
カミュ 「そこまで!勝負あり!このブルーミングバトルの勝者はナタク・ヴリューナだ。」
べルン 「負けてしまいました……。」
ナタク 「ふはははは~!やはりエクスペンドは最強なのだ!」
カミュ 「ベルン……。貴様、手を抜いたな。」
ベルン 「いえ……、まさか……、そのようなことは……。」
カミュ 「また怠け癖が出たな。罰として校庭100周だ。逃げられると思うなよ……?」
ベルン 「……!?はい……、わかりました。」
カミュ 「よし、それでは行って来い!」
ナタク 「うぅ……。」
カミュ 「どうした……。何やら不服そうだな……?」
ナタク 「当然であります!ブルーミングバトルをしていた相手が本気ではなかったなんて……。これは名誉なき勝利であります!」
カミュ 「それに関しては私の教え子がすまないことをした。きっちりと再教育をしておこう。だがな……、もしベルンが死に物狂いで戦っていたら、おそらく貴様は負けていたぞ?」
ナタク 「そ……そんな……。お言葉ですが、エクスペンドであるワタシは、ベルン殿に負けている身体能力は一切ないはずです!」
カミュ 「全くもってその通りだが……。ふむ、言葉より実践のほうが早いな。エクシード無しでここで組手をしよう。ベルンよりさらに身体能力で劣る私が貴様に勝ってみせよう。」
ナタク 「そこまで言われたら、黙っていられません!本気で行きますよ、特別顧問殿!」
「ま……負けた……?」
カミュ 「言っておくが、何回やっても結果は同じだ。」
ナタク 「ど、どうして特別顧問殿に身体能力で勝るワタシが……?」
カミュ 「貴様は些か直情的過ぎるのだ。攻撃も単調の上、抑揚がない。その身体能力を活かす隙など与えんよ。」
ナタク 「……そんな。」
カミュ 「だがな……、貴様は運がいい。このカミュの指導の元、これから成長できるのだからな。」
ナタク 「い……いいんですか?」
カミュ 「貴様は風紀委員会に所属しているのだ。当然、私の指導を受ける権利がある。だが、私の指導は甘くはないぞ!ついてこれるか?」
ナタク 「と、当然であります!特別顧問殿の指導の元、エクスペンドとして、更なる成長を遂げてみせます!」