日時: 2012/03/19 22:33
名前: おにやなぎ
まずは個別評価から
>クリアー・ドレッド・デーモン
戦闘を行うモンスターの効果と、攻撃時の魔法・罠を無力化。単体としては悪くない性能なのですが、特殊召喚やリリース軽減の類を持っていないため出しにくさが欠点という、最近のストラクでは珍しい立ち位置です。モンスターをセットされることが多い【クリアー】において戦闘を行うモンスターの無力化は大きいでしょう。
クリアー・ワールドを用いる場合は陵墓との両立は難しいため、リリース要因はしっかり確保しておきたいところ。悪魔族なのでヘルエンプレスデーモンとのかみ合わせも悪くないかも。とはいえパペットマスターでも使わない限り両立は難しいでしょうが。
>クリアー・ヴィシャス・ナイト
アバターを含めない事でループを回避していると思いきや、攻撃変動にしっかりついていくクリアー・バイス・ドラゴンとのループに陥ってしまいます。まあそれはアバターも同じなわけですが。
リリース軽減効果は容易く使えますし、耐性はないですが戦闘面の性能は文句ないです。同種族に不死武士がいるのでクリアー以外での採用もできるかも。
>クリアー・デスペアー・ミラージュ
クリアー専用のダブルコストモンスター。クリアーは全て闇属性なのでダブルコストンでも同じ事はできますが、このカードはクリアーワールドの影響を受けない上にドロー効果までついているので無理なく使えますね。単体で1900の攻撃力も持ち、もっともこのカードが重要になるデーモンと同じ種族なのも高ポイント。あとはどうやって場に持たせるかが問題になりそうです。ヘルウェイパトロールで特殊召喚は・・・無謀か。
>クリアー・マリシャス・マジシャン
クリアーのテラフォーマー。ついでにサルベージもでき、破壊耐性も持つので悪夢再び対応の守備力まで存分に生かしきれます。攻撃力も2100と高く、ワールド下では戦力としても結構期待できます。闇属性なのでサモプリとの相性も良く、タナトスやナイトメアのエクシーズまで狙えるのも利点。
>クリアー・フレーム
単体で下級クリアーを特殊召喚でき、ミラージュを蘇生すれば即座にアドバンス召喚が可能になりますが、それが見向きもされない程後半の効果が強力。わずか1枚でデーモンやヴィシャス・ナイト、バイス・ドラゴンの特殊召喚が可能で、特に奇襲性が備わった後ろ2つは凶悪。少ないカードで実戦級にまで持っていかなければならないストラクにおいてはこの手のカードは重要です。
>属性操作-アトリビュート・コントロール
属性を両立させる永続魔法。さすがにこれ1枚を消費してシンクロやエクシーズ補佐までする余裕はなく、クリアー・ワールドの効果の多くが受動的、もしくは相手ターン中の効果なので即効性があまりないのは難点。それでも光属性を宣言すれば即座に手札の確認が可能ですし、処理しにくいエクシーズを無力化して闇属性に変えてしまえばほとんど攻撃ロックしたも同然です。相手の場にモンスターを縛り付けるデモチェはもちろん、除去に弱い立場なのでヴェーラーまでしっかり積んでおきたいところ。
>クリアー・ディメンション
クリアーワールドによる縛りを一時的に解除してしまいますが、普通に2枚程度はドローできるのでなかなか強力です。ワールドの性質から即座にサイク等で撤去されてしまうので、もったいぶらずに2、3枚ドローで済ませてしまいたいところ。一応フリチェなのであらかじめセットしておくとある程度安心できます。
ドリアードの送り付けで5ドローはさすがに無謀か…
>クリアー・ゾーン
クリアーワールドが破壊されると道連れになってしまいますが、クリアーデッキでは相手限定のスキドレと高い制圧力を持ちます。これでさらにワールドが除去対象になるので、ランク8エクシーズを狙う事もできるSinスタダでも入れておくと安定するでしょうか。ていうか無効化は相手限定なので自分のクリアー以外のモンスターの効果は保たれるのがポイント。
>総評
トマト、ジャイアントウィルスが3積みと、これも昔を思わせる配分です。キーカードのワールドも2積みと良心的ですが、結局3箱買うと余ってしまうのが残念。
リリース要因になるダブルコストンや終焉の焔、クリアーワールドとのコンボになるトーチゴーレム、リクルーターが多いため肥えやすい墓地をドローに変換する貪欲な壺、終わりの始まりなど、使いやすさはともかく統一性は結構ありますね。再録分もトーチーやリローダーなどデビルズゲートとかぶらないように配慮がされているのもポイントが高いです。トレイン収録も人によっては嬉しいはず。DTで再録されているとはいえ、どうせなら幻銃士あたりも入れてほしかったかも。前述のデモチェも、イメージ的にも効果的にも合致するので闇の呪縛のついでに入れてあると需要が増したと思います。あとバイス・ドラゴンは一応ドラゴニック・レギオンにも再録されて…ネタっすか、そうっすか。
逆に悪夢再びは新規カードで使うとはいえ対応モンスターが4体と問題になりそうな感じ。暗闇の呪縛、デビルズゲートにも収録されているのでここに入れなくても良かったという印象です。
一箱で回す場合、リリース要因と加速要因が多いため回しやすくはあるはず。ですが、魔法・罠の除去がほぼできず、切り札が若干不足しているため決定力のなさに悩まされるでしょうか。あと、罠の汎用性が低いため防御にも問題が出てきてしまい、クリアーワールドの効果はこのデッキではそこまで生かせないかもしれません。実用性はともかくフィールドバリアでも入れておくといいと思います。それか罪つながりで前述のSinスタダとか。
クリアーデッキを作る場合、下級が2種類とかなりというか相当不足していますが、バイスから始まったコントローラーの保護が効いて、他のカードでそこそこ賄えそうです。再録も含めて出張可能なカードが多いためパーツ取り感は否めませんが、藤原ファンにとっては満足の行くデッキにたどり着けると思います。
日時: 2012/03/16 23:04
名前: ヘブンズソード
クリアーシリーズか・・・これもなんか上級者向けのテーマな気が・・・
クリアー・ドレッド・デーモン
生け贄軽減効果がないので出しにくいですが、出せばあっという間に制圧ができるでしょう。
クリアー・ヴィシャス・ナイト
アバター同様戦闘では文句なしの無敵さを誇りますが、耐性がないのが難点。
クリアー・デスペアー・ミラージュ
アタッカー兼ダブルコストン。悪夢再びで回収できる上、アタッカーにもなり、リリース軽減のないクリアー・ドレッド・デーモンを出すのに役立ちます。このデッキでは3枚必須ですね。
クリアー・マリシャス・マジシャン
クリアー・ワールド下ではアタッカーになり、クリアー・ワールドがなければサーチできるのでクリアーシリーズではディスペアー・ミラージュと同様3枚積み必須です。
クリアー・フレーム
メインは前半より効果でしょう。条件であるクリアー・ワールドはマリシャス・マジシャンでサーチできるので難しくありません。
属性操作-アトリビュート・コントロール
ちまちまモンスターを選んでも即座にエクシーズ及びシンクロされてしまうのが難点。
クリアー・ディメンション
アトリビュートコントロールを使うことで複数のドローが可能になります。強力な効果なので是非ともアトリビュートコントロールを使いたいところ。逆に言えば、この手のカードがなければアトリビュートコントロールがあまり機能しない。
クリアー・ゾーン
クリアーデッキでは実質相手だけのスキドレですね。このカードを発動すると相手はクリアーワールドを破壊しに来るのでフィールドバリアやカウンターなどで守りたいところ。
総評
ジャイアントウイルスやキラートマトと複数積まないと意味がないカードが3積みされていて、上級クリアーを出すのに難しくはありません。また、デッキが比較的統一されていて結構いいと思いました。
が、欠点は除去カードが少ないのと、キーであるクリアー・ワールドを守るカードが少ないのでそれらを改善すると良いでしょうか。
以上、ヘブンズソードが評価させていただきました。
日時: 2012/03/23 23:44
名前: かるめる
挨拶忘れてた。かるめるです。
*カード個別評価
-クリアー・ドレッド・デーモン
手札、墓地のモンスターの効果を除けば殆どの相手の手を封じる事が出来ます。召喚には一苦労しますしフィールド魔法に専用のものがあるので俺大好き陵墓を使いにくいのは非常に痛い。戦闘に強いだけと言う脳筋、準バニラと言った言葉が似合う、微妙なモンスターです。
やはり戦闘以外に価値を見出すなら今作のサポートに期待するしかないでしょうか。
-クリアー・ヴィシャス・ナイト
クリアー・バイス・ドラゴンと比べて使いやすくなっているものの爆発力は減退し、一応ある破壊耐性もなくなっています。
直接攻撃と破壊耐性を天秤にかけるともはや好みの問題かも。
-クリアー・デスペアー・ミラージュ
軽いクリアーワールドデメリット回避モンスターです。ドロー効果は使えればラッキー程度に思っておきましょう。
一応それなりの攻撃力は持ち合わせているようですが、やはりワールドのデメリット回避で使われるのが一番でしょう。
-クリアー・マリシャス・マジシャン
と思ったらいきなりミラージュのいいところを殆ど奪ってしまうカードが登場しました。こちらはサーチ、サルベージに加えてクリアー・ワールドの防衛にも一役買いますので、クリアーワールドとの結束力が全く違っています。クリアー・ワールドのしょぼいデメリットも積み重なればそこそこ痛くなってくるので、そういったデッキでは積極的に採用しましょう。
-クリアー・フレーム
クリアー・ワールドがあれば上記のような強力カードが簡単に特殊召喚できます。ともかく【クリアー・ワールド】構築の最大の動機になり、【クリアー・ワールド】は戦闘のスペシャリストとして君臨することになるでしょう。
-属性操作-アトリビュート・コントロール
A・ジェネクス・チェンジャーの永続魔法版であり、使い方もそちらに。
一応召喚権がいらないのが利点で繰り返し使えないのとダクバなどサルベージが効きにくいのが難点。
-クリアー・ディメンション
クリアー・ワールドのデメリットがしょうもないのでこのカードでドローに変換しながら相手の属性サポートを打ち消していくのが主な戦術になるでしょうか。フィールドで属性を参照するようなデッキでは大打撃を与えられます。
-クリアー・ゾーン
相手限定のスキドレ。だんだんクリアー・ワールドが天空の聖域になってきたぞ…。
*ストラクチャーデッキ評価
-プレイするデッキとしての完成度
新規カード8枚のうち5枚が強力なカードですので、そういったパワーカードに頼りながら戦っていくのが主な戦術になるでしょう。
特に強力なのがクリアー・フレームとクリアー・ゾーンで、このカードがあれば相手の動きを封じながらこちらは強力モンスターでフィールドを制圧と言う流れも充分できそうです。
問題点と言えば、墓地リソースを喰うカードが貪欲、終わ始がありますがこれら両方をあわせると12枚もの墓地が必要になり、上級の多さ、クリアー・ワールドがないと機能しないカードが多いこともあいまって非常に事故の危険が付きまとってくるデッキになります。
この構築ですと1箱で戦うのは難しくせっかく三枚入ったキラー・トマト、ジャイアントウィルスを大量に余らせることになってしまうのは残念なところ。
他にも微妙な進入禁止、セキュリティー・ボール、闇の幻影、闇の呪縛と言ったカードが厳しさを増しています。
-対象プレイヤー(初心者、中級者、上級者)の力量に合ったプレイング難易度
【天空の聖域】と同じようなテイストでありながら、それ以上にフィールド魔法に依存していることから構築難易度は非常に高いと言えます。
問題なのはクリアー・ワールドの無能っぷりであり、天空の聖域と同程度かそれ以下という体たらくがテラフォーミング大量投入をはばからせます。それでもこれがなければ機能しないカードが多すぎるのでこういったカードを投入せざるを得ないというもどかしさがあります。
また転生の予言と言った、適当に使うとジリ貧になるようなカードも投入されており、少なくとも初心者が手を出せるカテゴリではありません。
まあ、運ゲーじみた構築に傾けるなら中級者でも扱えるかもしれませんが、このデッキの強力サポートを最大限生かすならやはり熟練者の知恵が必要になってくるでしょう。
-収録カードの配分バランス(関係ないカードを配分している、高値カードを配分しすぎている等)
属性操作-アトリビュート・コントロールをA・ジェネクス・チェンジャーにし、必要性の薄いクリアー・デスペアー・ミラージュやそんなにクリアー・バイス・ドラゴンと運用方法が変わらないクリアー・ヴィシャス・ナイトを抜けば5枚で、正直なところ新規枠に8枚裂く必要があったかと言うと疑問には思います。
再録カード自体はトーチ・ゴーレムとバイス・ドラゴンが目を惹くのですが、それ以外のめぼしいカードは新規に寄っていて、個人的には購買意欲は高くはありません。逆に無難とも言いますが。
-コンセプトと内実の合致
コンセプトは「闇属性サポートとクリアーサポートを駆使しながら戦い、手札を増やしてクリアー・バイス・ドラゴンを維持してクリアー・ワールドで一方的にデメリットを相手に押し付ける」と言う体裁をとっています。
ですが手札を増やすために貪欲や終わ始を入れるのはこのデッキには多少無謀ですし、それ以上に暗黒のミミックのような何の役にも立たないに近いカードが収録されているのでかなりこじつけに近くなってしまっているのは残念。
またクリアー・ワールドのデメリット押し付け自体が非常に弱いため、「クリアー・ワールドで相手にデメリットを与える」というコンセプト自体が成立できていないため、この場合正しいのは「クリアー・ワールドを発動している状態でのクリアー・フレームなどの強力なサポートカードを駆使して攻めながらクリアー・ゾーンの拘束力を駆使して相手を完封する」と言ったものに近いでしょうか。
ともかく、クリアー・ワールドが弱い点には注意しましょう。
-その他感想
原作イメージである「無属性」を完全に廃して闇属性のサポートを取り入れたおかげでデッキコンセプトをそこそこまとめたことに対して原作を完全無視したこのストラクチャーデッキは個人的にかなり物議を醸しそうな内容と思います。
原作イメージを引き換えにしてデッキパワーを得るというのは悪魔に魂を売った人間のように思います。と言うのは単なる感想。
最終更新:2012年03月23日 23:45