1-842-843 レンルリ5
関節の形が分かるような気がする。断続的にビクビクと震えているそこから、
するりと指が引き抜かれていくのを感じた。
「や……あぁ」
「オレ、も…っ我慢できな…っ」
抜かれた指を追うように押し当てられた熱い塊。火傷しそうに熱いそれが内に
入りたいと喘いでいる。
「あ、ま、待って…レンレンっ」
「ま、待てないよぅ」
へにょりと情けなく告げる声とは裏腹に、力強い腕ががっちりと腰を掴んでいた。
まだ息が整わないから待って欲しいのに、ぐい、と強く押し当てられて、入口がこじ
開けられる。
「く…ぅ…」
痛い、だけじゃない。熱くて、体が灼けそう。まだ強ばっている筈なのに、しっとりと
蜜で濡れているせいか、彼が強い力を込めているのか、徐々に固い肉が埋め込ま
れていく。
「待って…って、ば…ぁ」
仰け反っても侵入は止まらない。それどころか、逃げてずり上がろうとする腰
を押さえつけて、一気に奥底まで突き上げられる。熱さで、どうにかなりそう。
「あ、あああっ!」
耐えきれず上げた悲鳴に流石に冷静になったのか、ぴたりと廉の動きが
止まった。
「ご、ごめ…っ。痛い?」
そろりと瞼を押し上げると、情けない顔をして覗き込んでいる。下がった眉毛が
どうしようもなく可愛くて、愛しくてたまらなくなった。
ゆっくりと手を伸ばして、彼の首に手を回して胸元に引き寄せる。成されるが
ままに従うのに気を良くしてそのまま背中に手を回す。痛くない、訳じゃない。
けれどまだ我慢できるからーーー。
「へーき、だから。ゆっくり、して」
自分とは違う、筋張った体を強く抱きしめた。
最終更新:2009年11月01日 00:06