政治的な活動
978年/21年前:即位、ホヅカサヅチオオキミと名を改める。主立った大神官や《祝刃守》を『神のお求めのところになった』とし、一斉に粛清する。この時、最高権力者であったカガリ族の族長も『神のお求めのところ』となり、カガリ族の発言力も一気に縮小。他の大神官たちの反対をも押し切り、すぐさまステラクスからの食糧の輸入を公認する。同時に、『南北の壁』の関所の通行条件を緩和。南部で密かに形成されていたヒルディカ人街も公に認め、鉄鉱石や鉄器の優先的な輸出を約束する代わりに人頭税を課す。
979年/20年前:ヒルディカ人自治地区の設置。ヒルディカやクレスティンとの技術提携の書面に署名。
980年/19年前:長男を出産するが、ひと月と経ずヤギホ国内での活動を再開。大神官の大反対を押し切り、各地の関所の通行条件を緩和。ヤギホ国内で商売を営む者にヤギホ人・外国人問わず利益に応じた納税を義務付けると同時に南部の職人との積極的な交流を奨励し鉄器や鉱石の貿易額を増やさせることに成功。しばらくして半年ほど表舞台から姿を消すが、この頃化学について学んだとも言われている。
981年/18年前:ウワナタケオミが正式に《護人》となり、外交の場には必ず彼と彼が新しく編成した《祝刃守》の一団を護衛として連れ歩くようになる。
982年/17年前:「火の山の神の父である最高神と契りを結んだ女王」として次期女王の長女を出産、国内では誰もが女王として認めるところとなる。共同統治地域への外遊、各国の要人にヤギホがテロリズムに力を貸さないことを約束する。
984年/16年前:次女を出産するが休暇は取らなかったため、超越者としてよりいっそう信仰を深まらせる。軍人の再編制、常備軍を組織し、各地に官吏としての神官だけでなく在郷軍人も割り当てる。下武士の実情を把握するために各地へ《祝刃守》を派遣、最終的には傭兵としての輸出を目的とした下武士への教育・訓練施設を設ける。
986年/13年前:次男を妊娠していたが、臨月の状態でも神殿に各国の要人を招き子供たちを紹介するなど、外交に対して積極的に過ごす。下武士の輸出に関する法制度の整備。
987年/12年前:王立工房で国内での火薬の生産に成功、火の魔法が必要なくなったため密かに奴隷労働をさせられていた妖精たちや魔女たちを解放する。
988年/11年前:職人や軍人・上武士の指定の中でも特に優秀な者を集め、火薬について勉強できる教育施設を作る。神官組織も再編成し、教育や文化に関する省庁を創設。
989年/10年前:クレスティンの援助により、大砲を鋳造するための巨大な炉を建造。国内の職人たちに莫大な奨学金を与え、大砲の仕組みを完成させる。
990年/9年前:大不作の年となるが、ステラクスからの食糧の輸入により国民たちに糊口をしのがせる。似たような冷害の発生した過去数百年の中でもっとも餓死者の少なかった年であるといわれている。娘たちの身売りを阻止するため、国外へ出る者に対する審査を一時的に強化。人身売買の業者として疑わしい者は次々と『神のお求めのところ』になったとし、身寄りのない娘たちには大通商路沿いの商家で下働きをしながら勉強できるよう娘を引き取った商家への税を軽減する措置を取る。
991年/8年前:各地に派遣した神官や軍人を中心に学校を設立。前年の不作により職を失った農家の子弟を集め、武士として教養と武術の訓練を施すよう指示。少女たちに対しても鉄の研磨や教養を教えるための学校を作る。
993年/6年前:国営の銃工場が増え、少女たちの働き口が増える。
997年/2年前:空白地帯への壁の侵出に対抗して国境の警備を固めるが、身分の明らかな者が流入することを断つことはない。
999年/現在:ルベルムリリーとの国交樹立のため各部署と折衝中。アガデスタの動向にも注目している。どうでもいいが、国際会議でうっかり女性統治者同盟を結成したいとか何とか言ってしまったらしく、アスタリカ・ヘクスラント・ルベルムリリー・ラステロイ辺りとの女子会の幹事をやるとかやらないとか、お前ら政治しろ。
半生
生年:不詳。
975年ごろ/24年ほど前:現在の《護人》であるウワナタケオミがホヅカサヅチヒメ(当時)の専属の《祝刃守》となったといわれている。
976年/23年前:長姉が病死する。
977年/22年前:次姉が事故死する。
978年/21年前:先代の女王であり母であるヒコガネマホオオキミが『神の火の山』にて『神のお求めのところ』になったことにより自らを贄として火口に身を投げる。この時、当時大神官の長でありカガリ族族長であった生みの父オサヒロナオミと《護人》であった育ての父イワナリマスラヲもヒコガネに殉死している。三女であったホヅカサヅチヒメが即位し、ホヅカサヅチオオキミと改名。神官や《祝刃守》には母親や姉たちが次々と急死したことからホヅカサに疑いの目を向ける者もあったが、いずれも『神のお求めのところ』になる。
980年/19年前:『神のお告げ』のとおり長男を出産、幼名をアカルマロと名付ける。数ヶ月後、次の女王を産むために従兄でもあるカガリ族の大神官補佐の青年ミノリアヤヒトと結婚するが、この夫は半年とせず『神のお求めのところ』になる。
981年/18年前:夫ミノリの死の後半年ほど寝殿にこもっていたが、何をしていたのかは明らかにされていない。復帰直後、ウワナが正式に《護人》就任。
982年/17年前:『神のお告げ』のとおり長女・カグホムラミシロヒメを出産。これを機に国民が「火の山の神の父である天空の神と契りを結んだ女王」としてホヅカサの神聖性を認める。
984年/16年前:『神のお告げ』のとおり次女・テルマドハライヨヒメを出産。
986年/13年前:『神のお告げ』のとおり次男を出産、幼名をクロガネマロと名付ける。長女カグホへの英才教育を開始。
989年/10年前:『神のお告げ』のとおり三女・ハルシラミカゲヒメを出産するが、1歳になる前に病死。
994年/5年前:長男アカルが元服、名をタケハヤヒコと改めさせる。
999年/現在:長女の婿と次女の嫁入り先を探し始める。
神のお求めのところになってもいいひとだけご覧ください。
最終更新:2015年07月26日 20:05