1-768-769 レンルリ3
「…あ、んん…っ」
ちゅくっ、下肢の間で水音が響く。ぎこちない動きで下へと下がっていった頭は白い
腿の間に埋まっていた。
「気持ち、イイ…?」
蜜を零す場所に唇を押し当てながら廉が問いかけてくるのに、頭を脚で抱え込むことで
返事に変える。ぬめった舌が蜜をすくい取るように蠢くたびに、小さな入口が収縮して
奥から蜜を溢れ出させるのだ。
「ゆび、入れる、よ?」
言葉とともに、指先が押し当てられる。
まだ何も受け入れたことのない場所に、ゆっくりと————。
「んあっ!!」
つぷ、と潜り込んでくる指。ぬめりを帯びた指は思いの外簡単に根本まで差し込まれる。
自分の中に感じる他人の温度。背中が泡立つほどの違和感に腰を引こうとして、粘膜の
擦れる感触に悲鳴を上げた。
「い、痛い?」
慌てて引き抜こうとする廉の動きに翻弄される。
「や、ちょっと…抜かない、でっ」
「え? あ、うんっ」
「…あ、ァ!」
途中まで抜き出されかけた指が、また奥まで戻される。内壁を擦られるたびに、
びくびくと体が震える。それが相手には続けて欲しいのだと誤解させたらしい。
「こーゆうのが、気持ちいい、の?」
きつく絡みつく場所を解すように、指が抜き差しされる。ピッチャーをやっている指は
長くて、あちこちが固くなっている。その指に中を擦り上げられると、頭の中がチカチカ
して言葉なんて思い浮かばない。
実際、自分にも止めて欲しいのか続けて欲しいのかすら分からなくなっていた。
最終更新:2009年10月31日 23:44