アメリカの覇権衰退があっても安保条約や日本との貿易はまだ続くはずだと言うのが大半の日本人の考えではないかと思われる。ある意味ではアメリカ依存症であるのかそれともなければ戦後、右翼も左翼も対米従属を基本とした政策を遠まわしにアナウンスし続けたために日本人は洗脳されたのか?理由はともかくとして対米従属こそ国是であるようなことがまかりとうり日本の自立を阻んでいるのが現状ではないかと思われる。
①日米安保の継続は可能なのかどうか?
これはすでに破綻しているように思える陸上の主力部隊はアフガニスタンやイラクに引き抜いているので安保と言っても事実上空洞化状態になったといってもよい。アフガニスタンで戦線を維持したければ日本の米軍の兵力をアフガニスタンに送る必要がある。もしまだ米軍が日本に駐留していてもいずれは引き抜かれる運命にある。空洞化しつつあると言ったほうがいいかもしれない。
②アメリカは日本と今ででと同じく貿易を続けられるか?
この答えは「できない」と言ったほうがいい。アメリカでは保護主義が騒がれて外国製品は買わなくなるからと言う予想もあるがこれは正確ではない。おそらくサブプライム問題やこれと類似した問題がある。不動産や株式の証券化による含み損が巨大すぎてアメリカの保険機構は債務不履行に陥り経済は破綻する。もはや他国から製品を買える消費購買力はない!保護主義ではなくアメリカの経済破綻で貿易自体行われなくなる可能性も高い。
日本は経済と軍事の支援が受けられない状況になる危機が起こりうるだろう。周辺諸国との協調路線をとり中国やインドなどの経済の高成長国家との経済的関係を強化する方向性で行かないと今後の日本は危機にされされると同時に疲弊して孤立する羽目になる。
中国との関係改善は最優先事項で行うべきだ。また世界の状況はアメリカが破綻後多極化するであろう。日本もその極の1つになれるし独立して自由な経済活動や外交ができ国益増進につながることはいうまでもない。今後の極となる国は「中国」「日本」「インド」「ロシア」「ユーロ」「東アフリカ」「中東」「ブラジル」このような世界が並列するようになるだろう。英米イスラエル中心体制のピラミッド型とは違いそれぞれの国が平等にルールを決められるのが日本にとってプラスである。
日本人は対米従属と言う夢から覚めて「多極化」と言う現実と向き合う必要がある。
最終更新:2009年05月27日 12:52