キム・ユリにとって「主君の太陽」は、本当に特別なものだった。会話をするだけで楽しくなる先輩に会える機会であり、素敵な後輩もたくさんできたという。 そして、これまで披露してきた演技とは全く異なる役を演じるというプレッシャーを乗り越えることができた機会でもあった。終始楽しかった撮影だったが、最 後だけは寂しさが押し寄せた。
「最後の撮影は、ガンウ(ソ・イングク)と漢江(ハンガン)で撮影をしました。場所も漢江だと感受性が敏感 になりましたね。このシーンが終わればイリョンやガンウともお別れだと、本当に終わってしまうのかなと考えると寂しくなりました。ソ・イングクさんに『今 日が最後だね。このシーンが終われば』と言いながらメイクをしてもらおうと座っていると涙が出ました。思っていたよりずっと寂しい気持ちでした。撮影が終 わると皆、すっきりした気持ちが半分、寂しい気持ちが半分だと言いますが、私にはすっきりした気持ちはありませんでした」
他の俳優もそうであるように、キム・ユリのデビュー当時も順調ではなかった。2006年にデビューを果たすも、2012年にSBS「清潭洞(チョンダムド ン)アリス」に出演するまでは紆余曲折も多かったという。これについてキム・ユリは「元々前向きな性格なので辛くはありませんでした。今考えてみると私は 中古の新人でしょうか?」と率直に話せるほどしっかりしている。
ここ1~2年の間、キム・ユリは存在感のある役を続けて演じた。特に「
主君の太陽 DVD 」のテ・イリョンは誰が見ても大ヒットだった。クールでありながら何食わぬ顔の持ち主であり、気さくな上にキュートな言葉遣い、これらがキム・ユ リの演技の中に全部溶け込んでいた。それにもかかわらずキム・ユリは「私はまだまだです」と語る。「街でよく気づかれるのでは?」という質問にキム・ユリ は「役柄として覚えてくれていることが嬉しいです。街で『キム・ユリだ!』と気づいてくださるのももちろん嬉しいですけど、『テ・イリョンだ!』と言って くださる方がもっと嬉しいです」と答えた。特に、キム・ユリとテ・イリョンが同一人物であることに気づかれない場合に達成感があるという。
クー ルでシックなトップスター、テ・イリョンは去り、キム・ユリだけが残った今。キム・ユリは謙虚そのものだった。「やってみたい役はあるか。一緒に共演した いと思う役者はいるのか」という質問に「呼んでくだされば何でもやってみたいです」という答えが返ってきた。「まだ私は何かを計算するようなレベルではな いので」という素直な発言ではばからずギャップのある魅力を披露した。共演してみたい役者は「多いので一人一人のお名前を挙げることはできません」と述べ ながらもキム・ユンシク、チェ・ミンシク、ソン・ガンホなどの名前を並べ、目を輝かせた。
最終更新:2018年05月14日 12:54