#11 どきっ!疑問手だらけの狼リーグ戦!!(2008.08.20)
今日は久々の更新ということでもう一個。
柴田さんとの対局は2回目。
確か初めて狼に来たとき、対局したのが柴田さんだった。
狼将棋まとめページの紹介文を見ても、居飛車、振り飛車両刀使いとある。
どんな将棋になるか楽しみである。
お互い角道を開け合い、3手目は▲2六歩。
これを見て、最近居飛車に心が揺らいでいる私としてはおおいに迷った。
「振り飛車にしてきたら喜んで相振り飛車にするのになあ…。」
(↑やや矛盾を含むセリフ)
だが、まだ振り飛車党と自負する私は、5三銀型三間飛車にする。
ようやく駒組みが終わり、戦いが始まろうとしていた。
ここでふと、▲3五歩、△同歩、▲2四歩、△同歩、▲4四歩、△同銀、▲3四歩、
△2二角、▲2四飛の筋が思い浮かんだ。
「こうされたら、どう受けるんだ(汗)…。」
これは5三銀型でなく4三銀型なら、途中に3四銀とすることで、少しはましに
なるのだろうが、この変化をされると多分このときの私なら間違いなく
潰されていただろう。
(今の私でも特に対策を見つけたわけではないので潰されるかもしれないが…。)
だが、そうはならず、こちらの望む展開で仕掛けてきてくれた。
図からは何をすればよいかわからず△5五歩と突いたのだが、
△3六銀がよかっただろうか。
(▲3四飛ならお構いなしに△4七銀成。以下▲3三飛成、△5八成銀、
▲4二龍に、△同金でも△6一成銀でも後手優勢。)
飛銀両取りに角を打たれ、銀の丸損。プロ同士の対局ならおそらく
先手優勢であろう。
しかし先手歩切れ、角の位置があまりよくない、玉形では後手が良い、
ということもあり、意外にバランスが取れているのだ。
攻防に△2七角と打つ。
これは▲5四香を受けつつ、△3六歩を見ている。
(なお、▲5四香を受けるために△5六歩と取り込んで5筋に歩を使えるように
するのは、先手にも歩が使えるようになるのであまり良くない。)
次に▲5五歩としてきた。
これも歩を補充しつつ、4七の角筋を玉頭に通す立派な手。
しかし、これに代えて▲2二龍とされたら困っていたようだ。
よって△2七角ではなく、△1八角が勝っていたらしい。
先手には歩が一つしかないため、▲9四歩と打ってきた。
先手としては取ってくれればうれしいな、ということなのだろうが、少し緩手。
ここは△4八とから一気に攻めたいところ…。
しかし、このときは秒読みに終われ、手が見えていなかった。
指した手は、△9四同香。
このときは何もないと思ったので取ってしまったのだ。
だが、なんとかその筋は見逃してくれて、▲5四銀と打ってきた。
しかし、実はこれも怖い狙いを秘めた一手。
最後は詰むや詰まざるやの攻防となり、なんとか一手勝ちをもぎとった。
まとめ
機逸
53手目 ▲5五歩
67手目 ▲5四銀
疑問手
40手目 △5五歩
66手目 △同香
注意:棋譜をコンピュータに掛けているわけではないので、
間違いもあるかもしれない。
疑問手としては後手の方が多く、それがなぜ勝ちにつながるのか
と思われるかもしれないが、それは仕掛けの段階ですでに後手良しだったか、
あるいは、先手が小さい疑問手を連発したためだろう。
サイズが小さいので参考程度に。
開始日時:08/07/15 23:40:04
棋戦:自由対局室
先手:柴田さん
後手:きらり
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲4八銀 ▽4二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲5八金右 ▽5三銀 ▲5七銀 ▽3二飛
▲2五歩 ▽3三角 ▲4六歩 ▽6二玉 ▲6八玉 ▽7二玉
▲7八玉 ▽5二金左 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4五歩 ▽4二飛
▲3六歩 ▽8二玉 ▲3七桂 ▽7二銀 ▲1六歩 ▽1四歩
▲2四歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 銀 ▲4五歩 ▽同 銀
▲3三角成 ▽同 桂 ▲2四飛 ▽5五歩 ▲2一飛成 ▽3六銀
▲4三歩 ▽同 飛 ▲5四角 ▽4九飛成 ▲3六角 ▽1九龍
▲1一龍 ▽3五歩 ▲4七角 ▽2七角 ▲5五歩 ▽3六歩
▲8六香 ▽5一歩 ▲9五歩 ▽3七歩成 ▲5六角 ▽9五歩
▲2二龍 ▽4五桂 ▲6六銀 ▽3六角成 ▲9四歩 ▽同 香
▲5四銀 ▽4八と ▲6八金寄 ▽5七桂打 ▲同 銀 ▽同桂成
▲8三香成 ▽同 銀 ▲同角成 ▽同 玉 ▲7五桂 ▽8四玉
▲5二龍 ▽6九馬 ▲同 金 ▽同 龍 ▲同 玉 ▽5八と
▲7八玉 ▽6九角 ▲8八玉 ▽8七角成
まで88手で後手の勝ち
最終更新:2008年08月20日 22:26