概要


遥か昔より現存している種族であり、ルベルムリリーの大半の人口を占める。
元はラストロイに住まう花や樹木の妖精と同じ祖先を持つと言われており、進化の過程で人間と似た姿と人間に持たぬ人外としての美しさを得たと思われる。

ルベルムリリーという国が認識される前は草原の花人の部族と密林の花人の部族と山岳の花人の部族に別れていたとされており、この三つの部族が諍いと合併を繰り返し、現代のルベルムリリーの礎が完成されたと言われている。

生体的特徴


  • 男女比率は9対1程であり、10人花人の子供が居れば1人は男の花人が混ざる事が有る。
殆どが美男美女で占められており、花人が集うと何とも華やかな雰囲気が漂う(ただし性格に問題を有している者も多いのが事実ゲッフゴッフ)
ちなみに花人の体躯はスレンダー体質の者が多いが、ふくよかな肥満に近い体躯の者も存在する。

  • 大きな特徴として頭部に根を根付かせており、花を咲かせる事が上げられる。魔力を多く有している者程咲かせる花の種類が多いとされており、体調や感情が高まると花々は咲き乱れ、時に果実を実らせる事も有る。
咲かせる花の種類は少なくても一種類、多いと五種類以上に渡る事も。花人個人の代名詞とも言える花が有り、産まれて最初に咲く花がその個体を象徴する事になる。
  • 子供の時分は小さな花が咲く程度であるが15歳程になると大きな花が咲くようになり、大人として見られるようになる。
花人の中では美しく大輪の花を咲かせる花人程美しいとされており、特に嫁入り前の娘達は両親により多大な愛と手入れを受け、美しく花開いてゆく。(ルベルムリリー内の美醜は頭に咲かせる花の状態の良さで決まる傾向が強いようだ)

  • また、二次性徴を迎えた男の花人は額かこめかみに近い部分より太い枝(樹角/じゅかく)が生え、この角が生える事により大人の男であるとされている。
この樹角は膨大な魔力が宿っていると言われており、角が例え折れたとしても数か月で再生されるため、かの昔はこの角を求め花人の乱獲が行われていたと言われている。
樹角を折れるとその花人は魔力のバランスの崩壊により一週間から一月の間伏せってしまう事が有る。現在国内で所有されている男の花人の大半は主の手により樹角を折る事を義務付けられている。

  • 植物としての特徴も受け継がれており、日中は二酸化炭素を吸い酸素を排出し夜は人間と同じ呼吸を繰り返している。
また、汗や体液は甘みを持ち、体臭は華の香がする。多幸感が強いと甘みや香りの良さも比例すると言われている。

  • 後述する能力などから植物や大地、水の魔術とは相性が良いが火や乾燥にはめっぽう弱く、特に砂漠地帯が続くアガテスタ等では暮らす事が非常に難しいとされている。

  • 胎生で子供を産む。また愛のつる草と呼ばれる植物を使用する事により同性同士での花人でも妊娠・出産が可能となる…ただし男の花人は子供を出産すると死亡するケースが高いため殆どが命掛けの行為となると思われる。

  • 寿命は100年から150年程度。
300年近く生きた花人の記録も有るが同時に病気などで成人する前に亡くなるケースも存在する。

魔法と異能について

妖精達が魔法を使うように、魔女たちが魔術を操るように、花人達も大地と花の力を操る事が出来る。
その殆どが殺傷能力の無いものであるが、戦いに転用できる力を持つ者も居る。
以下に多い例を上げる。

  • 植物との対話
花や樹木などの植物と対話する事が出来る。自らを象徴する花としか話せない者から数多の花々と討論を繰り広げる事が出来る者まで幅広い。

  • 魅了
香りや声により、人間や動物を魅了させる力。基本的には自分へと作用するが時折他者へ作用する者も居る。

  • 治癒能力
自らの生命力を糧に他者の治癒能力を高める力。

  • 植物の使役
文字通り植物を操る能力。

  • 花装
特殊な花の蜜や花弁を使い武器や防具を作り上げる力。騎士団に身を置くものにはこの力を持つ者が多いとされる。

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最終更新:2015年04月14日 22:18