるように長まったのだ。
腹に当たる柔らかな胸の感触に、ユニホーム越しの自身が下着越しに肉を押す感触に、
下腹部に血が集中するのがわかった。
「…篠岡」
文貴の上にうつぶせに寝そべり胸に顎を乗せている千代の潤んだ目と視線が交わる。
濡れた千代の唇がゆっくり開いて、動く。
「みずたに、くん」
呼応するように呼ばれた名前に、文貴は下腹部から言いしれぬ劣情が波のように打ち寄せてくるのを感じた。
「あっ…」
千代の顔の横、文貴の胸の上の両手首をつかみ起きあがる。
ちょうど自分の足をまたいで立ち膝の体制になった千代の腰を左手で引き寄せ、
かみつくようにキスをした。
千代の口内に舌を入れ、歯列をなぞり、右手は千代の柔らかい髪を梳く。
「みっ水谷君、私、ずっと水谷君と、こんな風に…こんな…」
「篠岡、オレも…ずっと篠岡好きだったんだ、だから…」
千代がもてあましていた腕を文貴の背中にまわす。
千代の動作の一つ一つが愛おしく、文貴を高ぶらせた。
左手はそのまま、右手でブラウスのふくらみに手をかけ、そっと動かすと千代の口から吐息のような声が漏れる。
そのまま左手も胸へ、そして服の上からブラジャーを上にずらし、中心の突起をはじいた。
「あっ、あぁ、ゃ…ふっ…!」
「篠岡、篠岡気持ちいい?」
「あっみず、たにくぅんっ……!」
まだ服を着たままの千代の乳房にむしゃぶりつく。
舌で乳首を甘噛みするとブルブルっと震えて少しのけぞった。
唾液でべたべたになったブラウスを開くと、薄いピンクのブラジャーでいびつに押さえつけられて
ひしゃげた白い胸が出てきてひどく扇情的だ。
ホックをはずして胸を舐りながら、手を下に下ろし、スカートの中に手を潜らせた。
千代の体がびくっとはねる。
「…!あ、水谷君、そこは…」
「頼む、篠岡…オレもうちょっと我慢できない」
千代は一拍おいてから、少し目をそらして頷いた。
それを確認して、文貴は下着の上から割れ目に手をはわせる。
「ぁ、はぁっ…ん、うん…!」
すでに濡れている下着の上から、最初はゆっくり、だんだん早く、ぐりぐりと指で刺激する。
「や、やぁ…うぅん…はっ、あっあぁっ……やっ!」
下着の間から指を滑らせ、直に潤った秘部にふれると千代はひときわ高い声を上げた。
そのまま何回か秘裂を往復し
わざとよけるようにしていた陰核をこねるように弄ぶ。
「あっ!あっやっ、あぁああっやぁあ!!」
どんどん愛液があふれ、太ももへと伝っていく。
「やだっあっなんか、なんかおかしぃ、あっあぁああ!」
千代はおそってくる快感に悶えている。思わず足を閉じようとするが、
間にある文貴の両足のせいでそれもできず、がくがくと震えた。
「ぁっ、やだ、だめだめぇっあぁあっもう、もうっ…!」
篠岡がくたっと文貴にしなだれかかった。
「しのーか、大丈夫か?」
「うん、だい、じょーぶ、だよ。…水谷君も、いいよ」
「え?」
「あの、その、ね、大丈夫だから…入れて…?」
「…!」
千代が文貴を優しくなでた。
もうとっくに文貴自身はぱんぱんだったし、千代から言われなくてもきっとそうしていただろうが、
こうやって優しく言われるだけでずいぶん罪悪感がなくなるものだと思った。
「えーと、じゃ、…篠岡、オレももう…!入れるよ…!」
かちゃかちゃとジッパーをおろし、堅く先走っている自身を取り出す。
もうちょっと篠岡を慣らしてあげるべきだと思ったが、もう保ちそうになかった。
余裕のない自分を申し訳なく思いながら、声をかける。
「篠岡、行くよ」
「ぅん、あっ…やっくる、なんか…ぁっあっああぁあ、だめっ、あぁああ——っ!!」
ほぼ挿入と同時に文貴自身は精を放ち、千代もぐったりと文貴にもたれかかった。
「で、そのあと中出ししちゃったから、二人でコーラ買いに行くって言う夢だった」
『…………………』
正午の暖かい日差しの降り注ぐ屋上で昼食をとっていた野球部員は、
田島と三橋以外一様に微妙な顔で話し手を見つめた。
(なんでオレらが飯時にてめーの淫夢なんか聞かされなきゃなんねーんだよ…)
「なんかおかしーとは思ったんだよね、場面飛んだり、第一処女がそんな喘ぐわけ」
「………水谷…」
水谷の隣、栄口が水谷の肩に手を置く。
「えっ何その哀れむような目?え、や、そりゃちょっとアレかもしんないけどみんな見るっしょ?こーゆー夢、見ない?」
三橋と二人、金網を背にしてパンの袋のセロテープをとるのに躍起になっていた田島が身を乗り出す。
「なー夢精してた?」
「それがヤバイ…って言わせるなって」
(あほだ…)
水谷の隣で阿部と花井が苦い顔をする。
「つか、それ逆夢じゃね?一生篠岡とヤれねーって意味かもよ。あり得るって。水谷なんかそんな感じ」
栄口の隣から泉が口を出した。
「え?ヤベ、マジで…?阿部、花井どー思う?」
『知らねーよ』
「ひ、ひでっ…じゃ、な、三橋どー思う?逆夢とかマジないよな?」
「え?あ、ごめ、お、オレ聞いて…何?」
田島が三橋まだできてねーの?やってやるよ、と三橋の手から未だ袋に入っているパンを取り上げた。
「聞かなくていーよ。水谷が篠岡に未成年の主張つっこむって言う妄想で抜きましたってそんだけ」
「ひでぇ!」
「阿部、その言い方はちょっと…」
「いいんだって、栄口は優しすぎだよ。水谷は…三橋?さっきから何ちらちら…あ」
阿部の台詞を端に5人が振り返り、田島が顔を上げる。
『あ』
(タイミングわりー………)
「…え、えっと…花井君…」
「あ、あぁ。篠岡何?」
「その、志賀先生が、監督から預かったって…これ」
「え、あ、ワリ」
「う、ううん。…じゃ、ね」
「あ、あー…うん」
篠岡が走り去っていき、沈黙が残った。
「み、三橋!!篠岡いつからいた!!?」
「え、えと…」
水谷が三橋につかみかかり花井がぽつんと呟く。
「まー阿倍の発言聞かれてたらアウトだよな」
「た、田島!篠岡…」
「あーワリ、オレずっとパン見てたわ」
「つーか、購買のパンの袋ねじって止めてるテープってとりにくいよなぁ?」
「え、ちょ、オレの話は…」
「あーあれイライラして結局破くんだよな」
「あるある」
「や、あるあるじゃなくて!なぁ三橋、」
「三橋いつもあれと格闘してるよな?」
「お、オレ、指先、不器用だから…」
「なぁ、オレの話は————————!!」
文貴の夜。↓
夢に好きな女が出てきてセックル
1 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
今日好きな女が夢に出てきてセックルしたんだけど、その話友達にしてたら
本人に聞かれた…。
もうダメポorz
最終更新:2009年10月31日 22:12