5-497-500 サカチヨ
「・・今日、買い物付き合ってくれてありがと。」
「うん、暇だったしねー。」
俺、栄口勇人。
今マネジの篠岡と買い物に来てた。何かグローブがほしいほしいと叫んでいて、
『選んでほしい』って言われたから、今日は買い物に付き合ってあげた。
最初は面倒くさいと思ってたけど、篠岡の笑顔が見れたからいっか。
無言の時間が続いた。
「あっ、そこで祭りがやってる!行こうよ!」
「えっ・・あ、うん。」
ギュッと腕を掴まれる。
その手を離さないでほしいと手を握り返し、俺ら二人は走る。
いやというほど、嫌なにおいが漂う。
焼きイカや、りんご飴のにおいが混ざっている。鼻をズビズビと鳴らしながら、
わた飴の屋台につく。
「わた飴たべよっ♪あ、栄口君は?」
「おっ、俺はいいよ。」
わた飴はピンク。女の子が食べてるものを男として食べるのはどうかと。
少し食べたい気持ちがあったが、押し殺した。
篠岡は財布を捜して探している。
行列の並んでるわた飴、後ろのヤンキーな女は「早くしろ」とぶつぶつ。
仕方ないなと、俺は財布を取り出す。
「おっちゃん、わた飴2つ。」
両手にわた飴がふさがってる俺。
篠岡にわた飴を渡そうとするが、受け取らないのでベンチにひょいと座る。
篠岡は俺のことを気遣ったのか、隣にちょこんと座った。
「・・なんで買っちゃうのぉ・・」
「え?だっだって、財布さがしてただろ?だから」
「・・少しは・・役に立たせてよッ・・いつも、私栄口君に迷惑かけてばっかで・・」
うる目になる篠岡を俺は抱きしめた。
何か、切なくて。愛しくて。
こんな感情がわいてくることなんて、前までありえなかっただろう。
それでも今、俺は篠岡を抱きしめたいと思った。
「・・栄・・口くっ・・」
「ごめん、俺早とちりしすぎちゃったね。」
「いい、いいの・・わた飴、くれる?」
「うん。」
しばらく祭りを満喫して、8時まで遊びほうけた。
さっきまでが、馬鹿らしかった時間のように感じる。
篠岡の家まで俺は送っていくことになって、また無言が続く。
さっきのように馬鹿さわぎしてるんじゃない。
朝みたいに、うるさいカラスが飛んでるわけじゃない。
昼みたいに、人がたくさん通ってるわけじゃない。
今は、夜だ。真っ暗の道に人通りは少ない。明るい時にきれいに見えるアスファルトの色。
でも前を見つめることができなくて、
篠岡を見ることもできなくて、今は下ばっかり向いている。
「・・栄口君、もう帰っちゃう・・?」
「え?・・うん、そのつもりだけど。まだどっか行くの?」
「私の・・・家は?」
「ッ!!!」
いきなりの事に俺は、一歩後ずさりして篠岡をぐっと見つめた。
篠岡はまたうる目をしながら「今日一人なんだもん」と呟いた。
ああ、怖いからだよな?そういうのだよな。
変な好奇心が沸いてる俺は誰なんだろうか・・自分だけれども。
自分を抑えきれなくなっているようで、篠岡をめちゃくちゃにしてしまいそうで、怖い。
「ごめん・・俺、さ。お前の家なんか行ったら、自分抑えきれなそうで」
「・・いいよ・・」
「は?」
「・・いいよ?栄口君なら。」
篠岡は俺の手を突然握り、目線をあわせようとする。
篠岡は背が低いから、俺と少し身長差がある。でもそんなの跳ね除けて、
静かに俺の唇に唇をつけた。
「・・じゃっ、お邪魔します・・」
「家族心配しない?平気なの?」
「う、ん。メール打っといた・・・」
こんなことあるなんて、想定してなかったから。
「明日くらいは夜遊びさせてよ」なんて笑顔で言ったらみんなそろってニヤリと笑いながら、
いいよって言ったんだもん。本当馬鹿でした、前言撤回させてください。
今頃いっても遅いのだけれど。
「あ、先上あがってて?お茶とお菓子もって行くから。」
「うん、オッケ。」
篠岡の部屋の扉を開ける。
高鳴る鼓動をギュッとおさえ、ベッドに身を任せる。
(ふう~・・今日は色々なことあったな・・)
ため息とともに、見えたのが篠岡の下着類。
- だ、ベ、・・だってベッドに普通下着なんて置くか!?
ああ、何反応してんだよっ。赤くなる頬を必死で必死でかきけそうとするが、
時はすでに遅し。
「おまたせー、はい。お茶でよかったよね?それと、くずきり。」
「あっあっ、ありがとう・・」
さっきより高鳴る鼓動、もうだめだっ・・
「今日、本当に楽しかった。ありがとう!」
「うっ、うん・・」
また、俺と同じように隣に座る篠岡。
- ベッドにちょこんと座ってる腕を取り、無理やり仰向けにさせた。
「篠岡・・ごめん・・もう、俺無理だ・・」
「さっ、栄口君・・」
「いい?篠岡となら俺もいいから。」
「う、ん・・」
篠岡は自分に身に着けてるものをすべてとりはじめる。
俺もベルトをカチャカチャと音を立てながら、下におそるおそる下げていく。
チラリチラリ見える、篠岡の胸。
興奮が抑えきれなくなってくる。
篠岡は俺の顔を見て、にこりと笑った。
俺のアレを手で触り口で苦しそうにしながら舐めている。
「ごめん、嫌でしょ?」
「・・うう、ん・・栄口く、ん、の・・こと、好きだか・・ら!」
三橋のように、おどおどしてるわけではない。
が、俺のを舐めているせいでこんなしゃべり方になってしまうのだろう。
「・・しの・・おかっ!イイ、よっ・・きもちっ・・」
「栄口く・・んっ・・」
「ごめん、俺・・も・・イク・・」
早くなっていく手。俺はそれに対応ができず出してしまった。
「・・篠岡、今度は俺がやる・・」
「・・・うん。」
乳首をぐっとつまむ。
篠岡は甘い吐息を漏らし「やめて」と叫ぶ。
だが、俺はやめれない。
乳首をつくのをやめ、おっぱいをもむ。
「や・・めっ・・!気持ちよす・・ぎ・・て!」
「まだまだだよって。」
俺がわざと不気味な笑顔を浮かべると、
篠岡はまたうる目になる。かわいいやつめ、にっこりと本当の笑顔がもれる。
篠岡が震え始める。
「うっ、気持ち・・イイ・・しっ、下も・・おねが・・い!!」
「・・篠岡はだめな子だな。」
「ごめんなさ・・いぃ!」
俺のでかくなったアレをだすと、篠岡はにっこりと笑う。
「こんなに大きくなったんだ」とうっすら笑顔を浮かべた。
その姿がなんとも愛しくて。
俺たちは、夜中。
ずっと甘い吐息を止められることはなかった。
終。
最終更新:2008年01月06日 20:36