1-642-647 ハナモモ
先走ってるかもと思いつつ薬局前の自販機でコンドームを買った。
ソレをポケットに忍ばせて訪れたモモカンの部屋は、うちとは違う匂いがした。
「適当に腰掛けてて。お茶淹れてくるから」
モモカンが部屋を出てった途端にキョロキョロと見回す。
色気の無い部屋だ。
パイプベッドには水色のカバーが掛かり、擦りガラスの窓にはカーテンも無い。
野球の本が詰め込まれたカラーボックスの隣に野球道具が並んでて、何気なく手に取る。
使い込まれたボールで手遊びしてると足音がして、モモカンが部屋に入ってきた。
「あ、それ。キャッチボールでもする?」
「また今度」
モモカンが床にマグカップを置くのももどかしく、俺たちはキスを交わした。
触れるだけのキス。
唇が離れて視線を合わす。
秘密を交わした者達だけが持つ笑みを浮かべて。
再度キスをする。
モモカンの舌がが俺の歯列を割って侵入してくる。
どう対応したらいいのか分からない。
恐る恐る舌を絡ませる。
電気が全身を走る。
気付いたら二度目のキスも終わってた。
と。
「ヨダレ、出てる」
モモカンは俺の口の端をそっと舐める。
伏せた睫毛が長い事に気付く。
俺はモモカンの背中に回した手を前に持ってくる。
「すげ、おっぱい柔らけえ」
「ちょっと、そんなに強く握らないで」
「ごめんっ」
慌てて手を離すとモモカンはニッと笑う。
「知らないから仕方ないよね。これから知ってこ!」
「服、脱がして良いっすか」
いいよーと万歳する監督のTシャツを一気に脱がす。
その反動でぶるんとおっぱいが震える。
「すごっ!」
ユニフォームを着ている時も凄いおっぱいだとは思っていたけど、予想以上だ。
ブラジャー自体はモモカンの正確から予想されるような取り立てて飾り気の無い物だけど、余計に大きさが強調されてる気がする。
なんか感動と言うかなんと言うか、思考が止まって手も止まる。
「そんなに見ないでよ」
モモカンが言いながら俺の襟元に手を掛けて、一つずつボタンを外していく。
「えっ、自分で出来るから!」
「いーのいーの、こういうものは二人でしたほうが楽しいから」
「だからって、監督!」
「監督はなし!まりあって呼んで」
「…ま、まりあ」
「うん!」
…うわあ、恥ずかしい!
まりあって呼ぶのも恥ずかしいけど、やっぱり自分で脱がさしてくれえと思いながら、モモカンは俺の服を見てるので遠慮なくおっぱいの谷間を見れた。
すごい。
平常時かつ俺の語彙が豊富だったらもっと良い表現するんだろうけど、なんかもーこーおっぱいが目の前にぶら下がってるってだけで、冷静でいられない!
Yシャツのボタンを全部外し終えたモモカンは立ち上がってシャツを脱がしざま、くるりと背を向ける。
その勢いで揺れる二筋の三つ編みに目を奪われる。
「ね、取って」
「え?」
指差した先にはブラジャー。
チンコに血が行き過ぎてブルブル震える手でなんとか外す。
デ・カ・イ!
母さんや妹達のブラジャーが無造作にベランダに干してあったりするから見慣れてるけど、同じ機能の物を包んでのかって位、サイズが違う。
俺が外したブラジャーをまじまじと見てる間にモモカンは両手で胸を隠したまま振り返る。
「じゃあズボンね」
命じられるまま、俺はモモカンのジャージに手を掛けて下ろそうとする…が、下りない?
「紐、解かなきゃ」
「あ、うん」
綺麗な形のへその下に手を入れ、蝶結びの紐を解く。
今度は簡単にズボンが下りる。
片足ずつ引き抜くモモカンを見上げる。
パンツもブラ同様シンプルな白一色で、モモカンらしいと思いつつ水色のストライプだったら良かったのにとちょっと落胆する。
突然、モモカンが噴出す。
「なにっ?」
「花井君、勃起してる」
顔が赤らむ。
はちきれんばかりに自己主張してるチンコの存在に穴があったら入りたい。
そりゃあこんな状態で平常心なんて保てないだろうけど、もっと頑張れよ、ムスコ!
恥ずかしさの余り、ぶっきらぼうに言う。
「勃起なんて、女がそんな言葉使うなよ」
モモカンがニヤニヤしながら俺のベルトに手を掛ける。
「じゃあなんて言えばいいのかな?」
気付いたらスルリと俺のチンコはモモカンの手の中に有った。
「舐めていい?」
「舐めるって!汚いって!」
「平気よ。ちゃんと部活後シャワー浴びてたじゃない」
そりゃ浴びてたけど…と言うまもなく
「うっ」
跪いたモモカンは一遍に全部、頬張る。
舌を絡めた時よりも遥かに強い衝撃が背中を走って脳天を直撃する。
「う、うう、んあ、あ!」
モモカンの口からチュプチュプと音がする。
リズミカルに動くモモカンの頭を見ながら、頭が真っ白になる。
急速に高まりそうになった途端、モモカンは口を離す。
「じゃあ挟んでみよっか」
フリーになってたおっぱいをフルに使って俺のチンコを挟む。
ようやく公開されたおっぱいは結構乳輪がでかかったけど、色素の薄い乳首で。
一瞬、躊躇して、ぎこちなくおっぱいに手を伸ばす。
ピクッと体が震えるモモカンに、俺は一矢報いたと喝采をあげそうになったが
「ちょ、も、ん…んあぁ」
挟まれたまま、亀頭だけ舐められて俺は声を上げてしまった。
「う、うあ」
舌とかおっぱいとか凄く動く。
頭の中で電撃が走る。
下っ腹に熱いんだか冷たいんだか分からない塊がある。
「俺…俺、イっちゃいます」
「いひお(いいよ)」
モモカンはチンコを咥えたまま、舌足らずな感じで返答する。
「いあああああっ…くぅっ…ん!!」
その答えに合わせて俺はイってしまった。
はぁーはぁーと荒い息をしてる俺を尻目に、モモカンはティッシュに手を伸ばして、口の中の物を全部吐き出す。
飲め、とは言えないけど、ちょっとショックだ。
射精の後の脱力も手伝って、ベッドに腰掛けた俺と比べてモモカンは元気だ。
「ウォーミングアップは済んだみたいだし」
モモカンは立ち上がってパンツを脱いだ。
黒い茂みが露わになる。
おっぱいとそっちと視線が定まらない。
「ちゃんと顔見てよ」
モモカンが裸の胸を押し付けてキスをしてきた。
当たってるって、なんか当たってるって!
全身の神経が裸の胸に当たってる物体へ行く。
モモカンが俺にまたがるような格好でぎゅっと抱きしめてきた。
俺もぎゅっと抱きしめるが、その手がすぐ下の尻を触る。
モモカンのキスに熱が入る。
俺も必死に答えようそするけど、おっぱいの先っちょとか尻の柔らかさとかもうわけ分かんねえ!
ぎゅっと尻を握るとモモカンが抗議の眼差しを向ける。
「おっぱいもそうだけど、花井君、握力強いんだから力任せに握らないで」
「すいません」
悄然とする俺の首筋にモモカンは唇を這わす。
俺も負けじと、尻をなるべく優しく揉みほぐす。
「んっんふっ」
モモカンが甘い声を上げる。
尻の割れ目に片方の指を沿わせる。
前の方に持っていくと、ぬかるみがあった。
これが噂の秘所か!
周りを擦ると、モモカンの体が震える。
「んっ」
指を中に挿れて動かす。
モモカンがひゅっと息を吸い込む。
「ん、あ…あ、あんっ」
クチュクチュと水音がする。
「ひゃ、んあ、や、やだ」
モモカンの声を無視して俺は指の動きを早める。
指が中のしこりに触れる。
俺はそのしこりを集中的に擦る。
「や、やぁ、いやぁあ」
ブルッとモモカンの体が大きく震える。
モモカンから力が抜けて、慌てて抱きしめる。
上気した顔でモモカンは俺を見つめる。
「しよ?」
大きく頷く。
そんな顔で見られたら一も二もなくOKするしかない。
大体俺自身、モモカンの嬌声に準備万端になってるんだから。
「あ、ちょい待ち」
脱ぎ散らかしたズボンからコンドームを出す。
「準備良いんだ〜」
ベッドに上ったモモカンのからかう声にやっぱり先走りすぎたかとか、居た堪れない気持ちになるが
「あたしの事、考えてくれてるんだね。ありがと」
「え、あ…うん」
買ってて良かった、コンドーム。
「付けてあげる」
一瞬躊躇ったが差し出された手に乗せて、オレもベッドに上がる。
切り口が分からなくて四苦八苦してるモモカンのおっぱいの下に手を入れて持ち上げてみる。
全体をフニフニと揉みほぐす。
「も、もうちょっとは、力入れてもいいのよ?」
上目遣いのモモカンに俺の下半身に改めて力が入る。
「は、はい」
どれ位までだったら大丈夫なんだろう?
と、力を込める寸前、モモカンが俺のチンコに手を伸ばす。
「えっと、これをこーして」
しゅるっと俺のチンコにコンドームが被せられた。
「まりあ!」
「きゃっ」
ガバッと覆い被さる。
胸に顔を埋めて乳首に軽く歯を立てる。
「あ!」
もう片方の乳首は指で摘む。
「ああ、あん、ああ!」
ひとしきり舐めて、顔を上げるとモモカンと目が合った。
「んー…、も、もう、挿れて」
「うっす!」
指で位置を確認する。
柔らかくて温かくて湿って。
もう一度、指を挿れてみる。
さっきよりも狭い感じで大丈夫かな?と、クチュクチュ音をさせて動かしてみる。
「ん、ね、ねえ早くぅ」
指を出してみると粘液が付いてる。
口を塞ぐむさぼるようなキスをする。
「じゃ、挿れるから!」
モモカンの両足を抱えて、俺は貫く。
コンドーム越しでも蠢動するモモカンの中は圧巻だった。
「あ、ああ、は…花…い、くぅん」
ぎゅっと抱きつくモモカンの頭にキスをして俺は必死で腰を振る。
「ん——っ、んんっ……は……ぁっ……」
ぎゅっと眉根を寄せるモモカンの口を塞ぐようにキスをする。
その間も、俺のチンコはモモカンのあそこを蹂躙し、押し広げ、貫き続けていた。
「も……ぅ……ん……っ」
急速に高まる。
「俺、俺もう、ダメ…だ」
「たしっああたしも!」
一回腰を打ちつける毎にお互いの緊張感が高まっていく。
「まりあ、…あっ、んっんん、まり…」
「あーーーーーー!!!」
監督の体が弓なりに仰け反る。
それを抱き寄せて、オレも果てた。
「じゃー2回戦いこっか」
モモカンのにこやかに笑顔に俺はこの人には一生勝てないなと改めて思うのだった。
最終更新:2009年10月31日 23:00