4-817-823 タジチヨ
「しのーか、おっぱい触らして」
「えっ!?」
田島と篠岡は付き合い始めて一ヶ月。
篠岡が田島の部屋に来たのは今日が二度目だ。
篠岡自身、全く何もないとは思っていなかった。
しかしこうも直球ど真ん中の台詞を言われては
どう返事をしていいのかわからない。
「はいどうぞ」と、胸を出すわけにもいかないし
彼氏と彼女の関係なのだから断る理由もない。
篠岡が返事に困っていると、田島が口を開いた。
「ダメならいーよ。しのーかの嫌がることしたくないし。
そだ!宿題教えてくんない?数学ってさ、しのーかの
クラスのが進んでんじゃん?」
田島はまくし立てる様に喋ると、机の上に教科書やノートを並べ始めた。
「明日当たるんだよなー」と苦笑いしながら教科書をペラペラとめくる。
田島らしくない行動に篠岡は余計どうしていいのかわからなくなる。
「しのーか」
ほんの少しだけ低い声で名前を呼ばれ、篠岡は反射的に顔を上げた。
「ホント、嫌がることはしない。おっぱい触りたいのも
ホントだけど我慢する。だから怒んないで」
返事がないことを怒っていると思ったのか、田島の顔は叱られた子供の様だ。
篠岡は少し近付いて、田島のシャツの裾をきゅっと掴んだ。
「怒ってないよ。どう返事すればいいのかわかんないだけなの。
田島くんがストレート過ぎるから…」
怒っていないとわかって田島は安心したのか
にっこりと笑って、シャツの裾を掴む篠岡の手をとった。
「しのーかはオレに触られるの嫌?」
「嫌じゃ、ないよ」
「嫌じゃないってことは、好きってことだよな」
田島は篠岡の手を引き、そのまま抱き寄せると、耳元で囁いた。
「ね、しのーか。おっぱい触らして。嫌ならオレのこと突き放して」
「そんなこと」
(できるはずない…)
篠岡はぎゅうっと田島に抱き着くと、か細い声で呟いた。
「いいよ」
田島は篠岡の肩を掴んで自分から引きはがし、じっと篠岡の顔を見つめる。
「ホント?いーの?」
篠岡は真っ赤になりながら頷いた。
田島の顔がキラッキラの笑顔になる。
「でっでも恥ずかしいから、服脱がないでもいい…よね?」
「へ?」
そう言うと篠岡はスカートからシャツの裾を出し
背中に手を回してブラジャーのホックを外した。
(えぇぇええ?服の上から触らしてもらうだけでよかったのに!!
な、な、生チチ触っていいってことー!?)
田島の目が物凄く期待に満ちていて、篠岡はますます顔を赤くする。
「あ、あのね、田島くん…」
「はいっ!」
「ガッカリさせちゃうと思うから先に言っておきたいんだけど」
「なに?」
「私、の胸、ちっちゃい、からね」
篠岡は真っ赤になって視線を逸らした。
「しのーか、すげーかわいー」
田島は篠岡を自分の膝の上に抱き抱えると、左手を腰に回して篠岡の体を支え
右手をシャツの裾から侵入させた。
篠岡の肌の感触を確かめる様にして田島の右手はするすると動いて行く。
田島の手が胸に到達し、少し遠慮がちに動く。
「すっげ、やわらけー」
柔らかさを確かめる様にふにふにと胸を揉んでいた手が突然止まったかと思うと
キュッと乳首を指で挟まれ、篠岡は思わず声を上げた。
「あっ」
「きもちいーの?すげー乳首立ってる」
「だって…田島くんが…触るから…」
するりと田島の手がシャツから出て行き、篠岡は恥ずかしくて俯いていた顔を上げた。
「田島くん…?」
「しのーか」
ちゅ、ちゅ、と啄むようなキス。
「ごめん。嫌だったらマジ突き放して。しのーか、かわいすぎる。反則だ!我慢できねー!!」
「え?きゃっ!」
一瞬体が浮いたかと思ったら、篠岡は田島に押し倒されていた。
田島の手によりシャツがブラジャーごとずり上げられ、篠岡の胸があらわになった。
「やっ、恥ずかし…」
反射的に胸を隠そうとした篠岡の腕を田島が掴み、それを阻止する。
「やぁっ」
恥ずかしくて涙目になる篠岡に優しくキスをすると、田島は両手で胸を揉み始めた。
「んんっ」
「しのーか、声もすげーかわいー」
「は、はずかしっ…」
「いただきまーす!」
「え?」
ぱくりと田島が左の胸に吸い付いた。
「あっ!」
ちゅうちゅうと赤ん坊の様に乳首を吸い上げる。
右の胸はムニムニと揉まれっぱなしだ。
「あ、やっ……んっ!」
ちゅぽんっと口が離れ、吸い上げるのをやめたかと思ったら
舌が乳輪をなぞるように動き始めた。何度かそれを繰り返し
乳首をペロリと舐め上げると、フッと息を吹き掛けられた。
一瞬の冷たい感触が篠岡を襲い、声が出る。
「あっ」
「次はこっち」
楽しそうな声でそう言うと、田島は今までしゃぶりついていた
左の胸をムニムニと揉み始め、ぱくりと右の胸に吸い付いた。
先程左の胸にしたのと同じ様に右の胸にも舌で刺激を与える。
乳輪をなぞる様に舌が動き、やがてちゅうっと乳首に吸い付いた。
舌の先で乳首を突くようにしたり、転がすようにしたり、田島の舌が器用に動く。
「んんっ…あっ」
「あーもー、しのーかマジたまんねー」
田島はちゅ、ちゅ、と篠岡の顔中にキスをしながら、両手で胸をふにふにと軽く揉んでいる。
時折指で挟むようにして乳首を摘み、その刺激に「んっ」と
篠岡が反応するのを見ては「かわいー」「たまんねー」と感想を口にする。
一方篠岡は、恥ずかしさと気持ち良さでいっぱいいっぱいだ。
「しのーか」
胸を揉む手が止まり、田島が名前を呼んだ。
篠岡が恐る恐る目を開くと、田島はすごく気持ち良さそうな顔をしていた。
「すっげーきもちいー。しのーかは?」
篠岡の胸に手を置いたまま、田島はにっこりと笑った。
その笑顔に見取れていた篠岡だったが、ふっと我に返った。
(や、やだ。すごく恥ずかしい!!)
篠岡は自分の胸に置かれたままの田島の手をどけると、もの凄い勢いで起き上がった。
そして、ささっと服の乱れを整え胸を隠し涙目で田島を睨み付けた。
「田島くんのバカ!服脱がないって言ったのに…」
「だってしのーかがかわいすぎるんだもん」
「う…」
「つーかチンコたっちった」
そう言いながら田島は立ち上がり、部屋を出て行こうとする。
「田島くん?」
「抜いてくる。しのーかは服、ちゃんとしといて。そのまんまだとまた襲っちまう」
田島がフラフラと部屋を出ていくと、篠岡は服を直し始めた。
(あ、あれって、あれ、だよね?あんな風に大きくなるんだ…。
それに抜いてくるって、その、そうゆうことで…
ってやだ!私ったら何考えてんの!?)
おわり
最終更新:2008年01月06日 19:44