1-762-763 レンルリ2
「ぅえ?」
ぽかんと口を開けた顔が子どもっぽくて可愛い、と思いながら本格的に向き直る。
熱を滾らせた場所はすっかり大人になっているくせに、まだまだ子どもっぽいなぁ、
とちょっと唇を尖らせた。ホントはもう少し大人になって欲しいんだけど、こんな
ところまで好きだと思ってしまうのだからしょうがない。
「なによぅ、私とじゃイヤなの?」
ベッドの上に座り直して上目遣いで見上げると、彼は顔を真っ赤に染めて激しく首を
左右に振った。
「や、ヤじゃないけど…っ」
「けど?」
「お、お、オレ、したことないカラ…」
確かに今まで最後までしたことはなかった。けれど、この遊びなら何回もしてきた筈
なのに、今更どうしてためらうのかわからない。
最後までしちゃったら、遊びではすまないからだろうか?
「……レンレンは、私としたくないんだ?」
手を伸ばしてこない廉に悔しくてたまらない。
「違…っ。違う、よ。上手に出来ないと、ルリに悪いから…」
痛くさせるのがイヤなんだ、と小さい声で言うのに、勇気が出た。
ゆっくりと上半身を倒して膝を立てる。そろりと膝を開くと、奥からとろりと蜜が
零れ出して甘酸っぱい香りを放つ。
「じゃあ、気持ちよくさせて?」
蝶を誘う花になった気持ちで両手を伸ばすと、甘い蜜に逆らえなくなったように淡色の
頭が胸元へ収まった。
最終更新:2009年10月31日 23:42