266 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 17:48:17 ID:V5Q2WVHt
「カントク、かく乱作戦考えたんスけど。」
「何?阿部くん。」

試合前の相手校対策の打ち合わせで阿部は突然そんな発言をした。

「捕手って向こうの監督見るのも仕事じゃないスか。
だから、向こうの捕手もカントク見てると思うんですよ。」

阿部も常に対戦相手の監督をチェックしている。
いや、阿部の場合ベンチ全体をチェックしているわけだが。

「そうね。サイン出したかどうかは見るわよね。」
阿部の観察力に一目置いているモモカンは頷きながら賛同した。
「それで?どうやってかく乱するの?」

阿部は真剣な表情でしかし妙な手つきをしながら、説明をはじめる。

「だから、向こうの捕手がカントク見た瞬間に、こう・・
だっちゅーののポーズをしてください。とりあえず超動揺すると思うんで。
ウィンクもつけたらさらに効果的です。」

両手をぎゅっとVの形に突き出し、若干前かがみになるそのポーズを見て、
モモカンは周りの空気も凍る勢いで固まった。

267 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 17:49:17 ID:V5Q2WVHt

「・・・・・・・・・・・あなた、いくつよ?」

「は?それで、一つ注意して欲しいのが、こっちのベンチには見られないようにして下さい。
三橋が見ちゃったら鼻血吹いちゃって夏が終わるんで。
それだけは避けたいッスから。」

モモカンはおもむろにベンチに立てかけてあったバットを手に取った。

「・・・・・・・・・・・その作戦の成功率は?」
「向こうの捕手が巨乳派なら100%。美乳派なら0%です。
オレにはきかないんで安心して下さい。」

「こんの アホがぁ!!」

かっきーんといい音をさせてモモカンはバットを振り切った。



モモカンにケツバットを食らって吹っ飛ぶ阿部を目の端に捕らえた部員たちは

「また、阿部ケツバット食らってるぜ。」
「ホント、こりねえよな。」

すっかり日常と化したその光景に深々とため息をついた。

      • 終わり---

268 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 17:50:44 ID:V5Q2WVHt
トリ忘れた。ま、いいや。いやほんとサーセンw
目汚しスマソ

269 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 18:10:03 ID:YkOPIRDs
和さんには効果てき面

270 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 18:15:38 ID:QyRoLD3M
だっちゅーのwww
モモカンの「あなたいくつよ」つっこみ、ナイスw

271 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 20:07:37 ID:TK+nN4go
お願いします、「実行編~桐青正捕手の場合」をお願いします。

和さん、しんご・・・巨乳派
準、利央・・・微乳派
タケ・・・美尻派
迅・・・美脚派
山さん・・・なんかこう、特殊な感じ

そんな気がする。あくまで俺の予想。

272 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 20:37:55 ID:1hEavfBs
山さんのどこがどう特殊な感じなのかkwsk

273 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 21:02:55 ID:cF37lGS0
実際の所今の高校生はだっちゅーのは理解出来るんだろうか?
あれ何年くらいのネタだっけ?

274 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 21:12:16 ID:JDeEIkhL
モモカンの歳で、小学生の頃だろ<だっちゅーのww

275 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 21:13:08 ID:uxyGM9KZ
そろそろ10年ものでしょうか。
でも、高1なら幼稚園児ぐらいの記憶は楽に残ってないかなあ。

276 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 21:15:20 ID:V5Q2WVHt
このネタがわからん人は未成年ではなかろうか?

271 うっかり書いてしまったw

277 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 21:15:28 ID:QyRoLD3M
273
1998年に流行語大賞らしい。
阿部は小学校低学年くらいだろうから、ギリギリだなw
モモカンと同じ年の自分は余裕で分かるw

278 名前:実行編~桐青正捕手の場合 ◆VYxLrFLZyg [sage] 投稿日:2007/08/26(日) 21:16:38 ID:V5Q2WVHt
桐青ベンチは異様な雰囲気に包まれていた。
対戦相手は公立校。
新設のため一年のみ
監督は女。

そんな対戦相手に、今まで当たった事がない。
未知数の相手に、今までの経験値がどれほど通用するのか。
恐らくこちらは研究され尽くしているだろう。

しかし、この夏大、甲子園に行くのは俺達だ。
その決意だけは揺らぎない。
だが、どうしても。
負ける気がしないため、気合が微妙だ。

「手え抜く気ないけど、なーんかやりにくいなア。」
島崎の発言に、河合は焦って嗜める。
「オイ、そーゆーの下に聞かせんなよっ。」
「だからちっちぇー声で話してんじゃん。正直に言えよ?」
島崎はいっそう声を潜めて、続ける。

「向こうの監督、胸デケーよな?」

島崎の言葉に、河合は無言で頷いた。

試合開始後、静かに実行に移された西浦高校の精神かく乱作戦。
それに気づいた者は桐青ベンチには一人もいない。

試合中、西浦のサインの有無を確認するため
河合は西浦側の監督をちらりと見た。
「う・・・なんか見ちゃいけない気が・・・。」
「ふざけんな!相手監督見んのはオレのシゴトだ!」
両手で軽く自分の頬を叩き、改めて西浦の監督に視線をやる。

その瞬間。

河合のマスクが真っ赤に染まった。


279 名前:実行編~桐青正捕手の場合 ◆VYxLrFLZyg [sage] 投稿日:2007/08/26(日) 21:18:09 ID:V5Q2WVHt

しかもなぜか、島崎までグラウンドに突っ伏していた。

河合と島崎が退場してしまったことに、桐青ベンチはうろたえたが、
消えてしまった二人のためにも、
この試合負けるわけにはいかない。
新たな気合とともに、勝利への執念を見せる。

1死・2塁、3塁。
4番の青木に出た指示はスクイズ。
青木はゆっくりネクストからバッターボックスに向かう。
気合は十分。追加点は4番の使命。
ふと、西浦ベンチに目をやってしまった。
なにか、おかしい。
思わず、じっとみてしまった。

そこには

後ろ向きに羽交い絞めにされて、スカートを捲り上げられた西浦マネジ。
見事な脚線と申し訳なさげなファンシーな下着が青木の目に突き刺さる。

おびただしい汁を撒き散らして青木はうつ伏せに倒れた。
同時に、真柴も3塁で血の海を形成しながら突っ伏していた。

スクイズ、失敗。

280 名前:実行編~桐青正捕手の場合 ◆VYxLrFLZyg [sage] 投稿日:2007/08/26(日) 21:18:42 ID:V5Q2WVHt

7回裏、3振した高瀬をからかった山ノ井は
何気なく西浦ベンチに目をやった。

そこには。

なぜかシャツを脱いで、代わりにキャミ一枚の姿で
脇から二の腕のラインをくっきり晒している西浦マネジの姿。

顔が破裂するのではないかという勢いで噴出し
ゆっくりと倒れこんだ。


仲間の屍を超えてでも、桐青は戦わなければいけない。
涙をふき取って高瀬はマウンドゆっくりと向かう。
河合がいなくても、勝たなければいけない。
仲沢もゆっくり歩きながら、プレッシャーと戦っていた。
河合の代わりを務めなければいけない。
荷は重いが、それで負けなりなどしたら、
屍となった河合は天国でゆっくり眠れない。
墓前に供えれるものは、勝利という美酒のみ。

勝たなければ。


281 名前:実行編~桐青正捕手の場合 ◆VYxLrFLZyg [sage] 投稿日:2007/08/26(日) 21:19:29 ID:V5Q2WVHt

新しいバッテリーがここに誕生した。
マウンド上で二人が決意とともに勝利を誓う。
そして、西浦ベンチを憎憎しげに睨みつける。

視界に入ったものは。

キャミからシャツに代え、
そのボタンを4つまで開けた、西浦マネジの姿。

眩しい位に白い肌にさらに白いブラジャーと
申し訳なさげにこじんまりと存在する胸の谷間。

マウンドが血に染まった。



翌日。

地元新聞やテレビはこぞって前回優勝校の
一回戦敗退を報道した。


      • 終わり---
最終更新:2008年01月06日 13:17