5-401 小ネタ
黄色い太陽が、眩しい。頭が、クラクラする。
朝練は散々だった。
モモカンには「そんなんじゃ、次の試合投げさせないよ!」まで言われた。
早く寝なくちゃって思ったんだ。
でも、気になって寝られなくて、少しだけのつもりだったんだ。
聞いたことはあったけど、本物を自分が見れるなんて、嬉しくて。
でも、いけない事だったんだ。
フラフラしてる俺に、篠岡さんが優しく声をかけてくれる。
「大丈夫?三橋君体調悪いよね、昨日も暑かったし、寝られなかった?」
篠岡さん、なんて、優しいんだ!
俺、自己管理も出来ないダメピーなのに。
俺、もうしないよ。ちゃんと寝るときは、寝る。
しっかりして、ホントのエースになるんだ!!
「三橋君初めて観たんだよね、裏ビデオ。
昨日田島君にかりてたよね?
止められなかった?」
「!!!」
篠岡さんはすっごい笑顔で、
「マネジだから、知ってるんだよ!
でも、次に同じような事あったら、監督に言って」
篠岡さん目線を下の方に向け、何かを握る仕草をしながら、
「甘夏柑みたいに、こう、キュッと、ね?」
と、かわいらしく、首を傾げた。
マネジだから、知ってるんだよ!
最終更新:2008年01月06日 20:22