とても気持ちのいい春の日のこと廉とルリはちょっと郊外にある公園にピクニックに来ていた。
手を繋ぎ合い散歩をしたり広場でキャッチボールをして楽しく過ごしていた・・
ここまではよかったここまでは普通のカップルだった・・・
ちょうど正午をまわったあたりで「ぐぅぅぅぅぅぅ・・・」廉のお腹が盛大に唸りを上げた。
「レンレンお腹すいた~?」
「う・・うん・・」廉は恥ずかしそうに顔を真っ赤にして返事をした。
「うふふ・・・じゃあ、お昼にしよっか・・どこか木陰のベンチはないかなぁ・・・」
あたりを見回すルリ、公園の真ん中にある大きな木に目が止まった
ちょうどよく木の下にベンチが何個か設置されていた。
「だれかいるみたいだけど・・・いいよねレンレン?」
「う、うん・・・」
先客がいるようだったがまだベンチは余っていたのでそこにすることにした。
「ようし!じゃあ私ひとっ走り行って席とってくるよ!レンレンは荷物よろしく!」
言うが否やルリはダッシュでベンチまで走って行った。
「ま、まってよ~・・・」
荷物をもって廉はベンチに急いだ。
「とうちゃ~く!って・・・あれ?あなたたちは・・・」
「どうしたんだろうルリは・・・」
先にベンチに着いたルリはなぜか先客の前で突っ立っている。
廉は疑問に思いながらも近づいて行った。
「ルリ~、どうした・・のっ!!」
廉はようやくベンチに到着してルリがなぜ突っ立ってるかようやくわかった。


そこにはなんと西浦高校野球部のお母さん篠岡と廉の恋女房阿部がいた。
「あ、あああ安部君、なんでこんなとこに・・・」
「おぅ!三橋俺らはピクニックに来てたんだ。」
「そ、そうなんだ・・・」
「なんだ~私たちと一緒じゃない。」
「俺らはこれから昼飯なんだけど・・三橋達はもう食べた?」
「うぅん、これから食べるとこなの。」
「じゃあ三橋君たちも一緒に食べない?」
「え!・・・い、いいいいや二人の邪魔しちゃ悪いし・・・」
「え~なんで~?いいじゃない人数多いほうが楽しいよ?」
「そうだぞ三橋、一緒に食べようぜ!」
「あ~じゃあ、お言葉に甘えさせてもうらおうかな。」
「!!!!」顔が引きつる廉・・・
「どうしたのよ、レンレンなんか嫌そうじゃない?」
「そ、そそそんなことないよ・・・嫌じゃないよ!」
(それにしては、顔がおかしいな三橋のやつ・・・)
「じゃあベンチじゃなくて地面にシート敷いてたべましょ?」
「千代、俺らシート持ってきてたっけ?」
「ううん、タカ君がイラネーって言ったから持ってきてないよ?」
「あ、私たち持ってきてるから、出すね。」
「え、でも小さいやつだろ?」
「ううん、レンレンてお昼食べるといつも寝ちゃうから腕を伸ばしても十分なくらい大きいの用意してきたんだ。」
そう言ってルリが出したシートは4人でも十分余るくらい大きいシートだった。
バカでかいシートにお弁当を広げて丸くなって食べることにした4人・・・
(はぁ・・・結局阿部君達と食べることになっちゃった・・・ルリが暴走しなければいいなぁ・・・)
「レンレンどうかしたの?」
「な、なななんでもないっよ!」口がひし形になる廉・・・
(だから顔おかしいって・・・)
「まぁ、食べようぜ!もう腹ペコペコだ。」
「じゃあ開けるね~。」
「お、うまそう!卵焼きもあるな、千代の卵焼きうまいんだよなぁ。」
「へぇ~、篠岡さん料理上手ねぇ。」
「そんなことないよ~。」
「じゃあ私もあけるね~」
「わぁ三橋さんそのミニハンバーグおいしそう~」
「今日は気合入れて作ったからね味は保証するわ!」
「じゃあ真ん中に集めて皆でつつきましょ。」
「三橋・・あれやるぞ。」
「や、やっぱりやるんだ?」
「うまそう!」
「う、うまそう!」
「「「「うまそう!」」」」
「「「「いただきま~す!」」」」
一斉に食べ始める4人・・男2人は一心不乱に食べ・・
女2人はこれどうやってつくったの~?など料理の話をしながら食べている・・・

640 名前:レン×ルリ[] 投稿日:2007/08/08(水) 00:00:51 ID:M7kOPQLG
「あっ!タカ君ご飯粒ついてるよ。」
篠岡は阿部の頬についた米粒を手にとり自分で食べた・・・
「お、あんがと。」
「あ、これおいしいよ?」
「へぇ、どれどれ。」
「はい、あ~ん。」
「んぁ」むぐむぐと咀嚼していく阿部。
「お~うまいなこれ。」
「でしょ~。」
ご飯を食べながらイチャつく2人・・・
「レンレン!」
ビクゥ!!!盛大に廉の肩がビクついた。
「な、なに・・・?」
「私たちも負けてられないわよ!」
「はい!レンレン、あ~ん・・・」
(あぁぁぁぁ・・・はじまっちゃったよ・・・こうなるともう止められないんだよね・・・)
「あ、あ~ん・・・」ぱくりとハンバーグを口に入れもぐもぐと噛みしめる。
「どう?おいしい?」
「う、うんおいしいよ!」
「よかった~じゃあはい次はこれ。」
あ~んとまた廉の口に近付けるルリ・・・
「じ、自分でたべられるよぅ・・・」
「だ~め!レンレンすぐご飯こぼすじゃない。」
「うぅうう・・・」
「ふふ・・三橋君たちもラブラブだね。」
「そうだなぁ・・・」
と微笑ましく思っていた矢先だった・・・
「ほら今度はこっち・・・」といってルリは卵焼きを口にくわえて廉に近づけた。
「ひゃい、あ~ん・・・」
「ルリ・・・恥ずかしいよぅ・・・」
「ら~め!」ん~・・・と口を近づけていく
「むぐぅ・・」
廉は無理やりルリに口移しで卵焼きを食べさせられた
阿部と篠岡はその光景を見て凍りついた






最終更新:2008年01月06日 02:28